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June 2010

半年終了

蒸し暑さが堪える。ベルリンとどちらが凌ぎ易かっただろうか。計画では今日帰国の予定だったのだが考えてみるが今回風邪を引いたのは痛かったなぁ、予定が狂ってしまう。あちらはほぼシーズンの大きな公演は全て終わったことだろう。ヴァカンスを楽しんだり講習会や音楽祭が賑やかな夏の長い休みの到来。そう考えると日本のオーケストラも指揮者も休みが少ない、と思えるのはどうしたことだろう。8月もしっかりどこかで演奏会が行われている。ベルリンの大学だと合わせて7ヶ月くらいしか授業やレッスンしていないんではないかな。日本では自分で自分のために充電の時間を確保しなければ何だか気が付くと一年中動き回っているようなことになりかねない。6月も終わりということは半分終わっちゃったわけだ。(2日12:00)

永遠の憧れ

最近朝の連ドラが15分早まったことで何かと朝のサイクルが良い。今日は先ず先週血液検査をした地元のお医者に行って、追加の薬をもらい、親不知を抜いてもらう約束をしていた歯医者さんに行って、ちょっと今勇気がないので秋に抜いて下さいと改めて約束をし、銀行に行って中身が確実に減っているのを実感してから、池袋へ。デパートの駐車場に車を入れて隣のデパートで洋菓子を求め、戻ったデパートで和菓子を求め、あれこれ見ていたらお腹が空いたのでデパチカの小さなお店で軽く腹ごしらえをし、我がオフィスへ帰還。午前中調律を久々に頼んだので楽しみになってポロ~ン。ん?何か違うぞ。早速何か違うと申し入れる。パソコンは最近でかいノートを持ち歩き、カードを差し込んでパケット通信。メールで見附は本番に近づき、いい雰囲気が伝わってくる。ブログの東京での合唱に関する反応も出始め、いろいろ更なる準備が必要になってきた。いくら時間があっても足りないときは足りないものだ。ドラえもんは永遠の憧れだ。(1日1:15)

ヱビスの代わり

寝苦しい夜だった。おまけに年数回やって来る頚から来る頭痛も。鍼灸院にと思うが最近お世話になっている先生は全日本サッカーに同行して南アフリカに行っておられる。そんな訳で最近少し身近に感じるサッカー。いつもの如く安静にするしかない。長岡で使う合唱団のための試訳資料をメールで送り、練習に間に合わせて配って頂く。財団やメンバーと連絡を取り合う。今回長岡の合唱団に協力頂く東京のメンバーを募る準備を始めた。今日もノンアルコールビールのお世話に。美味しくないがカロリーが低い。節制節制。ヱビス飲みたい。(30日2:30)

合唱のお誘い 長岡フェニックス合唱団 東京練習

梅雨の真っ只中、皆様如何お過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

この度、来年3月に(財)長岡市芸術文化振興財団主催による、カール・ジェンキンス作曲「平和への道程」(The Armed Man)日本初演に際し、東京での練習を開始することになりました。

特にこれまで私共と関わりのあった方々で長岡での演奏会にご参加いただける方を募集いたします。既に長岡では市民公募により130名の合唱団が5月より毎週月曜日練習を開始しています。

本番では150から180前後の合唱団とフル・オーケストラとの共演を目指すため、特に以前長岡で合唱に関わってこられた方、これまで小生の指揮でご一緒させていただいた方を中心に参加者を募集いたします。

<実施概要>

本番    2011年3月13日(日)

会場   長岡市立劇場 大ホール

曲目   K.ジェンキンス 平和への道程 他

指揮   船橋 洋介

管弦楽  東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団  

ソリスト  坂本 朱 他

合唱   長岡フェニックス合唱団

主催    (財)長岡市芸術文化振興財団

長岡合唱指揮 山本義人・草川正憲

<東京での合唱リハーサル>

東京の運営代行母体:長岡の合唱団やそのメンバーと交流のある、法政大学OBアカデミー合唱団の皆さんがご参加なさるところに合流していただきリハーサルを進めて参ります。毎月2回、9月より開始します。月2回は基本的に船橋自らリハーサルを致します。

参加条件:長岡出身者、これまで指揮者、指導者と活動をしてこられた方など(要相談)ご自身である程度譜読みが出来る方、長岡での合唱団と仲良く溶け込んで歌って下さる方。特に男性は大歓迎です。

長岡フェニックス合唱団としての出演になります。楽譜代のほか毎月の維持費、長岡へ1回以上合唱の稽古にご参加くださる事(集中練習日を策定予定)、本番およびリハーサルに関わる交通費宿泊費等実費ご負担頂きます。

練習会場:都内 第1・第3土曜の午後若しくは平日夜間など(現在調整中)

<作品について>

「アディエマス」は、カール・ジェンキンスの名を一躍有名にした前衛クラシックユニットの名ですが、彼の作品の身近なところではNHKスペシャル「世紀を超えて」のテーマ音楽、デビアスやデルタ航空のCMなどで耳にしたことのある方も多いことと思います。英国ウェールズ州出身のジェンキンスが2000年に初演したこの「平和への道程」太古から続く人類の戦争と平和について問う、大規模な合唱付オーケストラ作品として以来世界20カ国以上、800を越す演奏会で取り上げられています。中世フランス語による戦意高揚曲に始まり、イスラムの声、日本の峠三吉の原爆詩集、古代インド・マハーバーラタや、キリスト教の聖書の詩句、イギリスの文学者ジョン・ドライデン、ラドヤード・キップリング、ジョナサンスウィフト、トマス・マロリー、アルフレッド・テニスンなどの言葉を散りばめ、「ミサ」の形態をとりながら全13曲を合唱(ラテン語・英語・フランス語)とソロ、オーケストラによる独自の世界を創り上げています。

<お問い合わせ>

小生へ直接ご連絡ください。 yosukefunabashi@gmail.com

ワンクリック

蒸し暑い日曜日。昨晩も寝付けず乱れている。見附の第九、今年も阿部未来さんの指揮で音楽祭を盛り上げる。ソリストも決まり、みんなの手で長年続いてきた音楽祭を大切に育てていただきたい。来年3月長岡での公演に長岡出身の合唱愛好家や、これまでお付き合いのあった合唱仲間とともに練習を進めていくことになった。早速夏休み若しくは小生は9月から東京でレッスンを始める。長岡の合唱にエキストラを余り起用しないで本番を作りたいのと、フル編成のオーケストラに充分な歌で応える必要があることを考えての決断。良い交流ができるように願うばかりだ。楽しみだ。ベルリンはシーズンも殆ど終わり昨日はワルトビューネでベルリンフィルの野外コンサートがあったはずだ。サッカー、イングランドとドイツの戦い壮絶だ。世界のレベルを認識する。それにしてもあの応援に使うラッパのような騒音楽器、煩すぎるなぁ。先日の日本=デンマーク戦はいい試合だった。英訳のプリントを作成、がしかし、上書きをしたにもかかわらず、もともと保存をしていなかったために仕上げの3時間分、キーのひと押しで消し去っしまった。ついていない。いやきっと明日からいい週になるに違いない。皆さん良い1週間を。(28日3:15)

かえるくんとかえるさん

時折雨のぱらつく曇空の土曜日。風邪を引いたからといって家にいると気分も滅入る。いつものホームセンターに母を連れて買い物。コリウスの苗ときゅうり、にがうりの苗をゲット。台所用品なども買い込みさくっと帰る。庭をいじっていると突然ごそっ。おぅ!いたかぁ我が家のかえるくん、片手に乗るくらいの大きさ。緑と茶色が混ざったような保護色の彼は、、彼か?直ぐ傍に彼女がいた。彼女か?家の敷地は囲いがあるので今年は駐車場の茂みで幾つか発見したのが唯一だと思っていたらちゃんと家の小さな花壇にも住み付いていた。それとも塀を飛び越えて移動しているのか?まぁ良かった良かったと他の鉢を見ているとまた、ごそごそっ!また番のように2匹。いったい何匹いるんや。どっちがオスだかメスだかわからないがその円らな目が可愛い。昔のように手からミミズなんぞを食べてくれるようになるだろうか。今度見つけたら背中に通し番号でもふって置こうか。スーパーに再び買い物。風邪薬対策にこのところ0.00%アルコールビールのお世話になっている。ベルリンのビールが恋しい。(27日1:00)

時差ボケ気分

前の日早く寝たのはサッカーを観るためではなかった。のだけれど、寝付けないのに良い子の振りをしてもダメな様だ。大汗で4時に目が覚め、水分補給に起きTVを点けると、お~勝ってるぢゃ~ん!咳き込みながら何だかそうするつもりでいたファンのような振りをしながら見入る。現地は今何時かなぁと考えてみると、きっとベルリンでその試合を見ていただろうから時差ボケっぽくなってしまいそうな今日一日。今頃の時期はもう4時半過ぎに陽が出て夜9時過ぎまで明るい夏のドイツを羨む。仮眠を摂りやはりお医者に行って見る。歩いて25秒のいつものお医者の前を気が付くと何故か通り過ぎていて、そのまま2分余計に歩いていつもと違うところに掛かる。薬がいつもと違う。何だか効きそうな気持ちになってみる。 ボケーっとしながら池袋へ。指揮者の阿部未来さんと暫し語る。そのまま足早に銀行や楽譜店を回り今日の目的は果たし直ぐに家に直行。時差ボケ気分は3種混合。サッカーのせい、薬のせい、いつもの自分?(27日0:45)

プチ旅行

寝冷えかな。よなよなメールを打ったり、パソコンと格闘するのは宜しくない。本当は今頃ベルリンにいることになっていたのだが、先週の段階で断念した。用事を作り昼間新幹線に乗り、夕方東京に戻った。滞在時間4時間。暑い日だったが、上着を持っていて良かった。どうも冷房には馴染めない。無くても困るのだが往々にして効き過ぎのことが多い。珍しくその日のうちに就寝。(27日0:30)

寛容ということ

ここ2週間ほど殆ど熟睡が出来ていない。雨の1日、どうやら風邪をひいたようだ。引くペースが速いぞ?そんな暇は無い。自らの立場で決すること、成すべきことの内容が責任の度合いを深め年々大きくなっていく。物事の結果にはプロセスがある、それが自分の人生も人の人生にも左右したりされたり、何だか人に関われば関わるほど真実も虚構も当然見えてくる。何が良いのかどうあるべきか普く考えるのも、前向きでありたい証拠だろうか。NHKのニュースの中で先に亡くなられた免疫学者の多田富雄さんのことが取り上げられていて、病気で倒れられた後に、話すことが出来ない中で言っておられたことが印象に残る。「長い闇の向こうに、何か希望が見えます。そこには寛容の世界が広がっています。」その免疫学的見地からの寛容という意味と、人間の社会における寛容の姿、今置かれている現実に直接訴える言葉として飛び込んできた。ジェンキンスのミサの一つのテーマにもなり得るし、キリスト教の中でも大事に扱われる言葉だ。留めておこう。(27日0:20)

よなよな英訳

明け方まで、英語と格闘。この間心強い助っ人さんにお世話になる。今月はいろいろとイレギュラーなことが多く、スケジュールが乱れに乱れた。午前中仮眠を摂って車で移動。長岡のジェンキンス公演、市民合唱団定例練習のそれぞれスタッフ会議。いつものように我がビッグなオフィス(7畳)に野郎3人が、あ~でない、こ~でないと打ち合わせをする。財団に電話をし事業の円滑な遂行を確認したりあっという間に時間が過ぎる。山本さんも草川さんも協力を惜しまずしてくださり何より心強い。明け方無理やり仕上げた英訳を手渡し早速次週から使っていただくことになるかな。スケジュールの確認や東京チームの立ち上げなどを申し合わせる。隣のビルの河合楽器雑司が谷店に同級生3人一緒になりプチ同窓会。長岡、見附、メールの嵐。時間が足りない。(26日23:35)

梅雨の月曜日

今日は午前中オフ日にして身体を休め、家でこれから取り上げる合唱作品の対訳に取り掛かった。英語の歌もそれを直訳するならともかく、少しでも文章らしくまとめるのは難しい。頭痛はちと辛いが首や腰は思った以上に悪くない。単に少しペースが多かっただけだろうか。2週間で9本の本番はこのじめじめ感の中での体調管理が難しい。汗をかきすぎて体内の水分の循環が悪い。家の野菜が最近小出しに食卓に上る。なすやきゅうりの漬物、シソはそうめんの薬味に。せっかく生ったのに食べちゃうのはもったいない気もするが恵みに感謝しつつ頂く。兄貴の所の菜園のように自給自足には程遠い。折角痩せたのだからキープに励もう。励まねば。励め。(26日16:00)

名古屋ブルックナー管弦楽団

どうやら名古屋も梅雨は鬱陶しい。ゲネプロを2時間ほどご一緒し、バランスをチェックする。強奏の後、音塊が会場を渡る。残響も良いがフレーズや音の輪郭を作り難いのは都内にある幾つかのホールに似ている。本番は素敵な箇所が沢山あった。課題は演奏するご自分たちがそのお客様をもっと呼ぶこと。本番ではセクション間の連携の見通しがよく、それもホールの造りがが導いてくれていたかもしれない。シューマンは練習で起きない事象がいたるところにあって、いつも聴こえる箇所が耳に捉えにくいこともあって、やはり少ない弦で室内オケのような編成の方が良いヴァージョンのようだ。またまた前プロでカマーバンドが脱落。落ちた先が指揮台の赤い絨毯ではなくてまだ良かった。驚かせちゃってごめんなさい。ブルックナーもあえてオーケストラのフォーメーションを中央に寄せていただき、弦楽器の響きの質が散らずに集まった。う~ん名曲。難曲。大曲。せっかく皆さんと話がしたかったのだが打ち上げを断念し真っ直ぐ帰京。出会いに感謝。いいオーケストラだったな。ベートーヴェンなど上手いと思う。益々のご発展を。またいつの日か皆さんにお会いできることを願いつつ。ブルックナーが頭を駆け巡り無性にベルリンに戻りたくなった。立っていて支えが利かない程に体重激減。長岡の高橋さやかさんのリサイタルが成功だったそうだ。見附の詩人矢沢宰のシンポジュームの報告が届く。(26日14:20) 

名古屋の夜

のぞみで名古屋に降り立つ天気が崩れていた。これぞ梅雨の日本。車で10分くらいの所に愛知県立芸術文化センターがある。思い出すのは外山雄三先生の指揮されるオペラを見に学生上がりの頃、お小遣いでひとり降り立った記憶が蘇る。1昨年は名古屋フィルさんとの演奏会をご一緒した。設備の整った素晴らしい施設だ。早速今日もリハ室で名古屋ブルックナー管弦楽団の皆さんとのプローべ。明日に向けてこれまで3回に分けてのリハだったが、毎回違うオケのようになるのは致し方あるまい。小生が入る前にも皆さんだけで入念なチェックをしてらして意欲の程が伺える。良い演奏会になると期して最後の調整。大雨になった。ホテルに戻り、軽く食事を済ませ、サッカーの試合を見守り、少し早めに休むが、眠りは浅い。このホテルの枕は悪くない。寝付けず、方々とメールを交わし本気で休む。(26日13:50)

千秋楽

日本フィルさんとの音楽鑑賞教室4日目。大雨の東京。荷物を持ちかえらねばならないので 車で移動。朝から声がバッソ。中学生らしい?「いぇ~ぃ」の声に導かれ登壇。でも一発目から「じゃじゃじゃじゃ~ん」。運命1楽章の後は、流石に静かだった。運命から始めるのは進行が難しい。平静を装って振れるものじゃない訳で、ぜーはーぜーはーとは云わないまでも「皆さんおはようございます!」がどう出るか自分にもわからない。何事も無いようにさくさく行くことも出来ず、そんなモードを引きずりながら1時間を進める。結びの一番は14時から。オーケストラの皆さんには全部で7公演、お付き合いを願った。感謝。また演奏会に足を運んでね、と心から願いつつ終了。買い物をして帰館。長いようで短いようでの1週間。睡眠が摂れないのは困りもの。(24日23:50)

通勤指揮者

渋滞を考えて通勤電車を乗り継ぎ杉並公会堂へ。衣装や着替えは既に楽屋入りしているのでリュック一つで闊歩。陽射しが強くなってきた。楽屋に入ると汗が噴出す。今日は4回目の小学校公演と初回の中学校公演。小学校は子供たちがいつも良い表情だった。オーケストラもとてもよいサウンドで子供達に語りかける。終演後小学校の先生方の会にお邪魔をする。皆さんご熱心で嬉しいのと同時に心強く感じた。やはり音楽鑑賞教室は、携わるところ全てがスクラムを組むことで成果が次に繋がる。中学校の初回。いきなり運命の1楽章。中学生も静かに聴いてくれていた。生徒さんの態度はとても良い。モルダウもヴルタヴァの話を交える。楽器紹介はオケのカラーが出るなぁ。事務局といろいろ話をする。池袋に出て15分仮眠。来年の長岡でご一緒する合唱の東京のメンバーを取りまとめてくださる法政OB合唱団の方と会食。色々な話に及んだ。最近月を見ないなぁ。かえるは大きくなった。(24日23:25)

翼をください

杉並公演2日目、朝早めに車を動かす。小学生プロのメインは新世界の4楽章。60分プロ2回お話つきはハードなものがある。何しろ暑いのと、時間の制約のなかで、音楽と喋りの切り替えはいつになっても自分の中で上手くいかない。今日特に嬉しかったのは子供たちの自然な反応、それに全体合唱で翼をくださいを歌うのだが、終演後にどこかの学校が退席を待つ間歌い出したのがきっかけでいくつもの学校が唱和。大合唱の声にうるっと来た。演奏会楽しんでくれたのかなと、微笑ましく思った。先生方も相当ご熱心だ。大切な1時間。(24日1:50)

白タキシード

今日から杉並公会堂で日本フィルさんと音楽鑑賞教室が続く。初日の今日はリハーサルをして午後から本番。小学5年生のためのプログラム。いやぁ品の良い小学生だった。演奏曲は大体の時間がつかめるから良いのだが、お話をするコンサートはその話が上手く時間の中に収められなければ困るので大変気を遣う。さて今日の衣装は何と白タキシード。いやぁ何年ぶりだろうか。恐らく5年ぶりくらいだと思う。このタキシードは2着目。白い生地は年月と共に色が変わる。そこで2着目はあえて合繊の生地で仕立てたのだが、それは良かったんだが、襟はそうも行かずやはり絹だか何だか良い生地を使う。その首周りだけ年季の入った色合いに。その上、夏服なのにやたらと裏地が付いて重い。一発目から汗だく。ちと先が思いやられます。池袋に出てから帰宅。(23日19:10)

久々の調整日

大学の先生をしていた頃は今日のような日を手帳に調整日と記していたかな。異なる本番の合間の日や移動日、大きなプロジェクトの後や、敢えて予定を入れていない日。休む気なら休んだら?というごく限られた日。でも気が付くと一日動き回っていた。メールのやり取りはこのところ膨大だ。タキシードや燕尾の下に着るウィングシャツを探しに池袋西武へ。もともと期待はしていなかったのだが、自分のところに無いものをライバル店に電話をしてくれて、見つけてくれた。までは良かったのだが、日本橋に本店のある新宿のお店の対応が良くない。そもそもそんな特殊のシャツを年間何十回も着ては洗い使いまわす職業は、「いらっしゃいませ」の人達と舞台で着る我々のごく一部に違いない。日本製にもかかわらず、首周りの芯地が洗うたびに相当縮んでいくらしい。仕舞いには首のボタンがはめられない状況に。唯一身体に合うメーカーは最近製造中止になったようだ。う~ん。代替案を考えよう。殆ど寝付けないここ暫くは、流れに身を任せるしかないかな。(19日0:15)

1日練習

昨夜と同じ会場に移動して朝10時からリハーサル。音を自らに鳴らし、音楽そのものの持つエネルギーを追う、リハーサルという聴く作業というのは実は体力を消費するもののようだ。棒を振り回してというのは然程でも無くて、それ以上に精神作業の中で音を聴くということは鑑賞して楽しむという発想に結びつけるはるか以前の情態だけに、一日指揮をして2~3キロ平気で減るのは単に汗かいたからだけではなさそうだ。10時に音を出し始めて、休憩を数度とり6時前までご一緒した。何時の指定を取って貰っていたかも失念し乗り損ねる。そんな時こそ、またキオスクで何だかゲットし乗り込む。それにしても良いオーケストラだ。本番ではもっと仲良くやれるといいなぁ。直ぐにでもベルリンに戻って森を歩きたい気分にさせられる。和声機能の妙はあらゆる心象を思い起こさせる。(17日0:05)

シューマン・イヤー

2週ぶりに名古屋へ。今回は超特急で東京から品川、新横浜、その次が名古屋、と、物凄いスピードで移動しているのがわかる。愛知県立芸術文化センターのリハ室で次週ご一緒する名古屋ブルックナー管弦楽団の皆さんとのリハ。しかし相当設備の整った良い劇場だ。どんな施設になっているのか良くわかってはいないが、恵まれた環境には違いない。3時から8時までシューマンとブルックナーの2番を。次週が楽しみだ。今宵は一足お先に失礼をした。寝不足を埋めようと務めるが思い通りになるものでもない。それにしてもシューマン、読めば読むほどに面白い。シューマンの作品といえばリートやピアノ曲が恐らく親しまれている向きはあろうが、荒削りな初稿の生き生きとした筆致は後に手を加えたものとは全く意味合いの違う傑作だ。シューマン、各地で取り上げているのかなぁ。余り聞かないなぁ。(16日23:45)

合唱活動

何となくむしむし感が高まってきたような気候。今日もメールのやり取りを沢山行う。これまで関わってきた新潟長岡そして見附はこれから先、色々な場面を迎える。長岡の文化振興財団のお仕事や見附の音楽アドヴァイザーを仰せつかったきっかけと言えば市民の皆さんとの合唱活動が言わばルーツとなろう。長岡は来年3月の日本初演ものの練習が順調に進んでいる。同時に共に舞台に乗るメンバーを募り東京での小生の練習を並行して進める計画も進み始める。今回の構想とは別に東京で合唱団を持ちたいと前々から願っているのだが、何かきっかけが見えると良いのだが。一番長いお付き合いの市民合唱団も来秋を目指して稼動を始める。見附は、渡欧中も青少年のための音楽鑑賞会のために毎年伺っていたが、カルメン以降は少しご無沙汰になっていた。2年後に市民の手で立ち上がったアルカディア音楽祭20周年という大事な節目を考えつつ、幾つか既に進んでいる構想と小生がこのまちのために考えたプランを是非進めてみたい。唯一の夢は音楽好きが一人でも多く増えて世界平和になることなのだから。あぁ大きな夢だ。大事なことはコミュニケーション。メールで話をつけられてしまう便利な世の中の落とし穴。そういう意味で考えると合唱は相当高度なコミュニケーション能力を必要とする音楽活動だとつくづく思う。今こそスクラムを組んで前に進むときだ。(16日17:40)

 

青山界隈

本番の谷間、車で青山に出る。ここは一本は行った路地に面白いお店が色々と立ち並ぶ街。お洒落な雰囲気はいつも変わらない。ひとつひとつ目に留めながら歩くのがいい。その意味では車は不便かもしれない。そうは言って見ても、我が目的はジャパン・アーツにてお仕事の打ち合わせ。どちらも九州公演について、一つは8月頭にある青少年コンサートについて、ホール担当者の方との調整。更にそれに先駆け7月中旬から霧島国際音楽祭に今年もお招き頂き、その内容とリハーサルについて詰める。池袋の貸し出している我がレッスン室の予約がドタキャンになり、お陰で少し戻ってピアノなんぞを弾いてみる。方々とメールのやり取り。この世の中、会って打ち合わせをしたり語り合ったりという時間が失われているのに気が付く。物理的にメールで伝えたいことを送ってやり取りをすることの方が以前にも増してはるかに多くなって、それはそれで便利なのだけれども、相手に直接語りかけるのと大きく違うのは時差だ。送り手の体温とかその時の熱は仮に込められても、受け取って返答を頂くまでの時間は違うテンションに化けたりもする。話した反応を受けて応えることも出来ず、もどかしいものもある。一番否なのは一方的に話をせざるを得ないことだ。とは言え便利なんだなぁこれが。(16日17:15) 

攻玉社中学高等学校音楽鑑賞会

池袋の東京芸術劇場は日本フィルさんとのコンサート。中高一貫男子校、攻玉社の生徒さんと親御さんに生の音楽を。学校はきっと文化面にも理解がおありで力を入れてらっしゃるのだろう。何といっても今日の目玉は卒業生でいらしたクラリネットの赤坂達三さんがウェーバーの1番を吹かれるというもの。いぇ~い!と相当元気な掛け声に導かれ登壇。でも直ぐにわきまえて静けさが戻り、演奏会の無音が生み出される。なかなか品格のある学校だと認識した。名曲コンサートだったわけだが、赤坂さんともトークで話したが、アコースティックのその場限りの時間空間体験は実は大切なんだと。オーケストラ60名の込める音にはいろんなものが詰まっている。大学時代の同級生の息子さんが通ってらっしゃると、楽屋に同じく同級生を連れて顔を見せてくれた。嬉しいものだ。そうかぁ、同級生は中学生や高校生の子供がいても当然なんだ。日本フィルの皆さんに感謝。マネジャーS女史と諸々打ち合わせ。歩いて5分の我が小屋に寄ってから帰宅。メールのやり取りを沢山する。阿部未来さんと電話で話しをする。(11日16:00)

新しい内閣

着替えを詰め込みおにぎりを1個持ってカムリで杉並公会堂へ。半年振りの日本フィルさんと明日の公演、来週の公演のリハーサル。杉並公会堂のリハーサル室みたいなサロンは大きさは充分だがでかいカーテンが張ってあって響きが分からない。少し早く終わったら髪を切りに行こうと考えていたが、そんなことにはならず、ほぼ全部リハーサル時間を頂戴した。シンフォニーは新世界、これはオーケストラは何百回となく取り上げておられると思うが、やればやるほど求めたくなる。限られた時間の中で少しでも良い時間を生み出す力が集まる。脱水。殆ど帰りの車内の記憶が無い。梅雨が近いのだな。汗をかいた。池袋に出て少し休む。明日に備えて休もうと決意する。(11日15:45) 

この夏最初の月曜日

だからといってなにも特別なことは無い。葛西に母親を送り、その足で池袋に出る。楽譜を読んだりパソコンで文章を作ったりする。「カ~ン!」新しい首相の名前だ。未だ何も動き始めていないのに世論調査なんかを盛んにやっている日本。そりゃ退陣した内閣の支持率より高くなかったら始まらんやないかぃ。文化政策は余り期待できるものとは思えないが、それでも光を求めたい。毎年続けてきた演奏会の文化庁の助成も仕分けで既にカットされているものがある。子供達に音楽を届ける体験事業が無駄なら、何をしろというのだ。といっても始まらないらしい。それぞれの自治体や教育委員会が子供達のために演奏会を提供している、それも例年減ってきている現状を大事に考えなければと痛感する。が~ん!、よなよな仕上げたドイツ語の訳詞、相当ミスがあったようだ。またドジを踏んだ。何度でも出直そう。あはは。(11日15:40)

天気の良い日曜日

ベルリンにいると天気の良い日は散歩と決まっている。あちらでは当たり前に歩いていたから良かったんだな。体脂肪計みたいな奴が最近気に入らない。表示してくる数値が気に入らない。でも愛車カムリ君に乗って手紙を届けに錦糸町のトリフォニーへ。合唱指揮者の伊藤栄一先生にも久々にお目にかかる。その足で池袋へ出て昨夜仕上げたドイツ語の合唱曲の拙訳を池袋郵便局から速達で送る。レッスン室でピアノを弾こうと思いきや、鍵がな~い。基本ドジな性分らしい。急に時間が惜しく感じ、意味も無く高速を飛ばして帰る。東京スカイツリーが存在感を増して来た。日曜日かぁ。気分転換にのんびり公園でも行けばよかったかなぁ。(11日15:20) 

船橋洋介コンサートスケジュール 2010年5~12月

2010年5月~ 船橋洋介演奏会スケジュール 

詳細が決まり次第 お知らせいたします。

2010年5月9日(日)

長岡市民合唱団第25回定期演奏会

2010年5月23日(日)

仙台フィルハーモニー管弦楽団 第4回仙台国際音楽コンクール ヴァイオリン部門

2010年6月9日(水)

日本フィルハーモニー交響楽団 非公開 音楽鑑賞教室

2010年6月15・16・17・18日

日本フィルハーモニー交響楽団 非公開 音楽鑑賞教室

2010年6月20日

名古屋ブルックナー管弦楽団 

2010年7月5日

仙台フィルハーモニー管弦楽団

2010年7月7・8・9日

仙台フィルハーモニー管弦楽団

2010年7月25日

霧島国際音楽祭

2010年8月1日 

九州交響楽団

2010年10月

東京都交響楽団

2010年10月30日

大阪フィルハーモニー交響楽団

2010年11月8・9日

東京フィルハーモニー交響楽団

2010年11月15日

学習院輔仁会

2010年12月11日

オーケストラアンサンブル金沢

2010年12月12日

大阪フィルハーモニー交響楽団

2010年12月22日

東京吹奏楽団

原稿書き

半日パソコンと格闘。期日が過ぎてしまった原稿の仕上げと、企画書のようなものや手紙を立て続けに打ち込む。文才のなさに時間の浪費を痛感する。池袋に出て資料のコピーをする。かつてお世話になったベルリンドイチュオパーで永年歌ってらした野村先生に道でばったりお会いする。今の小生の住まいが先生の当時お住まいだったところと近いことが判明し盛り上がる。今やらねばならないことが日増しに増えていく感じがする。時間を上手く活かせる術は無いものかなぁ。喋ったらそのまま企画書でも手紙でも原稿にでも化けてくれるといいのだが、基本アナログ人間だけに、まぁマイペースで行くしかないのねぇ。秋の長岡でのプログラムを決めた。同時進行しているプランや演奏会の準備を着実にこなすこと。(11日15:15)

見附の味

先月も長岡から在来線に乗って11分で見附に出た。かつては市内へのバスが運行されていて至便だったが、採算が取れないのかな、残念。稲の緑が鮮やかにまぶしく光る。午前中市役所に出向き、小生のお預かりしている事業の構想を伝えに伺う。教育長はじめ文化行政の方々が対応して下さる。見附に通い始めてはや17年。実現できる構想をお伝えし、それを受け止めて共にこれからのあるべき姿を考えて動いて下さると信じ、市役所を後にする。市内で昼食を頂く。道の駅ならぬまちの駅。中華のお店だ。いやぁ旨い。餃子も一品料理もいい味だ。次はいつ来れるかなぁ。長岡へ送っていただき直ぐに臨時に飛び乗り池袋へ。夜は滝野川少年少女の合唱団のOBと会食。話題は多岐に渡る。子育てや主婦を立派にこなし、逞しさに嬉しいものを感じる。鳩山内閣総辞職のニュース、う~ん。(11日15:00)

日本の味覚

午後新幹線で長岡へ。駅前からバスは、古都仏像展で賑わう県立美術館へ向うお客さんで珍しく到着が遅れるほど。今日は急遽財団で打ち合わせ。小生が直接関係している事業の打ち合わせ。話は多岐にわたる。結局ほぼ3時間は滞在。続いての会合は地域の音楽愛好家の方々とお寿司やさんにて。ベルリンで食べる笑っちゃうようなお寿司とは当然比べ物にならない幸せなもの。焼いたのどぐろや、旬のお刺身に舌鼓を打ちながらここでも話題は多岐に渡る。新鮮な魚を頂ける日本は幸せだぁ。(7日13:20)

フィルハーモニア管

2日続けて日本で外来オケを楽しむ。ロンドンで散々聴いたオケの一つフィルハーモニア管。このサントリーで合唱団員として共演したのは23年前。今宵まず、ヒラリー・ハーンの音楽に幸せを感じながら前半を過ごす。相当テンポを落としてディテールを丁寧に描き出す。それに豊かな色彩で寄り添うオーケストラのセンスにまた幸せ。アンコールのイザイに涙が出てきた。ツーショット写真何処にしまってあったかなぁ。後半はマエストロ・サロネンの十八番シベリウス。改めて良い曲だと思った。荒々しくもその最強音は決して美しさを損なうことがない。弦楽器トゥッティのクオリティも物凄い。マエストロ 知り合いに大勢会う。小生の元祖マネジャーN氏と久々に飲む。気が付くと終電がな~い。(4日10:20)

ウィーン響

同じオケでもところ変われば表情も変わる良い例だろうか。現地でその多くのメンバーと舞台を共にし、演奏会も聴いたが、あのホールの持つ一体となったサウンドは極めて固有のものだ。サントリーがどうということではない、わけでもないが、ホールと言う楽器が生み出す色合いについては今回は意識から遠ざける。思い入れのある「皇帝」は河村尚子さん。モーツァルトでご一緒してから暫く経つが、いよいよ更に深い音楽をしている。運命はライブならではの高揚を見せる。音の命を運ぶ35分。コントラバスの奥の配置はなかなか良いものだ。アンコールがぶっ飛んでいた。あっそう言えばさっき運命聴いていたんだと。日本人はウィーンの音楽は好きなんだろうな。マエストロにご挨拶。界隈で食事をして帰宅。楽しかったな。(4日2:10)

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