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September 2015

ホールの響き ベルリン・フィルハーモニー

予定通り2時間おきに目が覚め、日の出を待ちわびる小鳥のさえずりを暫し鑑賞。街はあった店が無くなっていたり、改装されたりコロコロ変化するベルリンらしさは健在だ。お決まりのドゥスマンで楽譜を漁り、なぜか今週は少ないコンサートを見つける。もう何度もなく足を運んだフィルハーモニーはムズィークフェスト週間。当夜はスウェーデン放送響。ダニエル・ハーディングはもう9年ここのシェフをしていたようだ。前座というには大作のSir Harrison BirtwistleのEarth Dances、大編成のしかし特殊奏法はなく色々な技がぎっしり詰まった作品。40分をゆうに超す。小生なら副題に指揮者コンチェルトと名付けよう。休憩後はマーラーの大地の歌。AnnaLarsson とMichael Schadeの歌。ドイツ語とは言えオケとのバランスで言葉が飛ばない。ハーディングは東京フィルの「復活」で一度アシストをした記憶がある。清涼な響きのオーケストラ。ドイツのぐいぐいぶいぶい鳴るタイプではないが、アンサンブルはどのセクションも秀悦。ホールがその美点をクリアに描き出す。この規模で良くできたホールだと思う。急遽演奏会に行ったので終演が22時過ぎとなれば、致し方ない。というか進んで立ち寄る、カリーブルストZur Bratpfanneは相変わらず盛況。20150916_075522

長い1日 31時間 ベルリンの朝

20150914_141305_6どのようにジェット・ラグの対策をしていたかなぁ、と思い出しながらの機内。前日の長岡でのリハーサルを終えそのまま乗り込んだエールフランスではシャンパンを頂き身体を休める。深夜便は機内食を頂いて寝るだけ。1本「風に立つライオン」映画を見て思いに耽る。明け方のパリは少し肌寒い。あれ?やる気じゃん。5時半にはどこのショップも開いている。お気に入りのPAULでカップチーノにパン・オ・ショコラとカヌレをひとつ。身体が目覚める。国内線のような乗り継ぎでいよいよベルリンへ。ベンツのタクシーは空港から我が家まで15分。柔らかい陽射しとにわか雨。ただいま!あれ?部屋の窓から眺める光景に異変が。何もなかったところにバルコニー!1年5か月分の膨大な手紙の山を漁る。管理人の思惑が明らかに。いつから上がるんだぁ、家賃。街を歩きスーパーで買い物。いつもの光景の中にも面白い変化が。やっぱりこの街好きだな。後輩と夕食。今日本は真夜中だと思い始めたら頭はぐるんぐるん。考えない考えない。それにしても我が家のバルコニー、いずれ日本式にバーべQでもと思いきや、腰高の窓からどうやってそこへ行けと言うんだ?ちょっとは考えて考えて!ドイツ人!

ヴェルディ集中練習 in 長岡

10か月にわたって練習をしてきた長岡のヴェルディ合唱、今日は集中練習2日目、指導者3名体制での成果は見えて来た。生前に思い描いたレクイエムは作曲者の生きざま、死生観、社会情勢、様々なものが内包されている。それはヴェルディもブラームスも然り、死後の世界は誰にもわからぬ故、語法は違えどありのままの姿だ。この1週間で2つのレクイエム大作を扱う。色々な人が集まった今回の合唱、一筋縄ではいかないが、中身のあるものになることは間違いない。団員さんの更なる努力に期待を。長岡駅に着いたのは出発5分前。でかいス―ツケースを抱え汗だくで乗り込む。そのまま東京から浜松町、久々にモノレールで羽田の国際ターミナルへ。そのままちょっとそこまでベルリンへ。まぁ、良くスケジューリングしたものだ。暫くまた我が子にも会えないが、すぐ後期大学が始まり、年末まで走り続けることを考えると選択は正解だと思う。いや、遊びに行くわけじゃないっす。研修ですから。

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