1日17時間 上空の日曜日
このまま寝てしまうと危険を感じ、部屋の明かりを点けて休む。鐘の音に浸りつつ日曜の早朝階下に気を遣いながらシャワーを浴び、いつも何気にセンチになるこの時。戸締りをして、電気ガスを止めてまた帰ってくるよ、と鍵を閉める。いや、今度は何時来れるのだろう。でかいスーツケースを転がして市の準備の始まるSteglitzの駅前からタクシーでテーゲル空港へ。未だにインフラの整備が遅れているベルリン、そこらじゅうで工事をしている。ヨーロッパの古都のようなロマンティックさは殆ど感じさせないけれど、バイタリティ溢れる面白い街だ。ビザの関係で何処かで時間を作って来なければならない。マネジャーさん、よろしくっ。ベルリンを後に、1時間でアムステルダム。ここも降り立ってまた歩きたい街だ。空港のパブで昼食ハイネケンを味わう。帰りの飛行機も団体さんで一杯だ。音楽を聴きながら新聞を読み機内食とワインでブロイラー製造工場状態。いつも、どの時点で到着地の時刻に替えるかを気にする。極力早めに日本の時間にして意識を変える。本来であれば寝ている時間に、眠くなるよう仕向ける。夏7時間の時差、朝にベルリンを出て成田に翌朝着。飛行機に乗っているのは合わせて13時間だから、う~ん、やはり帰りは損をした気分。時空を越えて成田に降り立つ時は現実を目の当たりに長い夢でも見ていた気分になってしまうのだろうか。今回の滞在はこれから長い秋冬シーズンのためにとても意義ある時間だった。
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