ルル in ベルリン
痛いほどに突然の霰で、庭が一面真っ白に積もる。晴れたり曇ったり中々ドラマティックな天候。昨夜思い立って、サイトで見付けた国立歌劇場の新演出、アルバン・ベルクの「ルル」のチケットを取る。かつてのウンターデンリンデン沿いの劇場は取り壊され、仮住まいはドイチュオパーに程近く、シラー劇場へ出掛ける。家から地下鉄で20分で行けるのもありがたい。ダニエル・バレンボイム率いるソリスト、合唱、オーケストラと音楽的に極めて高い水準。特にルル役のモイカ・エルトマンの歌には惚れた。デボラ・ポラスキの伯爵令嬢も存在感。男性陣も粒揃い。12音技法の難解そうな譜面ながらとても心地良く響いた。3時間があっという間だった。それにしても凄まじい程の内容のストーリーにどのような演出で迫るかと期待をしていたが残念ながら、動的なドラマが余りにも単調で物足りない。舞台には相当お金が掛かっていよう。しかし実際、カーテンコールは厳しい、ぶーっが飛び交った。それにしても毎晩のようにオペラにコンサートがあって、贅沢な町だ。文化に対する価値観が羨ましく思えてしまう。 3月ももう終わり、新年度が始まる。あっまた年取るのか。
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