戦争レクイエム
いつもの時差順応切替作業は真夜中にトイレに起き、再び寝て健康的な時間に目を覚ます。それは鐘の音とともに綺麗な声で鳴く鳥たちがいつでも起きなさい、と心地良く促してくれるからだ。起床して近くの市場へ散歩。白アスパラを横目にコーヒーの粉を求め、朝食を作る。東京でも同じものを飲んでいるのに何が違うのだろう、この旨さは。マッシュルーム入りオニオンオムレツにサラダ、トーストを頂く。こちらにいると、如何に日本で心に余裕のない生活を送っているかがわかる。今回日本からお米を忘れて来た。アジアンスーパーで1キロ求める。このところの円安で前回10を掛けていたものにさらに3割足さなければならないのは痛い。店の閉まる日曜に備えて食材を買い込む。メインは豚の骨付きあばら肉と鶏の足。鶏は4本1キロ強で3€。かつての300円が400円になる話だ。さて日常を忘れ、バスに乗り込みフィルハーモニーへ。ベルリンフィル標記のプログラム。ラトル氏の10メートル後方にて鑑賞。やっぱ、巧いわ。オケの中の室内楽を上手に配し、下手45度奥天井桟敷に少年合唱。放送合唱団の深い豊かな表現力、オーケストラのアンサンブル力は言うこと無し、詩の中に込められた言葉とその音楽の対話に没頭させてもらう。Mo.は演奏者の主体性に委ねられるところは委ね、90分間良い流れを作り上げた。エミリー・マギー、ジョンMアインスリー、マティアス・ゲルネの声楽陣も説得力。戦争のない世界をと祈りをともに終演を迎える。東京でも大野さんが振られるようで聴きたかったが残念。まだ空も明るいうちに帰宅。鶏と白菜スープは今宵のディナー。皆様良い休日を。
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