« July 2010 | Main | September 2010 »

August 2010

ベルリンのこの頃

あっという間の8月。この時期ベルリンは寒くなって当然のようだが、日本は夏の勢いの収まらない話を聞くと何だか調子が狂う。今朝は自然と暖房が入っていた。無理もない、一ケタまで下がっていたようだ。我が家の暖房はガスによる。部屋ごとにオイルヒーターがあり、おもちゃみたいなタイマーが居間にあるのだが、設定した時間にその温度に満たされていなければ自然とガスに火がつく。前の冬は-20度まで下がりシャワーの温度が上がり切らないほどだったが今年はどうだろうか。8月ベルリンの総雨量が1881年以来最多だったというニュース。なるほど確かに雨によくあったが、でも洗濯物は乾く。不思議だ。ところでベルリンに住む外国人は189カ国45万3500人余り、総人口の13.5%、そのうち住民登録をしている日本人は2569人居るそうだ。小生もその中の1人ということだ。そこにはベルリンの総人口が書いていない、昔習った式を当てはめX:45.3=100:13.5ということは、およそ336万弱という計算だ。人口密度のせいか思ったより多い数だった。いよいよ8月も終わり。本当にあっという間だったな。(2日21:55)

夏の終わりに

山の上のホテルで朝食を摂る。普段は売っているのに係わらず求めることの少ないチーズやハムソーセージ類をここぞとばかりに食味をし、お手製のジャムに舌鼓。きっともう来ることはないかなぁという町に別れを告げ、車を呼んで再びAue駅へ。ライプチヒでは絵葉書を書いて出す。特急が15分遅れてきたのでその間パンに挟んだでかいソーセージにかぶりつき乗り込む。座席は運転席の真後ろだ。子供の頃から好きだったまん前で見る電車やバスの車窓。音楽を聴きながら田園風景と行き交う列車や駅の風景を楽しむ。そう言えばチケット売り場の女性がパノラマ席と言っていたのはこのことか。ベルリンの部屋に戻りほっと一息。我が家に戻った感じがする。夜はなんとなくカレー、それもココナツカレーを作る。鶏肉にパプリカとなすがメインだ。これは5本の指に入ろう。今回のプチ旅行はなかなかのものだったかな。(31日13:13)

山の上の教会

ベルリンフィルのチケットも取り損ない、シーズン開け間際のこの時期閑散としている中で何か無いかと探していたのだが、準・メルクル指揮によるMDR響(中部ドイツ放送交響楽団)と合唱団の旅公演があるのを見つけ、プチ旅行がてら出掛けてみる。まずベルリンから南へライプチヒへ特急で1時間強、隣に座ったドイツ人は日本オタクのようなプロのカメラマンで、笙を吹き雅楽を学びに頻繁に東京へ来るという人。鈍行に乗り換え1時間半。ツヴィッカウはシューマンの生まれた町ということでタクシーを飛ばし記念館と近くのSt.Mary教会に立ち寄る。さらにチェコの都市に向かう電車でおよそ30分山岳地帯の渓谷は美しい。山間の水と緑が織り成す景色を眺めながらAueという町に降り立つ。駅舎も無く廃墟のようなところ、不安に駆られつつ一台だけ停まっていたタクシーでおよそ6キロ、Schneebergというザクセン州の町へ向かった。石畳の通りを登って教会へ。歴史のある教会ながら大戦で焼け落ち再建された新しいドーム。お客さんは町の人たちが大半のようだったが会場を埋めつくした。シューベルトの未完成と、合唱付でシューマンの夜の歌、ミサ・サクラというプログラム。その染み渡る教会ならではのサウンドに心奪われる。残響をよく判ったバランスで終始誠実な音楽を運ぶ。オーケストラも合唱も秀悦。良い時間を過ごした。終演後マエストロに挨拶、ドイツと日本人のハーフという彼は穏やかな人だ。演奏者一行は3台のバスに乗って戻っていく中、広場に下って行き、日曜の夜、何もない辺りを散策しつつ、早く熱いシャワーを浴びたい一心でホテルを目指す。待ち行く人に場所を尋ねると指を刺して、「あれだよ」。登山感覚で再び細い路地を方角頼りに進める。小高い山から町と先程までいた教会が美しくそびえる。ホテルで夜景を眺めながらドイツ料理を頂く。ドイツにいる実感を持つ。こんな旅もなかなかいいものだ。(31日12:35)

雨の土曜日

晴れていたら今日も湖に、という野望は打ち砕かれ大人しく家で洗濯を選択。でもいつも行かない通りに出て教会や演劇のホールを見つける。家の前のメインストリートは商店が立ち並び大勢の人の往来がある。土曜日のこの雰囲気は好きだな。特に駅前の広場に出ている市が楽しい。先週は祭りの提灯があったが、今日は新鮮な魚や鶏に卵野菜といった食に関する店が多く立ち並ぶ。サーモンとMatjesというニシンか何かのオイル漬けを求める。今日こそはと宇田川へ行きK君と落ちあい天麩羅定食を食す。バスを乗り継ぎフリードリヒシュトラッセの楽譜屋で色々と探し物をする。今夜はあっさりヴィクトリアバルシュという焼き魚に大根おろし、それに先日の鱈肝を甘辛く焼いていただく。今週の〆はやっぱり日本食。どうぞ皆様よい休日を。(29日1:30)

ショパン・イヤー

一段と冷え込む。一日中どんよりとした小雨交じりの曇り空。こんな日はひたすら譜面と仲良くする。近所のアイス屋さんも少し元気が無い、かと思いきや店に人がいなかっただけで周辺には既に美味しそうに舐めているドイツ人がわんさか。今年は生誕200年の作曲家ショパンも記念すべき年だ。秋に中村紘子さんとのコンチェルト1番が北陸で予定されているが、ここベルリンでは余り目立ってアップされていないようだ。子供の頃にはよく小品を弾いたものだ。さて風の噂では長崎に同い年の男性の戸籍があるとかないとか。日本中の戸籍をちゃんと調べたら、ひょっとして100歳以下で亡くなっている人も含め、あの世でもこの世でも2重戸籍を持つ人がまだまだいるんではないだろうか。とすると、日本の平均寿命も実はそんなに高くなくなっていたりして。夜はキャベツのスープで温まる。もう晴れてくれないのかなぁ。(28日10:45)

秋の風

このところの目まぐるしい天候の変化はなかなか厳しいものがある。昨日はまだ暖かかったものの強い風で雲が飛ぶように景色を動かしていたが今日は一転して、20度にも満たず天と遮断されたような曇り空。時折雨も混じり今夜は昨日のようなまんまるの月も見えない。沢山メールも入り、長岡の財団とは電話でやり取り。市民合唱団の役員会にも顔の代わりに、声を出す。ベルリンで困っている小生のためにいろんな料理の提案が飛び込む。今日はパン食に始まり、昼は先日の白身魚、う~ん、立派な名前だったが名前の勝ち。夜は隣のスーパーの肉売り場で求めたentrecoteを焼く。所謂リブロースのようだがこちらでは相当広範囲の部位を指すのか、今回は美味しかったが当たり外れもある。夕方、思い立って今回の滞在では初めてカイザーヴィルヘルム教会へ行く。戦禍の傷跡をそのままの姿で残すこの教会の中はとても落ち着く。中村紘子先生のいつも泊まられるホテルに近いここ動物園駅は駅前に美観を損なうようなでかいビルが建ち始めていた。子供たちは今週から新学期のはずだが、親子連れが教会の前の広場で様々な道具を使った面白いゲームをやっている姿が印象的だった。Zoo駅のスーパーに立ち寄り、サイトで知った珍味を探す。その名は「鱈肝」。あん肝に勝らずとも劣るが、否、これは素晴らしい。お土産に買って帰ろうか。思わず大根も求め、家にある調味料を駆使し三杯酢にあさつきと、赤くないもみじおろしで頂く。牛を一頻り食した後なのにそのまま赤ワインのお供になった。と言うことで今日はカロリー摂取打ち止め。明日はまた歩くかな。(23:30)

インターネットでレシピ

幾分冷えるかなと思ったら、朝は14℃くらいまだ下がっていた。日本の政界の動きや、異様な円高のニュースをサイトで知る。ユーロ安は小生のような滞在の仕方をするものにとっては好都合だけれど、こんなにお金の価値が変化するのはどんなものだろうか。今日は水を買いに出かける。といっても隣のスーパーだ。昼に冷し中華を作って食す。載せる具も立派なものだ。大阪の高級冷し中華には敵わないが材料費1ユーロ程で満ち足りた。これが暑い日だったら旨さ倍増に違いない。こちらはスイカも安いがどうも余り魅力に感じない。売り場のその隣に生ハムが置いてあったりする。ちょっと違うんじゃないかぁ。晩は酢豚。少々凝り過ぎかな。干ししいたけにパインナップルまで入っている。日本に帰ったらまた作ってみよう。しかしどこのスーパーでもじゃがいもとたまねぎのコーナーは相当広い。チーズやハムソーセージの売り場面積も日本と比べ物にならない。目に付くのはクノールなどのお手軽調味料の類と冷凍食品だ。考えてみたら一切お世話になっていない。こちらに来て、日本での食生活や習慣、食の安全などを考えるようになった。(26日0:50)

猛暑の処暑

予定通り少し気温が下がって来た。日差しはあるものの半袖では幾分寒い感じだが、こちらの人たちは当然半袖というスタイル。さて日本からは処暑の便り、暦と現実はかけ離れているようだ。今日は溜まってきた野菜類を使って豪快な野菜スープを作る。大量のセロリを捌く一環だ。蛋白源が少ないので一駅歩いていつも行く魚屋さんへ。今日は品揃えも豊富だ。何だか知らない魚を買って来てみた。少し不安が過るが近々頂いてみよう。店先で魚の名前を書き取り家で調べるも殆ど解明できない。夜は作り置きの餃子を食べ切る。またやろう。メニューに困っている話から色々とご提案のメールをいただく。ありがとうございます。それでも減らないセロリを使ってにんじんと一緒にきんぴらを作ってみる。これが中々美味だ。暑い日本を出るときに蕎麦だのそうめんだのを色々持ってきたのだけれど、どうも気候のせいか進まない。きっと日本ではそればっかり食べていただろうと想像する。さて、明日は何を作るのだろう。(25日23:55) 

気まぐれな空

日曜日は終日Ruhezeitということもあって、洗濯を月曜の朝に先送り。今朝は7時過ぎから一度回し始めると最短で85分かかる我が家のちっこくてもでかい音のする洗濯機に、液体洗剤に使いものにならない水道水を少しその気にさせる液体カルゴン、そして入れないとパンツががびがびになる柔軟剤の3兄弟をぶち込み3回フル稼働。日本だったら一回で済ませられるだろうに。窓を開け風は心地良いが、突然の集中豪雨。でも何故だか次々に乾いていく。夕方、雨上がりの空がからっと眩しい。今日は大量のセロリを求めて来た。刻んで肉と炒める。うん。3食野菜は欠くことがない。いよいよ自炊のメニューも浮かばなくなってきた。何かありませんかぁ。随分日が短くなって来たなぁ。日の出は6時、入りは20時10分。東京とメールや電話のやり取りをする。秋も有難いことにいろいろとお話が入って来た。何か面白そうな演奏会は無いかな。(23:18)

欧州連合ユース・オーケストラ

何と今朝も快晴の青空。気温も30度近くまで上がる。ベルリンもやれば出来るじゃないかと、ここに着いてから余りにどんよりしていて、むしろ肌寒いような日が続いていたので、昨日今日と家じゅうの窓を開け放った。日曜日は基本的にどこもお休みだけれど、通りの向かいのスタバ、人気のアイス屋、アジア系レストラン、ソーセージ・ポテトのインビスは開いている。蚤の市はどこから調達してきたのかと言うような祭りの提灯だとか、骨董品に古着が所狭しと並ぶ。ふと思い出してバウムクーヘンの「Rabien」へカロリー控えめバウムを少しだけ買いに行って見る。ここも日曜日4時間に限って営業。ケーキも美味しいのだが1ピースの大きさが違う。店の近くに区民公園みたいなところがあるのを地図で見付けて立ち寄る。池もあって憩いの場だ。家でコーヒーとクーヘンで5時のおやつタイム。今宵は標記のオケ、Young Euro Classicの最後を締めくくるEU加盟27ヵ国、バスが12本、あの狭い舞台にどれだけのプレイヤーが載ったのだろう。ジャンアンドレア・ノセダの指揮で、カルウォーヴィツのBianca da Molenaとプロコフィエフの歌劇「賭博者」からの四つのポートレートおよび終結部 op.49、何れもオケは14歳から23歳の若いメンバーで荒削りながら相当なテンションと集中力で初めて聴く作品を惹きつけた。メインはチャイコフスキーの悲愴。なるほどゲルギエフに似ているような指揮振りと腰を悪くしそうな立ち姿ながら出てくる音楽に繊細さと推進力が備わる。アンコールが運命の力。どの曲もちゃんと譜面を見ながら振る。4千人を超すオーディションから140名に絞られ物凄い恵まれた環境の中で著名な指揮者とツアー活動などを行っている。素晴らしい。英国籍のSarahSewというコンサートミストレスの素晴らしいこと。きっと活躍するだろう。今日はいい演奏会だった。終演は23時近くになった。外は雨。近所のインビスに誘惑されながら断ち切りおうちで音楽会の後のお茶漬け、このギャップがたまらない。(23日22:15)

トルコのユース・オーケストラ

夏が戻ってきたのか、朝から寝室に強い陽が差し込む。仕度をして例の湖に今日も散歩へ出かける。お弁当は持たない、水だけ。地図上ではどう見ても一周5キロ以上あるのだが、我が万歩計はおよそ4キロ。写真を撮りながら今日は5分短縮55分で歩き切る。途中同じドイツ人にすれ違ったりしながら緑を浴びる。昼前に日本食の宇田川さんに立ち寄る。と言うかそこの天麩羅定食が食べたくて、朝から諸々調整を図る。が、しかし、臨時休業。が~ん。一気にお腹がわめき出す。ここに来て不味い店に飛び込むのも許されない。一心という寿司のチェーン店が家から1分半の所にあり已む無く手を打つ。何気にほっとする。地元のドイツ人も寿司は好きなのか家族や女性一人でも気軽に訪れる。今日は化け物みたいにでかい茄子をゲット。夕方は生姜焼きを作り頂く。今日はトルコのユース。お国の現代作品の他、ファリャとドビュッシー、メインはシェヘラザードだ。成るほど何処となくトルコとイメージが合致する部分もある。シンバルや大太鼓のけたたましく炸裂するアプローチにトルコってこうなの?と認識を新たにするか、トルコマーチと言えば軍楽隊?お国柄ということにしてコンツェルトハウスのある美しい広場を後にする。しかし今日は良く歩いた。1万6千歩は8キロ。太陽ばんざい。どうぞよい1週間を。(22日15:00)

幻のチケット

今朝は陽が高くなってから目覚めた。昨日の晩は長岡の財団に宛てるプランを書いて日本時間に合わせていたら夜更かしになってしまった。メールがあることでまるで時間差無く文書のやり取りが出来る。去年その存在を知りもはや手放せないのがスカイプ。インターネット回線があれば相手の顔を見ながらタダで通信できるなんて10年前では全く考えられなかったことだ。ロンドンでもパリでもここベルリンでも演奏会のチケットはほぼサイトから予約購入している。来月の幾つかの公演も2日前に予約を入れて、既に今日ポストにチケットが届いていた。ドイツにしてはやることが早い。おにぎりを作って出掛けようと思っていたバイロイトの公演、日本で同時生中継が行われているようだ。色々なことが何だか時空を越えて変に近づき過ぎたり、便利になりすぎている気もする。カロリー消費に街を歩く。こればかりは便利に減らせない。この辺りも新しく店が入れ替わっていたり、工事をしていたり、池袋のように少し経つと景観が変わってしまったりしないだろうか。走っている人なんか殆ど見けない。むしろ立ち止まってソーセージを頬張っているここの人たちを見ると和む。時間の流れをコントロールする以上に、ゆったり流れる時に身を任せることもたまには必要だ。バイロイトまでここから5時間強。思いを馳せながら手作り餃子と冷えたビールで一杯。皆様よい週末を。(23:35)

音楽祭シーズン

清々しい一日。起きてまず寝室の窓を開ける。前回4月は木々に葉も付いていなかったのに今では生い茂り風に吹かれる葉の擦れ合う音が雨が降ってきたのかと勘違いをすることも。昨夜はレバニラにその存在感から文字数を割いてしまったが、実はその影でもう一品いい働きをしたものがいる。カブの葉だ。カブもそのでかさに心を奪われてしまったが、葉も負けじと顔が隠れる程の大きさがある。大き過ぎて大味に違いないと思い刻んで炒めてふりかけを作った。いや素晴らしい。それを今日は炊いたご飯と美味しくいただく。バイロイト音楽祭の切符が手に入りそうな情報に翻弄されて足や箱の準備をしていたが結局残念ながら流れてしまった。この夏は特にそんな予定を入れるつもりも無くただ空気を吸いに来たのだからまぁよしとしよう。良いものがあればと思いつつインターネットで東京から取れるものも考えていたこともあったが、考えてみると春から夏にかけて走り通しだった。せっかくなのでこの時期どんな音楽祭が行われているのか調べてみた。本気で行く気は無くてもDBのサイトで乗り継ぎや時刻表を見たり、ホテルのブッキングサイトを眺めるのも楽しい。この時期でもドイツだけで片手以上、スイスやオーストリアも賑やかだ。どこかふらっと行ってみるかな。(20日23:00)

宣伝効果

曇り。寒い。欧州に頻繁に行き来をするようになってから、色々なテアターから演奏会の案内DMが届く。ロンドン・パリそしてベルリンと、その広告のしつこい位の積極性は日本では余り感じられない。秋のシーズン前にしてそれぞれのオケ、オペラ、フェスティヴァルなどからの写真をふんだんに使った華やかなメールには思わず何をやるのだろうと開かせるまでの力が働く。隣のスーパーのチラシなぞ更に凄い。オールカラー刷りの新聞のようになっており、一面は目玉商品。一つめくるとそれは見開き全部「肉」。その時点で小生の購買意欲は失せたが、きっとこちらの方々は喜んでチェックするのだろうか。紙面の大半が肉ハムチーズチョコにアイス、酒類で占めている。それが何でもでかい。週明けにアジアンで求めたタイ産「にら」、こいつの使い道に困り、ニラ玉に決めたつもりだったが隣のスーパーで目に入った牛レバーのパックを思わず手に取る。大概500グラム単位だったりするが一番小さな300グラム位のものをゲット。「菊水」の辛口を料理酒に下ごしらえを入念にし、出来たぁ、レバ炒めニラ添え。旨い!が丼一杯のレバニラは流石に完食不可能。当面摂取すべき金属類はもう充分だ。何処か演奏会を探してみよう。(19日11:15)

ノルウェーな日

やはり昨日の晴天は貴重な青空だったのだろうか。晴れたり曇ったり雨が降ったり少し落ち着けっ、といいたい天気。明け方寒くて目が覚める。最低気温は15度を下回る。朝食はご飯と味噌汁に、ノルウェーサーモンを塩をして焼き、大根おろしと醤油、さらに納豆、のり。う~ん、ノルウェー万歳。かりっと焼いた皮がまた旨い。水道の水はそのまま飲めないので、浄水ポットと料理や飲み水にはヴォルヴィック1.5Lペットを6本のケースで求める。滞在2回目の調達。空の6本をまずスーパーの奥にある保証金払い戻し機に返して3€の証明レシートを手に、新しい重たい6本をレジに。その間おおきなカブを発見。葉っぱも大きい。一束3株で120円と少し高めだがゲット。中学校の頃のソフトボールくらいあるだろうか。そんなになる前に抜いてやれと思う。早速甘酢に漬けてみる。葉は何にしよう。さて今宵もベルリンで一番美しいと称される広場ジャンダルメンマルクトにあるホールでユースオケ・フェスティヴァル。今回は朝食から何かの縁だろうかノルウェーのユース。中低弦が良いサウンド。16歳の女の子のブルッフと、シベリウスの2番。日没を迎えた休憩時間は広場のベンチでお手製サンドイッチとコーヒーを広げる。毎晩キーボードとヴァイオリンの大道芸人が演奏しているが、そのままコンツェルトハウスに呼び込みたいくらい上手い。ロンドンの地下鉄みたいに許可をもらって演ずる人たちを考えると、結構上手な人もいるので集めて演奏会で開いたら面白そうだ。夕方作り置きしておいた鶏の手羽を出汁にした野菜スープを温めていただく。ほっと一息。(18日1:25)

青い空

今回ベルリンで初めて見る青空。いったい今までの空は何だったんだ。ベルリンもやれば出来るじゃないか、と訳のわからないことを口走ってみる。気温はさほど高くはないが気持ちの良いからっとした晴天。ここぞとばかりにジーンズを洗って干す。いつもどこか薄雲が掛かったような白い空の日が続いたのでこのまま秋になってしまうのではという心配に駆られていた。この季節はヨモギやオオバコの花粉が飛び交っているようだが考えないほうが良い。さて麻婆豆腐から一夜明けて、少しあっさり目の食事を心がける。ズッキーニが美味しい。そろそろ野菜も切れてきたので買出しに出る。また葉付きのにんじんと目が合ってしまった。何故か切り揃えて売っている物より安くて新鮮だ。長岡のKさんから資料が届く。日本語が嬉しい。先日upした「もも」の反響が大きい。いろいろ写真を取り込みたいのだが容量オーバーで上手くいかない。天気の良い日は沢山空気を吸いに表に出よう、と思ってみる。(17日11:15)

日曜の風景

目覚めたときは曇り空。予報では27度まで気温ががり晴れると言う。新しいオリーブオイル を開けドレッシングを作り定番のサラダを作る。11時に教会の鐘が賑やかに鳴り出したかと思うと空も何故か晴れ渡り、何かせよと言う気分にさせられる。食器を洗い、シャワーで自分も洗って出かける準備をする。少し軽装。サンドイッチを作る。水筒に冷たい水を入れいざ出陣。市庁舎前は蚤の市。横目にSバーンに乗り込む。大きな植物園を通り向かう先はSchlachtensee。全周4キロ余りの湖。思い思いの格好をし自転車をこぐ者、ベンチで本を読む者、優雅にボートを漕ぐ者がいたかと思えば、このくそ寒い中裸で泳いでいる族もいる。子供達も犬たちも戯れる湖の周囲を、森林浴を楽しみながら一周を自分のペースで歩く。丁度1時間、途中風景を眺めたり、湖に飛び込む犬と戯れる小父さんを眺めたりしながら。そこで弁当を広げる。作り置きの豆腐ハンバーグ入りサンドイッチの旨いこと。途中大きなオープンレストランが一軒だけあって相当賑わっているが見向きもしない。電車に乗り帰りにやっぱり気になっていた蚤の市を覘く。ちょっと気になったジャケットがあったが5秒で立ち去る。昼下がり家を出ておよそ2時間強のハイキングだった。お腹が空き6時台から料理を始める。今日は麻婆豆腐。最近では特に秀悦。あぁあ折角減らしたカロリー戻しちゃった。なにぃ?遠雷とともに雨。良いタイミングで出かけたものだ。これから元気な太陽を拝むことも少なくなるかな。終戦記念日の日曜日。(16日8:55)

もももWeinbergpfirsichももものうち  

朝から雨のベルリン。今日は一日涼しい日だった。最高気温は20度に満たない。東京はまだまだ蒸し暑く寝苦しいようだ。朝カレーに始まり、昼は冷凍しておいた肉味噌を使い切り担々麺。そして夜は焼き魚。日本にいる以上に日本人みたいな食生活をしている。このところスーパーでよく目にするのはBIO商品。緑色のマークが付いていて野菜や果物、乳製品、肉加工品、さらに今日飲んでいるビールにワインに至るまであらゆる食品に対象となっているようだ。普通の玉ねぎの隣にBIOの玉ねぎが区別しておいてあったり、殆どの食品はそれを選べるようになっている。何がそんなに良いのかメリットがあるのか分からないが多少値段も高くて何となく安全?安心?みたいな雰囲気を醸し出している。コート・デュ・ローヌ産のBIOワインは美味しかった。ベルリン製のBIOビールは今一だった。さて、面白美味しいものを発見。こちらの桃だ。Rimg0159_a_2  ちょっこし不恰好ながら手に取ると愛嬌もある。これはスーパーでは隣のすももや日本の桃を小ぶりにしたようなものに比べて倍ほど値段が高い。そして肝心のお味。う~ん、旨い。十分な甘みと食感。日本の何が何でも甘くしてみました、みたいなぐじゅぐじゅの、それはそれで好きだが、こちらは柔ではない。Bergpfirsich とか Weinbergpfirsich と言うらしい。「べるりんねっと」で前に読んで一度食べてみたいと思ったものだ。はまりそう。(14日23:20)

餃子とビール

今朝は少し穏やかに曇り空。時々陽ざしが入る。丁度1週間が経ち、生活も食事も一通りこなし、いつものドイツでのペースになって、いよいよ献立選びが面倒になってきた。冷凍庫にストックしてある食材を活かして作れるもの、そうだ、餃子。前回大量に作って失敗しているので、ヒットしたサイトの中で美味しそうなレシピを選び出す。順調に作っていく途中で、あれ?生地が足りない。作るのは面倒なのでアジアンショップに出かけ無事完成およそ45個。早速10個焼いてみる。旨い!カロリーを計算すると野菜が多いからかそんなに高くない。すかさず6個追加注文。焼きながらビール、う~ん最高っ。決め手はオイスターソースかなぁ。ビールは今回ケースで買うことはせず、数十種類陳列してあるビールを1本づつ選んで味を比べる。初めましてと言いながら栓を抜く。副菜に肉じゃが。これも良く出来た。野菜を多く摂っているからか調子が良い。楽譜読む以外料理をしていると、気が付くと一日あっという間に終わってしまう。楽譜の山は動かない。持って来過ぎたかな。ボチボチやりましょう。(14日13:10)

秋の気配

曇り。小生のパソコンには東京とベルリンの天気と気温予報が直ぐに出てくるようになっている。東京は晴れ、ベルリンは曇り、気温差10度に、あの日本の蒸し暑さに辟易していたけれど半ば強制的に環境の違うところに飛び込んでしまったからか、あぁ今年はもうあの暑さは体験できないのかと、妙に残念がってみたりもする。きっと暑いながらも移ろう雰囲気は日本にも訪れている頃だろうか。ベルリンはバケツをひっくり返したような豪雨。それも急にやってきた。窓辺に2本のパプリカを吊るして干しておいたのを狙ってきたのか鳥のフンがガラスに絵を書いていったが、そいつも洗い落とす雷交じりの雨。そのパプリカはパプリカだと知らずに鷹の爪にしようと赤唐辛子のつもりで昨年買ったものだ。恐る恐るかじって甘いの何のって。昨日アジアンショップで求めた本物の唐辛子たち。余りに辛そうだったので表に干さずに冷凍庫行きだ。今日はカレー。明日も食べられるように2人前作ってみる。何かほっとする。ひじきの煮物は食べ頃だ。雨が止んで気温がぐっと下がる。15~6度だ。ドイツ人と一緒に貴重な太陽、夏の終盤の風を沢山浴びておこう。(13日10:05)

夏っぽいベルリン

いつものように朝ごはんをいただき、家事を済ませる。演奏会などの予定もなく、カロリー消費のために2~3キロ歩く。とは言ってもその目的は近所へ買い物。何となく黄色いような太陽はジリジリ照らすでもなくいま一つ元気がないが、今日はそれでも少し夏っぽい。25℃まで上がったようだ。半袖着ても良いかなと。いつも外に出てから分かるのだが、何しろ日本式の3階なので健康のために戻って着替えりゃ早いのだけれどそのまま街に繰り出す。界隈で一番高級な?デパートKarlstadtの食料品売り場は誘惑が多い。魚が奇麗だったので例のを一切れ、ノルウェーサーモンのよいのがどんと出てきて、思わずそいつも。今夜は決まり。そのためにソース作りにパセリや諸々揃える。鮭のムニエルタルタルソース添えは美味しゅう御座いました。さて我が書斎の楽譜の山は崩れそうにない。日本に帰ったら先ず、楽譜部屋を改造しよう。日本はお盆だな。国の借金は900兆を越してしまったようだ。嘆かわしい。やっぱり今のトップはそこまで頭が回らないのだろうか。半袖を着る気になる日はもう来ないのかなぁ。夜はずっと涼しい。(12日19:20)

バルト海ユース・フィル

このところ必ず6時に目を覚まし、起きるかもう少し粘るかそこで決める。今日は少し粘ってみた。7時の鐘の音で意を決する。朝はやっぱりご飯と味噌汁。昨日のにんじんの葉炒りふりかけが人気。オムレツもプレーンでいいのに何だか色々入れちゃぁ、カロリーを気にしてみる。このところお世話になっているのが「簡単!栄養andカロリー計算」というサイト。料理や食品を入力して一日の摂取量が分かる優れもの。でも無視して飲み食いしたくなる衝動はどうしたものか。昼は中華丼。大量に求めたにんじんやパプリカ、大根でピクルスを作る。何とヘルシーな生活だろう。今回はちゃんとドイツ語で買った合挽きと豆腐で大量にハンバーグを作る。Sehr gut! さて今宵はコンツェルトハウスでBaltic Youth Philharmonicを聴く。素晴らしかった。指揮はクリスティアン・ヤルヴィ、1年前にベルリン放送響のリハと本番を聴いて彼とは話している。シベリウスの7番に始まり、お馴染みダニエル・シュニーダーの新作は彼らしいお洒落な一曲、終始ドラムのビートに乗るI.KalninsのRock Symphonyと躍動感溢れる演奏が続き、圧巻は「春の祭典」。成るほど、バレエ音楽であることを改めて見直す。実演に接して楽しめたのは初めてだ。18~30歳からなるバルト海沿岸に面した国々の若いオーケストラはいい音楽をしていた。こんなに優秀な若い音楽家がいる訳だ。ヤルヴィ一族恐るべし。ごった返してたのでダニエルにもクリスティアンにも会いに行くのは今日はやめた。地下鉄とバスを乗り継ぎ11時半に帰宅。ワインを一杯。いい夜だった。(11日11:30)

にんじん

世の中は週の初めの月曜日。ここにいると今何時だか意識をしない。だから来ているようなものだ。どうやら日本はまだ暑いらしい。少し寝坊をしてみる、といっても7時半には起きている。目覚ましの鳥たちは小生がここに住む前から当たり前のように啼いている。陽射しが部屋に降り注いで来ていたので洗濯物をしっかりと当ててやる。朝は納豆。日本でもそんなにしょっちゅうは食べないくせに何だか日本人を気取ってみる。葱をきざんで、大根おろし、それに生ハムと目玉焼き、そのままぼりぼり食べても美味しいニンジンなどで作った自家製ピクルスなど、忘れちゃならねぇのがサラダ。今日はいつもより早く朝食を終えたためか昼にお腹が空いた。赤パプリカと牛肉をオイスターソースで炒め頂く。にんまり。一人分はむつかしい。晩御飯に取っておく。今回始めて聴く演奏会は毎晩15€の”Young Europe Concert”、今宵はスペイン編。若い音楽家集団は自国の作品と、シュトラウスのドン・ファン、メインにぺトルーシュカを持ってきた。サウンドが開放的で明るい。カラッとしたドン・ファン、スペイン系のお客が見守っていたのか、終演後はウェーブを始めちゃった。両隣のドイツ人のお母さんをのせる程に、音楽って楽しいじゃんと思わせる一夜。11時に帰宅。夕方スーパーで見つけた葉付きのニンジン。どっさり一束60円。迷わず一つ連れて帰る。偶然にしては出来過ぎなほどにスペインワインとチーズを片手に作業。葉をむしり、洗って湯掻きフライパンで炒め味付けをしゴマをふって出来上がり。にんまり。そろそろ寝るとしますかな。合唱団の募集をアップした。早速問い合わせが入る。返事暫くお待ちくださいね。(10日1:10)

長岡フェニックス合唱団 東京練習 詳細決まる 参加者募集

酷暑の続く毎日ですが、皆様いかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

先般もご案内いたしましたが、この度、来年3月に(財)長岡市芸術文化振興財団主催による、カール・ジェンキンス作曲「平和への道程」(The Armed Man)日本初演に際し、東京での練習を開始することになりました。

特にこれまで私共と関わりのあった方々で長岡での演奏会にご参加いただける方を募集いたします。既に長岡では市民公募により130名の合唱団が5月より毎週月曜日練習を開始しています。本番では150から180前後の合唱団とフル・オーケストラとの共演を目指すため、特に以前長岡で合唱に関わってこられた方、これまで小生の指揮でご一緒させていただいた方を中心に参加者を募集いたします。

<実施概要>

本番    2011年3月13日(日)

会場   長岡市立劇場 大ホール

曲目   K.ジェンキンス 平和への道程 他

指揮   船橋 洋介

管弦楽   東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団  

ソリスト 坂本 朱 他

合唱   長岡フェニックス合唱団

主催    財)長岡市芸術文化振興財団

長岡合唱指揮 山本義人・草川正憲

<東京での合唱リハーサル>

♪東京の運営代行母体:長岡の合唱団やそのメンバーと交流のある、法政大学アカデミーOB合唱団の皆さんがご参加なさるところに合流していただき、リハーサルを進めて参ります。毎月2回、9月より開始します。月2回は基本的に船橋自らリハーサルを致します。

♪練習会場:都内、第1・第3土曜の午後若しくは平日夜間など

♪参加条件:長岡出身者、これまで指揮者、指導者と活動をしてこられた方など(要相談)ご自身である程度譜読みが出来る方、長岡での合唱団と仲良く溶け込んで歌って下さる方。特に男性は大歓迎です。

♪長岡フェニックス合唱団としての出演になります。楽譜代(2500)のほか毎月の維持費(2000/)、長岡へ1回以上合唱の稽古にご参加くださる事(集中練習日を策定予定)、本番およびリハーサルに関わる交通費宿泊費等実費ご負担頂きます。

<お問合せ・お申込み>

直接、船橋先生yosukefunabashi@gmail.comにお申込みいただくか、

法政大学アカデミーOB合唱団、鎌田masako-k-g@nifty.com まで。お名前、連絡先、パート、あれば所属合唱団名を明記してください。(練習日程・場所などは、申込まれた方に直接ご連絡します)

<作品について>

「アディエマス」は、カール・ジェンキンスの名を一躍有名にした前衛クラシックユニットの名ですが、彼の作品の身近なところではNHKスペシャル「世紀を超えて」のテーマ音楽、デビアスやデルタ航空のCMなどで耳にしたことのある方も多いことと思います。英国ウェールズ州出身のジェンキンスが2000年に初演したこの「平和への道程」太古から続く人類の戦争と平和について問う、大規模な合唱付オーケストラ作品として以来世界20カ国以上、800を越す演奏会で取り上げられています。中世フランス語による戦意高揚曲に始まり、イスラムの声、日本の峠三吉の原爆詩集、古代インド・マハーバーラタや、キリスト教の聖書の詩句、イギリスの文学者ジョン・ドライデン、ラドヤード・キップリング、ジョナサンスウィフト、トマス・マロリー、アルフレッド・テニスンなどの言葉を散りばめ、「ミサ」の形態をとりながら全13曲を合唱(ラテン語・英語・フランス語)とソロ、オーケストラによる独自の世界を創り上げています。

どうぞご参加ください。詳細は直接お尋ねください。  船橋洋介

アルカディア音楽祭 合唱団員募集

今年で18回目を迎える新潟県見附市のアルカディア音楽祭、一昨年から新進の阿部未来さんの指揮のもと、人口4万の町が大切に育んできた「第九」の演奏会をいたします。

音楽祭は2日間の構成で初日は「まちの彩コンサート」と称して毎年新潟ゆかりの将来を担うアーティストを紹介しながら趣向を凝らしたステージを創ります。今年は高校生のヴァイオリニスト・大野有佳里さんを迎え、フレッシュな演奏を交えながら歌やピアノとともに構成します。

2日目は第九演奏会。発声や合唱指導に定評のある菅野宏昭さんの指導でこれから12月の本番まで、譜読みからスタート、歌い込んで内容を深めてステージを目指します。これまで若手からベテランまで日本を代表する声楽家のソリストをお招きして来ました。オーケストラはプロで活躍する若手の演奏家によって構成されています。

今回、共に歌う仲間を募集しています。初心者向けの練習も充実し、家族割引やお試しコースなどというものもあります。年の瀬、見附で第九を歌いませんか?前日にはシューマンの「流浪の民」を合唱する予定です。

☆募集要項☆

第18回「アルカディア」音楽祭 今年のテーマ「輝け」

2010年12月18日(土)「まちの彩コンサート」 14:00開演

見附市文化ホール「アルカディア」大ホール

  ヴァイオリン 大野有佳里(新潟市出身)

  ピアノ 金子陽子

  おはなし 阿部未来

  ヴァイオリンの名曲の数々のほか、合唱団による「流浪の民」をはじめシ第九のソリストの歌声や、シューマンイヤーにちなんだ作品も取り上げる予定です。

2010年12月19日(日)「第九演奏会」 14:00開演

見附市文化ホール「アルカディア」大ホール

指揮 阿部未来

ソプラノ  醍醐園佳   アルト 仲谷響子

テノール 井ノ上了吏  バス  菅野宏昭

管弦楽 アルカディア音楽祭オーケストラ

合唱   アルカディア音楽祭合唱団

合唱指導 阿部未来 菅野宏昭 金子陽子

ベートーヴェン 交響曲第9番 「合唱付」他

合唱練習日 毎週火曜日 19:20~21:45 アルカディア 他

参加費 一般月/3500円 家族割引あり 地域小中高生 無料

問い合わせ先 アルカディア音楽祭実行委員会事務局 ネーブルみつけ内 土田氏

arcadia-konsei@raice.ocn.ne.jp   または直接練習会場へ。

電話でのお問い合わせ 0258-62-1813 (大塚様) 

フライパン

穏やかな日曜日。昨日手に入れた奇麗で大きなマッシュルームをソテーしてオムレツを作る。静かな環境なものだから表通りで何が起きているかさっぱりわからない。昨日まで何となく自分流シエスタを敢行していたが今日は、最後まで持ち堪えた。留守中にこちらの業者に支払うべきお金をインターネットバンキングで納め、郵便局の切手販売機で切手を求めNHK受信料みたいな機関に申告書を送る。留守中督促が来ていたからちと慌ててみる。仕事はのんびりしているくせに取り立ては激しい。追徴金は馬鹿にならない。散歩をしてみる。そんなに遠くないのに、こんなところがあったかぁと、店のショーウインドーを覘いたりカフェの人だかりを横目に散策。いつものカリーブルスト屋さんは大繁盛。「フライパン」と冠するその店に群がるドイツ人の食欲を見ると、つくづく違うつくりの人種だと思う。でもここのソーセージもポテトもお手製のケチャップもバターみたいなマヨネーズも美味しいんだなぁこれが。我慢我慢。と家に帰って先日スーパーで手に入れた「フライパン」を使って、お気に入りのタイセイヨウアカウオの切り身に酒と塩をして焼く。大量の大根おろしとともに頂く。日本にいたら何倍も旨い魚が食べられるのに、でも全てにおいてちょっと不便なこの感じがまた節制と摂生を促す、と自分に言い聞かせる。いや、旨いんだなこの魚、メバルの一種らしい。向かいのワインやさんで4月に求めた白を開けて見る。素晴らしい。皆様よい一週間を。(9日0:15)

土曜の昼下がり

朝早くに目覚め動き出す。少し天気が良くなったので、洗濯を始める。ここの洗濯機は小さいながらも馬力があるのか、ぎゅんぎゅん煩い。日本から防音防振パットを持ってきたので敷いてみるが見事に跳ね飛ばす。湿度が高めでも直ぐに乾くのが嬉しい。今日はちゃんと3食摂ろうと決め、朝と昼はスープにパン。夜は青梗菜とマッシュールーム炒めに、日本から持って来ちゃったインスタントの担々麺、それにのせる肉味噌をじっくり作る。昼間何やらこのオフ期ならでは、各国のユースオケが次々とコンツェルトハウスに来ている情報を得て、チケットを探しに行って見る。マルクト広場の周りの木々を切ってしまう計画があると聞く。四季それぞれ趣のある憩いの場だけにきっと阻止されるだろう。オープンカフェには大勢の人。いい雰囲気だ。Dussmanと言うでかいCDショップを覘き、いつものアジアンショップで食材を揃え明日は日曜なのでと、例の白身魚の切り身を一つ。さらに牛豚鳥と全て揃った。これでデブ間違いなし。自然と良く歩くのは良いことかも知れない。土曜の近所のメインストリートSchulossstr.は人が繰り出し賑やかだ。それでいて穏やかな雰囲気はもうそろそろ終わりを告げる夏を満喫しているようだ。身体が慣れていなかったためか考えてみると丁度良い気候なのだ。風が心地良く、散歩にはうってつけ。カフェには太陽が出て無くてもそれを求めて皆んな外で歓談。小生もその仲間に入れてもらうう。(8日9:40)

銀行が無~い

明け方長岡からの財団の電話で目を覚ます。7時の鐘の音が心地良い。窓辺の木々は生い茂る。スーパーが開くのを待って朝御飯の買出し2往復。その間お米を炊く。水は軟水を6本ケースで買う。スーパーのおばちゃんにまた来たねと言われ苦笑。いつものメニューになってしまったが、味噌汁は具沢山。欠かさずサラダは食べよう。赤カブ君を発見。サラダと漬物に化ける予定。バターもチーズも美味しいし生ハムは安くても美味だ。初の朝食は11時前になってしまった。う~ん今日は2食。困ったことにこちらの銀行のキャッシュカードを日本に忘れて来た。この間手紙が4~50通届く。全て開封し中身をチェック。ん?見慣れぬ銀行らしき所からカードが届く。夕方新しいフライパンを買いに辺りを散歩する。ん?取引している銀行が無い。ん?かつて緑色だったその看板は黄色に変わっていた。どうやら合併して緑の銀行はなくなっていたようだ。と言うことは忘れてきたカードは必要なくて、届いた黄色いカードを活かせる、ラッキー!。残念ながら残高は増えてはいなかった。夜は母校の後輩、ピアニストの沢野智子さんと宇田川で会食。夜7時頃、突然激しい睡魔が襲う。ナチュラルハイになりながらベルリンのビールを久々に頂く。どうやら40度近い日もあったようだが、今のこの涼しさはノーマルらしい。去年もこんなだったかなぁ。ここまで涼しいと日本にいる時よりビールの摂取量は抑えられるかな。時折激しい雨。原爆の日に思いを馳せつつ我がベルリンの夏、スタート。(7日12:30)

猛暑脱出

明け方に少し休む。ゲゲゲで起きて支度。スーツケースは2個、中身はお米と楽譜。行く先は成田。カード会社のラウンジで手紙を書いて投函、荷物を預けチェックイン。日本脱出手段はKLM。個人では初めての利用だ。空港は午後の便のためか予想より利用客が少ない。機内は満席。予定より早く出発。サービスも悪くない。機中日本映画を見る。「おとうと」と「おくりびと」の途中まで。いずれも人間の生き様や心を見事に描く。しみじみ見ていた。機内食はホテルオークラ監修とやらの肉じゃがを頂く。アムステルダムの上空は運河や川が多く懐かしい光景。スキポール空港はだだっ広い。乗継のため有に15分は歩く。青い夏空ながら気温は低め。既に夏は終わったかのようだ。目的地はベルリン・テーゲル空港。うん?冷房?そんなものここにあるわけが無い。寒ぶぃ。我が家は車で15分。6月に一度来るつもりでいたのだが、叶わず漸く3ヶ月半ぶりに戻った。部屋は変わらぬそのまま、ほっと一息。20度を切る。ちょっと寒さに驚きつつも避暑はどうやら成功。さっきまで長岡で花火を見ていた記憶も時空を越えて少し不思議な気分。(7日0:30)

朝ごはん

泊めて頂いたKさんのお宅で朝御飯。その美味しいことと言ったら改めて日本の食にしみじみ感心をする。何といってもやっぱりお米でしょう。マッサージチェアーで我が家のような顔をして身体を解しちょっと幸せを味わう。駅に出て生蕎麦を求め東京へ。軒並み満席。急いで家に帰って、隣のお医者で何処も悪くないのに薬を頂き、地元のユニクロやドンキホーテ、スーパーを梯子する。湯船に浸かってひと汗かいて、ヱビスを頂く。好きな時間だな。この夏うちの出色ゴーヤを使って料理。当たり前のような普段の生活の有難さをしみじみ味わう。日本はいい国だと思う。でも高齢者所在不明問題は問題だ。社会の仕組みも考えないといけない気がする。8月はお盆があって、終戦や原爆など色々と、家族を最小単位として社会や世の中のことを考える機会でもある。一日の糧となる朝ご飯に始まっていろいろとこれからを思う。(6日15:20)

長岡の花火

猛暑。昨夜からの断食を経て胃カメラ飲みに病院へ。車で15分程の初めて今回はじめてのところだ。まぁ手馴れたもので、気持ち悪いのは悪いのだけれど、これでちゃんと見てもらえるのなら我慢のし甲斐はあるかな。麻酔も思いのほか直ぐに解けて、炎天下の中移動を開始、西葛西駅へ。思いついたのが例のイスラムのムアッジン。代々木上原にある日本で一番大きなモスク、東京ジャーミー・トルコ文化センターを訪れてみる。そこは日本とは思えない程に異空間。丁度礼拝の境目だったのか、運良く堂内を見学。更に時間が過ぎて諦めていたところこれから礼拝が始まる、そのためのアザーンを生で聴くことができた。敬虔な信者達のお祈りを終え、早速先導しておられた人を訪ねる。トルコとの親善を進める役割を担う場所として中々開かれた所だった。その足で新宿伊勢丹で買い物。東京駅に出てお土産を求め、いざ長岡へ。練習に来ないで、花火と忘年会には欠かさず顔を出すと評判だ。年に一度の長岡の花火、楽しみにしていた。K物邸へチェックインし、サンダルに履き替えジモティーになりきり自転車で信濃川を渡り会場へ。合唱の仲間達と今宵も大きな空一杯の花火を満喫。復興祈念フェニックスや天地人花火、正三尺玉、企業の出資によるものと、目を見張るものばかり。今年はその心臓に響くような音にも魅せられた。設営してくれた皆さんありがとう!(6日15:00)

パンツの日

本番から一夜明けて朝はゲゲゲを見てから2度寝をする。思い立って病院へバリウム診断の画像を持って行って見る。待たされること3時間。丁寧に見てくれたが、ちと待たされ過ぎやん。半ば強引に明日の胃カメラの予約を取ってもらう。そのための血液検査も同時に。小沢征爾さんの若い音楽家へのリハーサルが放映されていた。またお会いできるかな。嬉しい。早いご回復を。桑田佳祐さんも食道とのこと。今回は余り問題は無かったが、たまに検査を受けて気をつけていないとと思う。車で池袋へ出る。短時間でいくつも用事を済ませる。 家電量販店からヤマハ、カワイ、と立ち寄り洋服の量販店にコピー屋で製本と効率良く移動。今日は長岡は花火大会、その様子がニュースで流れる。う~ん。夜は8時半に帰宅し明日に備えて9時までにご飯を頂く。我が家のトマトもなかなかのものだ。で、今日はパンツの日だそうな。昨年の長岡花火で大雨に打たれて慌てて買った記憶が蘇る。このところ何だか語呂合わせみたいな記念日がやたらと増えた気がするが、今日はその特売はやっていないようだった。ここぞとばかりにパンツを買う人もいないか。(6日7:40) 

アクロス青少年のための一万人コンサート

はじめこのお話を頂いたとき、1万人集まる演奏会って、凄い、と思った。年に数回やって、と言うことで納得したのだがそれでも一万人を集客しメッセージを伝えることの意義を大いに感じる。さらに固定のお客様も大勢いらっしゃると聞くと、福岡の音楽的な土壌の奥行きを感じる。アクロスの機関紙に投稿した記事が載る。ホテルから炎天下アクロスまで歩いて楽屋入り。もうそれだけで1曲振ったようなエネルギーの消耗。今回は弦楽器をクローズアップするという企画で青少年のためにプログラミング。局アナの浜崎さんと共に進行。母校の生徒さんでヴァイオリンの池田開渡さんとメンデルスゾーンの1楽章。将来が楽しみだ。2時間たっぷりボリュームのある演奏会になったなぁ。九州交響楽団の皆さんに感謝。お客様には楽しんでいただけたかな。アクロスの担当さんはとても積極的だ。前日業者を名乗る名ジャーナリストの奥田氏からメールが届く。ニアミス。JAのNさんと再会し昼、とんこつラーメン。ANAで帰京。また来たいなぁ。(6日0:10)

« July 2010 | Main | September 2010 »