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November 2013

ディェクイ

寝たのか寝ていないのか記憶のないような朝を迎え、朝ごはんをさっさと頂き、換金率の悪そうな通貨コロナをホテルのフロントで使いきりチェックアウト。事務局のヤンさんが奥さまと共に3時間の道程ウィーンまで送ってくださる。4日前、行きは真っ暗で集落なのか町なのか灯りのみが標で、遠くへ来たもんだと思っていたが僅かな滞在ながら人情味のあるこの土地の人たちと触れあい何気に愛着を感じている。刈り取られた麦畑や、裸になったブドウの木々を横目に少し感傷に浸りつつアウトバーンに身を委ねる。ナスフレダノウ(さようなら)!そして見違えるように新しくなったウィーンの国際空港。かつてのちょっと東欧チックな趣はきは消え、モダンな造りに。ヤンさんと奥さんに別れを告げ、ターミナルへ。え~?遅延?明日日本についたらそのままゲネプロが待っているんですけど。空調の故障っすかぁ。それは困りましたなぁ。とはいってもモードは欧州仕様。気は長いぞ。おニューのスマホで色々メールを返したり、カフェでランチを頂き帰国後のスケジュールを確認。デメルのチョコレートケーキなんて買ってしまったではないか!ほな帰ります。ありがとう、オロモウツ。

モラヴィア

5時頃目覚める。雪の初日以来気温は0度前後だ。鈴木舞さんと一緒に凍った道を歩いてホールに向かう。9時半から公開ゲネプロ。町の人がわんさか集う。昼前に全てが終わり、このオロモウツという町の滞在もあとわずかと、夜の本番までは長いので少し歩いてスーパーでお菓子を買い込む。ホテルに戻って少し仮眠。遅い昼を食べにレストランに下りると鈴木さんも同様昼食を。いよいよ時差によるサイクルもぐちゃぐちゃ。日が照っていないので解消の手助けになっていない。そして本番。満席のフィルハーモニー。オーケストラの集中力は素晴らしい。フィガロの序曲は名作だ。鈴木舞という若い物凄い才能と溢れる音楽に幸せな時間。アンコールも素晴らしかった。聴衆も大満足。後半の「プラハ」、オペラの狭間にある交響曲の持つ可能性を思い切りアプローチしてみた。熱演で応えて下さった。やはり経験は大切だな。出会いに感謝。ホテルに戻って鈴木さんと乾杯。え~、ケーキをつまみっすか。短くも濃いチェコの滞在だった。

ピルスナー

この国の人たちは朝が早いのか、オーケストラプローべ9時音だしだ。90分ひとこまは、ドイツも同様だ。ホテルから歩いて7~8分のメイン広場にフィルハーモニーはある。昨日のプローべに対して確実によくなっている。ウィーンやドイツで聞くのとは明らかに違うモーツァルトなのだが、伝統なのか頑ななものを如何にイメージに近づけていくか、半ば無駄な抵抗を試みる。鈴木舞さんと初合わせ、素晴らしいものを持ったアーティストだ。オーケストラの持つ楽譜の版の違いに最小限のえる。いよいよ明日が本番。練習を終え会場の下の老舗レストランで昼食。少々高めといえ、物価の違いに驚き。ひとり町を歩く。教会巡りがメインだ。東洋人は見掛けない。ふと自分は今生きていて、知らない町を一人あるいていることを妙に意識してみる。2000年プラハの春のコンクールで知ったピルスナーウルケルの味に再び出合う。ビール万歳!

トリニティ

朝、町は一面に雪で覆われていた。滞在中マイナス6度まで下がるようだ。一夜明けた今日はオーケストラとの初顔合わせ。歩いてホールまで向かう。ガレリアを通り抜けると、眼前にはユネスコ遺産に登録されている聖三位一体柱が。ホルニー広場の一辺にコンサートホールがある。500席ほどのこじんまりとした空間。独特の趣きがある。今回のプロはオールモーツァルト。メインの交響曲38番はかつてコンクールでも指揮した思い出の曲だ。今回久々に読み進めてみて、新たな発見が沢山あった。当時のモーツァルトの思いはどこにあっただろうか。象徴されるが如く数多く現れる「3」という数字と、名作オペラの狭間に置かれる交響曲の位置をこの町のシンボルと重ね合わせ、感慨を覚える。オケは弦の音色が美しい。この土地の音楽家が築いてきた頑ななものも感じる。びっくりなこともあったけれど、非常に好意的に応えてくれた。リハを終えクリスマスマーケットの賑やかな広場を歩く。スーパーで水の買い出し。夜は共演するヴァイオリンの鈴木舞さんと合流、夕食を頂く。とてもチャーミングな女性だ。どんな音楽をされるか楽しみ。ホテルは部屋の乾燥が著しい。お湯のポットもないし、湯船にお湯を張ってはみるものの、まぁこんなものかな。部屋からのスメタナ公園、中心部の眺めが美しい。時差対策が喫緊の課題、慣れた頃に帰国なんだろうなぁ。

オロモウツ

ここ数週間、飛び回っていたような気がしていたが、敢えてこのブログを開いてみようと思い立ったのも、最後にベルリンに滞在してからはや5か月が過ぎようとしていて、旅先でリアルタイムに日記を残しておきたいと、いうことからだ。今朝はぎりぎりまで休んで、わんこと5分くらい戯れて、京成電車で成田へ。オーストリア航空は隣にベルリンへオペラ三昧10日滞在をしにいくという夫婦と一緒に11時間半。ウィーンの空港は綺麗になったな。アイスランドの噴火で足止めを食らって経路を変え経由した以来のオーストリアだ。オーケストラの事務局Janさんが車で出迎えてくれる。ここから3時間、ひたすら120キロ平均で北東へ車を飛ばす。チェコのボーダーも真っ暗な中突き進む。途中雪が舞う。古い中世の面影が色濃く残る町オロモウツに入る。といっても、ウィーンに降り立った時16時ながら既に日没。今はホテルの9階からの眺め、教会の塔や趣のある建物が明日、明るくなって眼前に広がるのが楽しみだ。そう思いきや、再び窓を開けびっくり。大雪。積もってる。さっきまで何もなかったところに。なんじゃらほい。

ごあんない と 近況報告!

日増しに肌寒く感じられるこの頃です。

いつもご来訪下さる皆さま、ありがとうございます。
秋も深まって参りました。
まずは、演奏会のごあんないです。
次の日曜日11月17日は、佐久市コスモホールにて、
 大きな輪となれ 第2回ジョイントコンサート  地元合唱団の方々と
東京都交響楽団団友オーケストラと共に「ハレルヤ」「ナブッコ」などの合唱曲を
演奏いたします。お付き合いは3回目、ひたむきで気持ちのよい合唱の方々との
共演はとても楽しみです。15時開演です。http://www.saku-cosmohall.jp/?p=736
月末はチェコへ飛びます。
モラヴィアフィルハーモニーの定期公演の指揮台に立ちます。
プログラムはオール・モーツァルト。鈴木舞さんとコンチェルトの5番、メインは「プラハ」。
公演の副題が「Mozart made in JAPAN」だそうな。。。
近くにお越しの際は、どうぞお立ち寄り下さい。。。http://www.mfo.cz/program_eng.html

12月1日(日)は学習院OB管弦楽団定期
目白の学習院創立百周年記念会館正堂でショスタコーヴィチの交響曲第五番、
そして何と、トランペット界の重鎮:北村源三先生とハイドンをいたします。
練習はあと1回!今は亡き岩城宏之先生の下棒依頼のご縁で嬉しい出合いです。

そのあと3日に東京交響楽団の皆さんとサントリーホールで非公開の公演があり、

12月7日、8日 新潟県見附市アルカディア音楽祭は今年で21回目。
今年のメインはモーツァルトの「戴冠式」を地元ゆかりのソリストを迎えて、
市内の音楽団体とともに響きのよいホールを活かして手づくりの音楽祭を。
鈴木愛美、押見朋子、吉田一貴、菅野宏昭の声楽ソリストのソロステージや
にフルートの五十嵐冬馬さんのコンチェルトなども楽しみな2日間です。
12月12・13日は東京都交響楽団の皆さんと非公開の芸術鑑賞会を。
12月15日(日)は2年ぶりの鹿児島交響楽団の皆さんとの第九演奏会。
宝山ホールに300名を越す大合唱との共演は、今からとても楽しみなステージです。
16時開演です。http://www.mbc.co.jp/event/daiku/
第九を終えて、その足でアパートのあるベルリンに発ちます。
20日にはベルリンの日独センターで
アンサンブル「YAKOB」による、ポーランドと日本の現代作品、それにブリテンの
シンプルシンフォニーを指揮します。ベルリンで活躍する若手アーティスト集団との
コラボレートはエキサイティングです。
お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄り下さい。。。
年末は今話題の某大企業の納会・大忘年会に出現予定です。
新居に構えた音楽教室「船橋洋介ミュージックハウス」もいよいよ
体験レッスンをはじめ順調に稼動しています。
「音楽の総合力」をテーマに魅力あるカリキュラムを組んでいます。
この間、長岡市内の小学校へ出向いての合唱講座や東京吹奏楽団との公演、
見附の支援学校、小中学校の鑑賞会、川崎での市民講座などなど
多くの皆さんとの嬉しい出合いがありました。
日記も付けているのですが、とんでもない時間にそのままUPすることの怖さ?から、
溜め込んでいます。いずれ大放出する予定です。
うちのわんこも元気です。やんちゃ。(モコ♀1歳8ヶ月、うめ♀11ヶ月)
どうぞお健やかな毎日をお送り下さい。
コンサート会場で、練習会場で、
我が家で、そしてこのサイトでまたお会いしましょう。
                        2013.11.11    船橋 洋介

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