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November 2015

今日はヴェルディ

身体中が痛い。いつもと違う感覚は、脱水からなのか何なんだろう。週末の長岡での本番に向けてまず、ソリストとのピアノプローべ。ベテランと新進の4名はどのようなアンサンブルを聴かせるか、比重が多いだけに大切な時間。引き続き東京フィルの皆さんとオケ・ソロ合わせ。素晴らしいメンバーが揃う。ソリストの立ち位置によって、オケも小生もなかなかアンサンブルをバランスよく聞き取ることが難しい。本番はそれがひとつ課題になろうか。それにしてもプロテスタントから一晩でカトリックに改宗?するのは至難だということが分かった。本質的なことは変わらないのだけれど、あまりにも語法の違うレクイエムを2日続けるのは精神的に余り宜しくない。プローベを終え、母の誕生日だったとふと思い出し帰館。ここ20年で一番体重が少なくなっている。気を遣ってくれない体重計。お茶で乾杯。育ててくれた母に感謝。

ドイツレクイエム in すみだトリフォニー

朝早くの集合。楽屋入りの時間まで指定頂く。穏やかな学生さんが多いのか、余裕な動き。
トリフォニーはいつ以来だっただろうか。舞台上の音が聴きやすい。本番はあっという間だ。
特に前2曲は集中力が素晴らしい。積み上げてきたことを出していた。良かった。思いもよらぬハプニングといえば、腕と足が攣ってしまっていたこと。激痛はどうでもよい。それよりもしっかりとビートが打てなくなるもどかしさと、どのようにぎこちなさが表れてしまうのか、ただただ音楽をするのみ。脱水は恐ろしい。ブラームスはいまを生きる我々に切実に訴えかけてくる。
死とは、そして生とは。またやりたい。合唱団の直向きな歌と、オーケストラの健闘に拍手を。市原、大井両ソリストもブラボー。皆さんとの出会いに感謝。今日は初めて息子が演奏会に来た。楽屋に子供が居る不思議な感覚。パパのおしごとでちゅよぉ。

雨の目白

そんなタイトルの演歌はあったかどうか。学習院も構内の雨に濡れる紅葉もまた美しい。いよいよ明日の本番に向けて最後の大切なリハーサル。学内記念講堂は良く響く。学生諸君の熱意はいよいよ音楽に込められてきた。難しい作品たち。ブラームスのドイツレクイエムは、
素晴らしい。演奏は極めて難しい。バランスも言葉の捌きもオーケストラのニュアンスも、一つ一つに時間をかけたい気持ちを棒に込めて。きっと良い本番になるだろう。

昼めし

だから、金曜日は昼が食べられないので色々工夫するのだけれど、何を思ったのか時間もないのに学食へ。体重も相当落ちているし、睡眠不足も宜しくないので食事はせめてしっかりと、と言う気持ちからか食欲は無いのにサラダとうどん。案の定10分で足早に授業を。小生の受け持つ授業はアンサンブルや指揮法や学生の音楽実習が主だが、同時に教職を取る学生にとっては欠かせないものばかりを担っている。来年の就活解禁がニュースになっているが、教職に関して申せば現況の制度であれば、採用試験を受けるまでに相当の知識や教授法を詰め込まなければならず、いや、大学4年間で現場に対応する能力を身に付けるのは至難と言ってもおかしくない。教員免許って、社会に揉まれることもなく大学出てすぐ教壇に立つのは果たして…。医学部並みに実習経験を積んでからでも良いような仕組みはどうなんだろう、だなんて時間と戦いながらふと思ったりする。ガソリンを飲ませ東北道を南下、あれ?今日はもっと早い帰館。1週ぶりの息子の寝顔。

 

ご報告

見つかりました!スマホ。お騒がせしました。ありがとうございました。

仙台の朝

いよいよ寒い季節になってきた。新潟の寒さは四半世紀来のお付き合いから体験済みだけれど、ここ仙台はどんな感じなのだろう。坂の多い地形も、NHKのブラタモリで仙台の歴史を語っていたが大学の界隈は坂と言うより丘?山?。人間と車、移動の際の凍結対応を考えよう。与えて頂いている我が研究室の空調を直してもらう。何となく暖かくなった気がするようなそうでもないような。。今日は授業でリコーダーを吹いた。中学生の頃のアンサンブルは楽しかった思い出が浮かぶ。またやりたいなぁ。寒い冬になったらまた、同じようなタイトルを名付ける日が訪れるだろう。

紅葉と共に

大阪のオケのNさんはいつも車で週1000キロ走らせていると言っていたが、その距離って本当かなぁ、と半信半疑に聞いていたのは昨年の今頃。まさか、全く同じことをしているとは思いもよらなかったこと。家から長岡280キロ、長岡見附から仙台350キロ、仙台から自宅380キロ。走れVW、汚名挽回だ!ドコモさんのこんな時に限ってメンテナンスで情報が取り出せず、ロックも掛けられない見事な危機管理。無駄に泊まったホテルでそのもどかしさに悶々と過ごす。ここで睡眠でもとっておくようにと啓示かな。朝、仙台での予定を一つキャンセルし再び思い当たるところすべてに電話をかけ、出向く。最後に見附の警察。出て来ないかぁ。残念。昼前に見附を後にし、いつも夜中に走ることの多い下道は時間が読めないので諦めて、新潟と福島の紅葉を感じながら常磐道東北道を北へ。会議に間に合わせる。研究室の窓から眺める紅葉は良い。半月以上前に見附で頂いた菊の花束が今も元気に咲いている。見附や長岡、メンバーの方からいろいろと野菜を頂く。それはそれは有難く胃に納めさせていただこう。凄いねぇ、こんなに野菜が作れるなんて。いよいよ秋も深まる。スマホって失うとつらいなぁ。もう戻ってこないかなぁ。

パーカッション・ミュージアムの公演

素晴らしい打楽器奏者たちのステージ。見附市の小中学生午前午後の2公演。きっと何かを心にとめてもらえたのでは、と信じている。袖から見る子供たちのステージへの眼差しが嬉しい。メンバーの集中力とその演奏のクオリティに脱帽。そして、見附の生徒さんたちは、とてもいい声で一緒に歌ってくれた。その声にメンバーの一人がうっ、とこらえるのも頷ける。準備には教育委のご理解と、まちづくり課のご協力あっての公演。子供のためには、と複数の部署が協働できる町って素敵だと思う。今日は複数のテレビが入った。取材も数社。公演後は1時間、小中学生に向けたワークショップを行った。いいレッスンをして頂いていた。表面的なことは一切なく本質を突いていたのでまた嬉しい。副指揮者時代を思い出しながら共に楽器を梱包。打楽器の人たちは演奏終わってすぐ帰れないんだもんなぁ。再演を。ここから夜の合唱練習までの1時間半。市内に出て少し休む。意識が遠のいていたのかなぁ。。いつものように発声からはじめ、練習は皆さん物凄い集中力でどんどん良いところが増える。この練習にも取材が2社。プッチーニはやっぱりいい曲だよ。レクイエム2曲にこの大きなミサ、なかなかヘヴィーなこの秋。練習を終え、皆と別れて車を走らせ始めたが、スマホがない。あの1時間半の間だ。。方々問い合わせるも22時を過ぎて、仙台入りは断念。市内に一泊。

見附特別支援学校での音楽会

毎年続けて頂いている見附での演奏会、今年は5年ぶりに「パーカッション・ミュージアム」の演奏。大がかかりな打楽器群を東京からトラックで運び入れ、子どもたちへ30分間のステージを届ける。この学校での演奏会は外せない。その誠実な演奏は間違いなく心に届いたと信じている。それにしても、打楽器奏者の常とはいえ、セッティングやばらし、運搬の大変さには頭が下がる。朝から準備をはじめ、午後の公演を無事終え、ホールに移動。セッティングを再びして、明日のリハーサル。きっと明日の小中学生の公演も良いものになるだろう。夜はリリックホールへ移動し、12月の演奏会のリハーサル。今日は4名の若きソリストたちの演奏を聴き、オーケストラと合わせるためのレッスンをする。どうやら4時間休みを入れずに走っていた。本番が楽しみだ。いつもの居酒屋で長岡の指導者たちと会食。外で人と食事をするのはいつ以来だろう。という昨今の生活。今日の見附の子供たちの笑顔が浮かぶ。

今日はヴェルディ

睡眠が浅いのは歳を取った証なのか、単に脳が興奮しているのか、じっくりぐっすり休まれないのは息子が隣で寝て起きても状況は変わらないので、そのように付き合うしかない。様々な薬をもらうも全く口に出来ない。考えても始まらないので、目覚めて行動を開始。今日は長岡の実質仕上げの稽古。4時間頂いたが、全く時間が足りない。でも、あれだけバラバラな声だった合唱団は大きな一つの流れになってきたのだから、それは素晴らしいことだと思う。何といっても250人ですから。今日は複数の取材が入る。今の私だからこそ出来たことが今回いろいろあるけれど、それは目に見えないことばかり。一人でも多く合唱を愛して下さる方が増えたら嬉しいし、まずはそこだ。マンゾーニ命日を記念するためのミサ。このレクイエムも実は今を生きている者の証の音楽ととらえる。カトリックにあっては死は全ての終わりではなく神のもとに帰る入り口だとされる。そこはプロテスタントも同じだろう。ヴェルディではこれだけドラマティックに最後の審判を描きつつも、そこに生きている自分の存在を様々な心で描く。ヴェルディならではだ。いよいよ本番に向けてカウントダウンだ。これまで練習レポートをおつくり頂いたスタッフや演奏会の成功に向けて尽力されてきたすべての皆様に感謝を。ホテルで夕食。

二つのレクイエム

ほぼひと月ぶりの学習院輔仁会オーケストラと合唱のリハーサル。序曲、スラブ行進曲と、細部を見出すとあまりにも時間が足りない。休む間もなく直ぐ150を超す合唱とオーケストラによる愛すべきブラームスの珠玉ドイツレクイエム。こちらも細かく細かく見ていく時間が足りない。オケも合唱も互いを感じられるまで読み込み弾き込まないと一筋縄ではいかない。しかし、何と良い曲なんだ。30年前に初めてこれを歌った時の仲間が合唱に加わっている。嬉しい。初演から150年近くが経っても、その今を生きる我々に贈られたメッセージは常に深く心に入る。着替えも出来ぬまま車で移動、東中野にある教会へ急ぐ。法政OB合唱団と有志のメンバー。今月22日長岡での本番前東京における最後の合唱ピアノプローベ。3時間はあっという間だ。2つとも大曲でありながら、プロテスタントとカトリック。1日両方の大レクイエムを扱うのは、なかなか痺れるものがある。21時前に失礼をして、また着替えそびれたまま車移動を開始。今宵は下道で関越道の起点から入る。日が変わる前に宿に到着。いつもの居酒屋でビール。痺れるぅ。湯船にお湯を張ってこちらも痺れるぅ。今、こうして音楽を前に出来ることに感謝。

牛タンといえば

金曜はいつも昼を食べ損なうので、朝はしっかり食べなければと心掛けている。予定通り昼を食べ損ね、午前中から4コマの授業を務める。丘の上にある大学から仙台駅まで、バスの時間が全く読めない。車中新幹線の指定を取りその間駅で夕食を頂く。仙台と言えば牛タン。牛タンと言えば仙台。うちが発祥の店だの流行らせたとか、売り文句も上等。でも国産の牛タンって、普段口にしないなぁ。最近はサービスエリアにある牛タンプリッツが土産の中でも評判だ。何でもご当地ものの商品にしてしまう。通勤新幹線は満席。東京駅から自宅までの地下鉄車内も混雑の時間。思わず車での移動と天秤に掛けるのも無理はない。帰宅してすぐ風呂に飛び込む。今宵も寝顔と対面。1週間が早い。

仙台の空港

大阪空港は修学旅行の学生で沢山。早起きをして初の仙台空港行きに乗り込む。天気も良く穏やかで定刻のフライト。「富士山がきれいにご覧いただけます」のアナウンスに、この席じゃ見えないよと隣の男性と苦笑い。本州を通り空港の手前で太平洋に一度出る。そこから見る仙台周辺の海岸線の光景に思わず息が出来なくなった。穏やかなだけに苦しい。空港からは仙台駅までのJRが便利だ。駅からのバスの時間が読めないのが怖い。授業に間に合ってよかった。自ずと良く歩いた一日だったな。研究室からの眺めも紅葉が進みいよいよ秋深まる。仙台の冬って寒いのかなぁ。

5年ぶりの三木

明け方目が覚めたのか、と言うより眠れていなかったようで、起き出してメールを10本打ち再び仮眠。家から歩いて2分の所に知る人ぞ知る整体の名医がいることをここ3年前ぐらいに知り、その間お世話になりたいこと数知れず、でも何故か行かずにいた。いよいよお互いが引き寄せ合ってると勝手に思い電話するも予約は先まで取れない。今回は諦めた。もう少し踏ん張るか。親父を車で送迎。仕度をして今日は東海道新幹線。やはり腰に来るなぁ。新神戸で大阪フィルのN氏と車で三木市の第九リハーサル会場へ。10年の12月にご一緒した合唱団だ。若い人も増えておもしろい第九ができる予感。楽しみだ。音楽文化に造形の深い館長はじめ、29回も第9を歌い続けてこられたその熱意を受けて、2時間で総当たりする。この上は豊かな母音と響きを求めて良いステージを作りたい。夜は伊丹空港界隈で夕食。空港ホテルで明朝に備えよう。

プッチーニのミサ

祝日、見附のリハーサル会場へは久々に運んでいただく。10時半から16時半までの学生サークルのような痺れる集中稽古。汗だく。どんどん良いところが増えてきた。若書きの勢いある筆致とそこから相応しい表現を見出だすのに面白味を感じる。主体的かつ尊重しあって声を合わせ、更なる高みを目指したい。昼ごはんは、お弁当に新米のおにぎり。昼と夕方と更に2時間打ち合わせ。そろそろ顔を出さずとも行けそうかな。長岡で久々の蕎麦を頂き、新幹線で帰京。速いなぁ新幹線は。今日も寝顔と対面。モコとうめは熱烈歓迎。暫し癒されよう。

長岡の定番

身体は正直だ。昨夜は痺れる本番の後に同窓会にお邪魔をし、痺れながら吐く息も白い那須高原でいつものヨーグルトドリンクをゲットし、痺れる運転の後は、休息が必要だと教えてくれる。午前中は両親を連れて必要な器具の調整。息子と戯れるのは久々なのに時間を決めてというのも辛い。車の移動が当たり前になって、今日はガラガラ荷物を積めて電車通勤。MAXあさひはロシア人だらけ。19時の開始に間に合うようホテルを出る。定宿を変えて2年が経つかな。今日は独りで稽古。やりたいことがどんどん増える。それを選ぶか捨てるか、ひょっとすると一番神経を使う瞬間かもしれない。250名の合唱と共に「あそこ」へ向かえるだろうか。今日はレクイエムの日。祈りの場面を中心に歌った。駅前のいつもの店で独り打ち上げ反省会、仙台の分も兼ねてかな。魚が美味しい。食に救われる。本番の成功を祈りつつ。

仙台での本番

4月から始まった大学教員として初のステージ。宮城学院女子大学音楽科の所謂定期演奏会。3名のピアノと3名の声楽の学生と、合唱、管弦の学生に卒業生をはじめとするオーケストラの共演。今日の感覚はかつて味わったことのない色々な面で痺れるものがあった。スタッフを含め学生の取り組みを褒めたい。この難しい今を、卒業して自分の足で歩いていけるよう、如何に学びのサポートが出来るか。先ず学生の主体性が不可欠。今日の出会いと尽力下さった全ての方に感謝。長岡市民合唱団のかつてのメンバーが声を掛けてくださる。ここの音楽科の卒業生とは!嬉しい再会。予定を遥かにオーバーして大学を後にし、我が家まで3時間25分は駄目でしょ。息子の寝顔に安堵。

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