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March 2016

夜の羽田

帰国まで余りにもスムーズで本当にいいの?という感じ。とはいっても欧州内便はしっかり遅れたし、日本では気にするくせに、欧州では全く気にならないのはどうしたものか。到着が夜なのは、帰ってから眠いのをこらえることを考えるとバタンキュウができるので良いのだけれど、1日損をした感が否めない。それはそうと羽田発着は小生にとっては非常にありがたい。バスで35分で最寄り駅。妻の迎えでスーツケースも直送。何故か無性にビールが飲みたくなりましたので、我が家の目の前のコンビニと称する冷蔵庫にヱビスを求めに行く。ただいま。 

ベルリンの街並み

この時期になるとアパートの前に丸いボンボンを沢山つけた街路樹が目立つ。まだ芽吹く木は少ないのだけれど陽気は既に春、というより待ち切れなくて寒いのに半袖でガンバるドイツ人が目立つ。最高気温はまだひとケタですから。観光客に人気のバウムクーヘンの老舗ラビーンは何とこの数か月の間に、店内にカフェが出来ていた。びっくりだね。いや、我が家に帰ったらバルコニーが外付けされていたことを思えば大したこたぁない。最終日はいつも離れるぎりぎりまで飛び回る最近の滞在。楽譜を詰め込み、 何故かビールっぽいものも余白に収まり空港まではタクシーで。この運転手はフランス系のドイツ人だったなぁ。テーゲル国際空港に向かうには必ずどこのキャリアで飛ぶかを聞かれる。そこから話は盛り上がった。国際空港たる首都ベルリンののんびりした雰囲気、好きだな。あれ、今回は何泊したのだろう。パリではいつものようにトランジット。テロが起きた意識はあれど、結構無防備な欧州の空港。息子たちに会えるのは何時間後だろうか。  

ベルリンの休日

朝は小鳥のさえずりに始まる。決まった時間に続けて教会の鐘の音の2本立て。今日は結婚式だろうか、鐘の音も華やかだ。年に数回ある、日曜日も店が開ける日とあって、街はにぎわっている。いつもの店で楽譜を買い足す。家の書棚が重くなるばかりだ。そこへは久々に一駅手前で降りてみた。丁度ベルリンにロンドンから越した頃、Unter den Linden駅からBrandenburger Tor 駅に改名したことを思い出す。由緒ある名を変えるまでに、街そのものがまぐるしく動いているエネルギーを面白く感じていたものだ。「菩提樹の下」なんて言う素敵な通りの名は、確かにシンボル的な存在のブランデンブルグ門に始まりベルリン大聖堂に至る大通りだけれど、いつ改装し終えるとも知れぬ国立歌劇場や数々の歴史的建造物を見渡す、以前の名前の方が好きだったな。秋の並木は美しい。アンぺルマンショップに立ち寄る。商売に走り過ぎてしまった。日本にも支店が出来たらしい。近くのジャンダルメン広場を眺める。静かな日曜日、シラーの像に表敬。美しい空間だ。ベルリンに来ていることを実感する。打ち合せを済ませ、今日は地下鉄を乗り継ぎ帰宅。鼻がむずかゆいのは、ハンノキやヘーゼルの花粉のせい?気にしない気にしない。

ベルリンのアパート

何故かここにハムスターがいる。ヒマワリの種なんかを食べている。何気にかわいい。同居人は留守なのでこいつと小生のみのアパート。2009年の春に契約をして、もう丸7年になる。同居人も新天地を求め、そろそろ新しい同居人を探さなければならない。何といってもここ最近の驚きといえば、部屋にバルコニーが外付けされたことだ。9月に来たときはそこに立ち入れなかった。この間、台所をぶち破り出入り口が登場。お陰で家賃は跳ね上がり、台所も様変わり。メリットといえば、夏にバーべQが出来ることくらいか。しないけど。帰れないし。洗濯には良いけれどこちらの人は外に干さないので意味がない。とは言え立地は文句ない。でも物価は確実に上昇しているし考えものだ。今手放すのは、否、留学希望の学生さんをまた探すとしよう。

あれから5年 ベルリンにて

時差ボケと闘いながら、朝6時過ぎに起きる。ベルリンの日の出は6時20分前後だから自然と目覚めて良いのだけれど、小刻みに睡魔がやってくる今日は、日本時間のあの時刻に合わせるためだ。リアルタイムで政府の追悼式典をインターネットから見ることができた。共に黙祷。この一年、毎週その地に通ってきたのだけれど、これと言って何もすることが出来ていない。無力だ。まずは大学に学ぶ学生たちが将来よい音楽観を持って自分の生活する場で羽ばたいてくれるよう、学びのお手伝いを地道にしていこう。あの時、指揮台の上で体験した震災は、これから何か役割を果たせよと言っている気がする。

早春のベルリン 相馬のこどもたち

昨日は仙台に居たかと思うと、今の時代、時間と空間の感覚が以前と相当違うものになっているのは明らかだ。昨晩息子とお風呂に入って、バイバイして夜リムジンバスに乗り込む。羽田の国際線ターミナルは人で溢れていた。エールフランスも然り。寝付けず映画を2本。パリではいつものようにPaulでクロワッサンとカフェを頂く。乗り継ぎの無駄がなくなりスムーズ。ベルリンは思ったより寒くない。今日は節約をしてバスと地下鉄を乗り継ぎわがアパートへ。車窓からベルリンの様子を眺めたかったからだ。まだもやもやしているけれど、確実に春の音が近づいている。鍵が足りないトラブルもあったが何とか我が家へ。新しいWifiにつないで滞在中の予定をチェック。Dussmannで楽譜を求め、その足でフィルハーモニーへ。ブラームスのトリオと、福島は相馬のこどもたちによるオーケストラの演奏を聴く。一昨年日独センターでお世話になった河内さんと会場で再会。アンコールが楽しかった。さらにアンサンブルを磨いていかれることを心から期待したい。明日はあの日から5年。小生にとって10日は32時間あったわけだ。長い一日だったな。やっぱりビールが旨い。

おさらい会

レッスンのまねごとを始めたのは高校生の頃だったか、大学に入る頃には何人か生徒さんがいたことを考えると、30年くらいこの地で音楽を教えることもしてきたようだ。結婚後新居を構えて3年、音楽教室として2年半になるだろうか、レッスン室はそんなに人が入れないので、2人の講師の先生のクラスのおさらい会を初めて行った。4名の生徒さんとご家族で、20名近くになった。演奏する曲は短いけれど、それはその日までの練習準備と、その費やされる時間の尊いこと、それを皆さんにお伝えした。子供たちはみんないい演奏をしていた。我が教室ならではのレッスンをさらに打ち出していきたい。運営は厳しいけれど営利目的でもなく、地域に還元できればと、そう思う。来年は発表会を。

すくすくキッズ親子でレッツソング 2016

今年で3年目、4回目の公演。いつも混声合唱団の練習に使っているアルカディアの小ホールは前回同様、平土間に茣蓙を敷いて、演者と聴衆の垣根を取り払ったスタイル。いつも我が家の音楽教室でお世話になっている、赤坂壽子、石上朋美のご両人にステージを持ってもらった。なかなか贅沢な良い感じのステージに。見附ならではのシーンになったのでは。二人のそれぞれの持ち味を発揮してもらうことができた。若い子連れの夫婦が目立つ。うれしい。相変わらず茅原先生のお話も素晴らしいし。評判が良ければぜひ次回も。殊の外今回のピアノをさらう時間を持てたことも、もがく自身の中では非常に尊い時間。人を雇ってしまえばそれで済むことかも知れないけれど。否そうじゃない。きっとどこかに共感してくれる音楽家はいるに違いない。ピアニストって尊敬するよ。駅前で打ち上げし歌姫たちとはそこで別れ、妻と息子を乗せたゴルフは日が変わるころに帰館。

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