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April 2010

花の季節

春の陽ざし。3月末に予約を入れていた鍼の先生のところへ。このところの首痛と頭痛が見事に取れた。帰りにホームセンターに立ち寄る。花が沢山咲き誇って貰い手を待ち焦がれているようだ。家に帰ってやはり思い立った時と、再び買い物がてら今日は野菜の苗をいろいろと求める。なす、とまとにきゅうり、ゴーや、ちゃんと育つだろうか。夜は鶏の手羽をベルリンで作っていたように家で焼いて頂く。なんと手軽に出来るじゃない。昼間、来年3月の公演に向けて出版元の日本総代理店と連絡を取る。公演まで1年を切ってもろもろ準備を始めている。特に歌詞の出典は興味深い。日本初演になる作品だけに良い形でステージを創れるようにしたい。家に咲くモッコウバラと菜の花、今年は黄色の花が主役だ。(2日13:30)

昭和の日

みどりの日のだとばかり思っていたら今日は昭和の日だったそうだ。07年からそうなったようで恥ずかしながらいまだ29日はまず天皇誕生日だと思ってしまう。老体の愛車カムリにおよそ一月ぶりに乗る。快調。池袋まで下道を走る。途中、一段と高くなったスカイツリーを横目にする。東京タワーは周りが高いビルだらけでランドマークには違いないけれど如何にも東京らしい節操のない街づくりの結果だろうか。墨田の新タワーの界隈はまだ然程高いビルもなく、遠くからでもはっきりと見ることが出来る。完成が楽しみだ。池袋に出て事務作業など。ベルリンではテレビを見ていなかったので日本に帰っても特段見ようと思わないのだがラヂオは時々つけると良いものをやっていたりする。ベルリンでは毎月ラヂオ代を払っているのは日本と違うところだろうか。テレビは保有台数で何を見ようと毎月決まって結構徴収されているようだ。NHK受信料の如く。庭に成ったキャベツを収穫した残りの葉から立派に花が咲いた。菜の花の黄色が美しい。(2日2:50) 

春の雨

冬菜が沢山届く。さっと湯掻いて鰹節と醤油で頂くと大変美味しい。ベルリンにいて、日本のこの各地の野菜や果物がいかに繊細で味わい深いものか、どうだぁと声高に言ってみてもどうだか。あの所謂白アスパラも、こてこてオランデーズソースもまぁいいが、日本だったら素揚げにしたり、茹でてポン酢や鰹節に醤油でもバラエティは広がりそうなものだ。スーパーに行っても1年に何が出回るか分かるようになったが今後興味を持つこととすれば、ジャガイモの数ある種類とその調理法だろうか。今日は一日優れない天気だった。首痛と相性が良い。世の中は連休なのかな。余り実感もないし聞くニュースも冴えないものばかりだし次の企画でも考えよう。(29日1:00)

時差明け

久々の長岡から東京へ向け出発。池袋の別宅へ直行。一月ぶりのポストは物を引っ張り出すのに一苦労。音大で共に勉強していたA君が顔を出す。推薦状のサインをする。かつて小生も大先輩の先生方に書いていただいたのを思い起こす。我が練習室でYさんと長岡の合唱団の打ち合わせ。話す内容が沢山ある。かつて武蔵野音大で客員教授をしておられたロナルド・カヴァイエ先生とお会いをし、お願い事をする。ボーボーの髪を切りたかったのだが今日は寒いしお預けだ。リュックを背負い地下鉄を乗り継ぎ家に戻る。電車はどこも奇麗だな。考えてみるとどこでも見かけるベルリンのあのいたずら書きはいったい何なんだろう。相当鬱積したものが表に出て来ちゃうんだろうな。中には芸術的なものもあったりするが。駅などの殆どは毎週決まって消す要員がいるが、日本の公共交通機関は改めて奇麗だと思う。家でご飯を食べ、10時過ぎに我慢できずに就寝。がしかし3時に目覚める。時差明けしとらんやん。(29日0:40)

桜の花

東京の桜は全く見ることが出来ず、先月末に広島で咲き始めた桜を愛でた記憶が蘇る。長岡に着くとホテルの窓から目の前に広がる福島江の桜が満開。きっと日曜日は見事だったに違いない。財団に出向き諸々話をする。夜は市民合唱団の練習。ソリストと共演ピアニストも集まる。オルフ作品の全貌が漸く見える。合唱は相当これまで努力していると実感をする。あっという間に練習はおしまい。次回は連休3日、最後の追い込みだ。会食も殆ど諸々の打ち合わせ。宿に戻り水面に淡い明かりを見せる桜を遠く眺める。日本は良い季節になった。(29日0:20)

時差との付き合い

帰った日は、余りの眠気に少し昼寝をしたが、その夜は何だか時間の経つのが早くて、ここで寝ないと明日に響くと分かっているラインを超してしまった。何度か目覚めるも浅い眠りに、今日こそ何か昼間に予定を入れておけばよかったと反省。ほぼ一日、日曜日を家でゆったりと過ごす。身体のためには良かったかな。ベルリンに持っていくために購入したノートパソコンが届いていた。立ち上げて様子を見る。何も問題はない。出発までに届いていたなら。しかし日本は便利な国だなぁとつくづく思う。日曜日にお店は開いているしコンビにはあるしサイトで買い物は出来るし。でもちゃんと日曜日が日曜日らしくある欧州はメリハリもあって好きだ。自分の中にいかにメリハリを持つかどこに居ても同じことだが、年間の4ヶ月は休みの音大の話を聞くと学生は相当覚悟を持って時間を生きなければならない。日本の食事を味わう。普通に零時前に就寝の準備は整ったが、う~ん、お腹が空いてきた。ここで我慢しないといけない。がしかし。(27日2:50)

東京帰還。

OS機内の相変わらずの笑っちゃう機内食も、一斉に出される夜中のチキンラーメンにも動じず、朝方渡される変な匂いのおしぼりで顔を拭い、3週にわたった宇宙ならぬ欧州旅行は山崎直子さんより4日遅れて無事帰還。成田は寒い。皆早く日本の地を踏みしめたいのか、パスポートコントロールは押し合い圧し合い長蛇の列。リムジンバスの接続が悪くロビーでコーヒーをすすりながら、とぼけたような眠い頭でこの後の予定を考える。車窓は桜も散ったが春の花が奇麗で千葉から東京湾岸に向けて走る。空港から丁度1時間。駅から家まで歩く道もすっかり春になった空気を感じる。家には見事に花が咲き揃う。お届けものや沢山の郵便物。5日間の思いがけない休暇延長も現実に引き戻されたよう。しばらく時差との戦いだろうか。ボケている暇はなさそうだ。沢山の祈生還メールありがとございました。(25日16:25)

ウィーンからいざ脱出

ウィーンの朝は少し寒いが、ベルリンより500キロ余り南、春の景色は既に本格的だ。ちょうど1年前にベルリンから東京音大のオケ旅行公演を聴きに足を運んだのを思い出す。東京行きのチェックインまで午前中一杯はオフ。思わず再び市内へ出てシェーンブルンへ。中に入るとお金と時間が掛かり過ぎる。宮殿正面は横切って公園内に入る。それはそれは広大だ。ベルリンやポツダムのそれとは赴きも規模も違う。流石はハプスブルク王朝の成した遺産だ。朝の緑の匂いが気持ち良い。公園内のすこし斜面を上りきったところにある目指すは丘の上。ここに気の利いたカフェがある。気になるケーキは我慢してウィーンの泡コーヒー?を。一息ついて下山。mitteの相変わらず仕事の進んでいない工事を横目に空港へ。火山灰や噴煙に紛れ5日も足止めを喰らい、ポプラや白樺の花粉に塗れるも、自然の驚異には無力を再認識し、いざOSに乗り込む。座席の狭さと超満員の人の数にとほほ。でも日本に帰れる気分は良い。今回の旅もそろそろ終わりに近づく。(24日19:25)

ベルリンからウィーンへ

とっくのとうに帰国の予定が流れたとたん、時間の感覚が崩れ始めアパートを離れる準備や帰る仕度をする気が失せていて夜中までばたばたしてしまった。仮眠を取り早朝起きてY君へ置手紙をして空港へ。ベルリンは未だ一部の会社が欠航続きだが我がOSウィーン行きはブッキングの不手際があるも難なくチェックイン。スターバックスで一息。しかしスタバはどこにでもあるなぁ。金曜日のフライトを取っていたが最悪飛ばなかった時のことを考え前もって地上職員に今日のウィーンまでの便を押さえておいたのだ。もしこれが飛ばなかったら、別の会社便か10時間かけて電車、又は夜行バスを考えていた。機内はガラガラ、何だかほっとしつつ日本い少し近づいた記念に朝からワイン。10時過ぎにウィーン着。予定が早回りして、取っておいたホテルも空港の目の前ながらちと時間が早すぎる。でもラッキーなことに11時前にはイン。ホテルの部屋から発着便を目にし、この事態は相当大変なことだったんだなと思わず振り返る。思いがけないウィーン滞在ほぼ24時間。う~ん何しよう。サイトをぱらぱら眺め国立歌劇場を発見。清教徒をやっている。サイトで当日券もぎりぎり取れて、少し仮眠を取り午後から市内へ。シュテファンの真下へ降り立ちケルントナーを歩く。天満屋で軽く食事。いよいよオペラ開幕。ウィーンの座席は趣がある。音楽と話のつなぎが作品のせいかちょっと緩慢ながらオケの低弦や管のウィーンの色を楽しむ。何といっても歌手陣のレヴェルは高い。惜しみも無くつるつるハイEとかFを出すElvilaのDesiree Rancatoreは秀悦。男性陣もびんびん聴かせる。隣のフランスの老夫婦と一連の噴煙騒ぎを語る。久々のバスタブに日本の入浴剤を溶かし入れ、ふぅ~ん。(24日19:00)

ベルリンの教会

昨日は夕方にわか雨、今日もおおむね良い天気ながら通り雨があったり、肌寒い天気。この間のポツダムや、湖に自然と戯れに行けたのはラッキーなタイミングだった。方々から空の混乱について心配してくださるメールが届く。そんな中ドイツでは20日夕方5時に日本時間の21日を迎え小生の43回を数える誕生日と相成った。何故かNHKのサイトからニュースを拾い見し、こちらの情報を得る。それも日が替わって長距離は日本の欧州行きの便が飛ぶのが先なためだ。順次動き出していく様子は伝わっているのだが、実際にはここ、ドイツの首都ベルリンは飛行場は2つあるが規模は小さく、今日まで相当混乱が続いていた。普段、家の中にいると教会の鐘の音と、ピーチクパーチクドイツ語を話す鳥の声、朝早く住人がごみ集積箱にガラス瓶を投げ込む音に気が付く程度なもので、車の音は皆無、久々に飛行機のエンジン音が微かに聞こえるのに思わず聞き入ってしまう。日本時間とドイツ時間合わせて31時間の21日、ちょっと得した気分になってみながら家の前の教会とカイザー教会に行って見る。特に後者は青のステンドガラスが落ち着いた気分にさせてくれる、不思議な空間。ベルリン滞在中は必ずと言って良いほど足が向く。カデベでケーキを買い、家で残った食材を駆使しサーモンのポテトグラタンなる、とても立派なカロリーの一品を作る。家の前のワイン店で飲み切れるように白の小瓶を求め晩餐。何だか去年もここで誕生日を味わったな。厄も明け、いよいよきっと人生も折り返し。人も、音楽ともその出会いを深めることが出来るような一年でありたい。おめでとメールありがと!(22日2:22)

ベルリンの音

今日も穏やかに晴れる。足止めは3日目、日本からのニュースや情報では良い感じで状況が好転しているが、ここベルリンの空港は必ずしも動きは良くない。確実なところを狙って週末の便には乗れるよう、情報を集める。小生の家の斜め向かいに気になるワイン屋さんがあるのだが何となく敷居が高い感じがして入ってみるのを躊躇していた。こんな時だからと店を訪ねると、なんと店の奥さんが日本人、丁度そのお母さんや親戚もいらしていてワインの試飲をさせてもらったりとふと楽しい時間になった。歩いて12秒くらいのお店、いいワインが揃っている。足止めを食らわなければまた暫く出会うことも無かっただろうか、一つ楽しみが増えた。良く通っていたRSBの演奏会にご案内を頂いて聴きに行く。Mo.ヤノフスキに代わってバレンボイムのアシスタント、サレモコウの指揮、ショーソンの交響曲とラヴェルのスペインの時。良くオーケストラが鳴っていた。面白いカップリング、オペラもフランスものながらスペインのリズムとともにエスプリのきいたラヴェルらしい佳作。ベルリンで聞くフランス音楽、でもやはりベルリンの音がする。お祝いのメール沢山ありがとうございます!(21日14:55)

ベルリンの青天

今日も屈託の無い青空。今朝は丁度6時に日の出。これからは5時台に突入、ますます日が長くなる。kantstr.の楽譜屋さんに久々に行って見る。一つ譜面を求め近所のイタリアンで今日はこんなに大きくなりましたぁと言うほどのピザを食べ、再び寄り確実な情報と判断材料を求めTegelへ。相変わらずキャンセルが殆どの中、2~3フライトを試みている。今日も高校の修学旅行らしい生徒達の集団が時間を潰してトランプをしている。カウンターに並ぶと一昨日の女性が担当に。オーストリアは動き出しているのにドイツは相当慎重で接続が儘ならない状況を指摘し、東京行きが確実に飛ぶと仮定した移動の手段を講じる。とても誠意を持って対応してくれた。ドイツ語圏のお隣でも政府や運輸当局の考え方で対応も違う。ウィーンまでの1日早い便を確保しそれが飛ばない場合を想定して、地元航空会社Air Berlinか長距離バス、そしてドイツ国鉄での移動を視野に入れてみる。そう言えばもうすぐ小生の誕生日。昨年はベルリンで過ごし今年は日本での予定だったが、まぁいいか。どんと構えていこう。沢山の応援?メールありがとうございます。(20日14:30) 

ベルリンの青空

鳥の声が日の出前から元気に啼き、出国のために早起きをしている錯覚と夢心地の狭間に奇妙な感覚を味わう。この春一番の暖かな日曜日。ベルリン発のウィーン行きは欠航。いつものように朝食を摂り今日は最寄り駅から12分の駅前Schlachtenseeへ行き湖の周りを散歩した。白樺の花粉が最高潮だと言うが有難いことに余り良く分からない。地図では周囲4キロ程かと思ったが万歩計では丁度5キロ。ゆっくり1時間くらいかけて歩く。飼い主に連れられて犬達が戯れ、子供達は湖で泳ぎ、大人たちは走ったりサイクリングをしたり湖畔で本を読んだりと、思い思いに幸せな時間を生み出す。一周ちょっとしてお腹が空いたので昨年Tさんに連れて行ってもらったレストランでシュパーゲルを味わう。うん、唯一?失敬!美味しいベルリンの味覚。緑のアスパラも出回り始めた。湖畔で少しゆったりと時を過ごし、あれから丁度一年、良い選択をしたのだと今思う。家へ戻りドイツやウィーン、日本のサイトで最新の情報を受ける。青空は8時の日没とともに穏やかに暮れた。(20日14:15)

ベルリンの空港

雲ひとつ無い快晴。何処に噴煙が混ざっているというのだ。オンラインで航空券も即座に取れる時代、24時間前に自身の帰路便のチェックインを機械上では済ませてみる。6時間おき位にウィーンの空港やテーゲルの空港サイト、更にどうも当てにならないというか誠意のないオーストリア航空のサイトなどを通じて航路運用状況などを確認するも情報から、今足掻いても何も出来ないと判断。取りあえず家の掃除やら、書類の整理を済ませる。ただ正午の段階で未だ欠航も確定している情報が得られず、何れにせよ先のことを考えて航空会社に電話しても出ず、市内に代理店も見つからないので散歩がてらテーゲル空港へ行って見る。こんな閑散とした空港も初めてだ。フライトスケジュール板はどの便もcancelledの文字でぎっしり、思わず写真を撮ると外人にげらげら笑われる。カウンターに並んでいるとテレビ局のクルーに取材を求められるが、こんなところで顔を知られてもと鄭重にお断り。相当人数を捌いているルフトハンザの地上職員が丁寧に対応。小生のフライトの欠航がこの時点で分かり、仮に今後飛んだとして一番早くに押さえられる次週のフライトを再予約する。帰国後最初の予定は心苦しくもキャンセルと代理を頂く手配をする。日本国内で新幹線が止まったなら車を飛ばして駆けつけたに違いないが、今回は非常事態だけに静観するしかない。好転を待ちながら思わず陸路で何処からアプローチできるか調べるも、今現在は南欧から中東周りしかない。それも賭けのようなので、思わぬ休暇の延長と捉え今は大人しくしていよう。関係者の皆様ご迷惑をおかけします。何卒ご容赦の程を。皆様どうぞ良い1週間を。(18日22:50)

ベルリンの空

何の憂いもない青空の広がる春の空。朝6時から構えて滞在中に起きた問題解決の一部、ガス水道周りの点検修理のエンジニアを迎える。先ずはガスの湯沸し、シャワーの温度不足と各部屋の暖房が一気に解決。続いて煙突掃除だか、排ガスが正常に送り出されているかの点検。およそ早朝の1時間に2人の技師があれやこれややってくれた。既にインターネットでもニュースを得ていたが相当な勢いでアイスランドの火山噴火の影響が出ている。ベルリンの空港は麻痺、そして実質上の閉鎖へ。今の段階で何かをする術もなく、予定通りの日程をこなす。今日は前から一度は行って見たかった隣町のポツダムへ敢えて小旅行。最寄り駅から30分で行けることを最近知り、エンジニアが帰ったのを見届けて直ぐに支度をする。駅からバスで最初に向かったのはサンスーシ宮殿。その広大な公園の敷地と宮殿内の見事な造りに圧倒される。未だ緑も揃わないこの時期だが陽射しも増えてきて寒さも忘れる。当時の栄華の跡を堪能。続いてポツダム会議の舞台となったツェツィーリエンホフ宮殿へ。広大な敷地にあるその静かな佇まい、世界遺産となっている歴史の舞台を目の当たりにし、複雑な気分。湖と森に面した美しい自然にしっかり心が洗われる。見所は沢山あれど空の状況も心配しつつ、ちょこっと早めにポツダムを後にしREに乗ってジャンメルダンマルクトのチョコ屋へちょこっとだけ例のちょこを求めに来る。帰りのバスでTさんから電話が入り空路の混乱ぶりを聞かせてくれる。夕方買い物をして帰ると在ドイツ日本大使館から緊急メールが届いている。その内容も欧州空路非常事態のもの。夜は牛肉野菜炒め、麻婆豆腐、鶏手羽焼きと3種の肉が揃う。見上げる空は青くその先に何が起こっているのか目に見える曇り懸かりは何もない。(18日21:50)

ベルリンのお役所

今日はかなり冷え込み最低気温はマイナスに。鳥達の春の声は寒々しい。本日のメインイヴェントは滞在許可の更新。まず近所のカメラ屋へ証明写真を取りに出かける。久々にシャツとブレザー。難なく済ませ、一年ぶりの外国人局へ。弁護士と待ち合わせをして手続き開始。普通に並べば数時間は有に待たされるし、アポイントを取ってあっても担当のやる気次第みたいなところもあり、時間と精神的な負担軽減のためには非常に良かった。今回の担当者は物分りも良くスムーズにことが進む。次の申請時までに手続きすべきところを確認し無事クリア。晴れて自由に日本とドイツ・EUを行き来出来る状況が確保された。とは言え今年のスケジュールを考えるとそれを充分活かせる稼動かは微妙だけれどシェンゲン協定を気にすることも、入国の厄介な審査の煩雑さも無くなった。帰りに買い物をして夜は再びパスタを作る。今日はモッツァレラを丸ごと入れて味を調える。Sehr gut!前の同居人さんが置いて行った杏仁豆腐の素なるものを作ってみる。とにかく大量のレトルト系の食材が蓄積。殆ど使わないかな。アイスランドの火山噴火ニュースは相当なダメージを受けそうだ。注意深く情報を見守っていこう。(17日11:20)

写真 買い物外人局 パスタ 杏仁豆腐

ベルリンのイタリアン 

どんより寒めの一日。朝6時前から鳴き始める鳥達の声は元気がよい。今回良く聞くのがキジバトだろうか、日本のとは節回しが違っていて面白い。うぐいすのような鳥もドイツ流に啼く。一日穏やかに過ごす。昼は昨夜のハンバーグを煮込みパンにはさんで頂く。我ながらその味に感嘆の声。少しお腹を減らして、夜S夫妻とクーダムにあるイタリアンへ食事をしに行く。ベルリンフィルなどの音楽家達が良く行く店だそうで、確かにイタリア人家族経営の店は時間と共に賑わいを増す。前菜のカルパッチョからピザを頂きメインはラム肉、バルサミコソース、デザートはティラミスを注文。それぞれ小生が作るのよりちょこっと美味しかった。ゆったり時間をかけて食事。色んな話をしたが、結局S君は料理が得意だし、味の品評が主だっただろうか。楽しい時間を過ごして家に戻る。食事を作らなくてよい日は有難いものだ。日本では母親が用意をしてくれるのでなんとありがたいことかと実感。今日も食に感謝。(16日10:20)

ワークショップのごあんない パーカッション・ミュージアム

小生がアドヴァイザーを務める長岡市芸術文化振興財団主催による打楽器の演奏者とアンサンブル指導者を対象としたワークショップを開催します。

メンバーはプロのオーケストラやアンサンブルで活躍する日本を代表するメンバーが揃い、実演を交えながら中身の濃いワークショップになると思っています。ご興味のある方はどうぞお問い合わせ下さい。

(財)長岡市芸術文化振興財団ホームページより

http://www.nagaoka-caf.or.jp/wp-content/uploads/2010/02/parcation.pdf

日時:5月8日(土) 12:00~15:00
会場:長岡リリックホール・シアター、第1スタジオ
講師:パーカッション・ミュージアム
コース:①指導者向け(アマチュア団体または学校の部活動等で指導的立場で
活動している方を対象)
②演奏者向け(中学生以上で打楽器を演奏している人を対象)
定員:①20名程度 ②50名程度 ※応募多数の場合は抽選
受講料:[⼀般]1,000円 [中学生及び高校生]500円
申込方法:下記受講申込書に必要事項をご記入の上、持参、郵送、ファックス
またはメールで下記までお申し込みください。
申込締切:4月18日(日)
その他:「②演奏者向け」の受講を希望する方は、当日、普段使用しているスティック、
スネアドラム、スタンド及びチューニングキーをご持参ください。
お問い合わせ:(財)長岡市芸術文化振興財団 事業課 「パーカッションワークショップ」担当
〒940-2108 新潟県長岡市千秋3 丁目1356 番地6
TEL0258-29-7715 FAX0258-29-7722 e-mail:lyric@nagaoka-caf.or.jp
主催:(財)長岡市芸術文化振興財団
後援:長岡市教育委員会 協力:パール製造楽器(株)

演奏会のごあんない 高橋さやか ソプラノリサイタル

2008年に見附のカルメンでご一緒したソプラノの高橋さやかさんが長岡でいよいよリサイタルを催します。ミカエラで魅せた清楚な歌声から2年、どのようなステージを創り出すか楽しみです。

「高橋さやか ソプラノリサイタル」

2010年6月20日(日)14時開演(13:30開場)
NCホール(ホテルニューオータニ長岡)
全席自由2,000円(小中高生1,000円)

ピアノ 東 由輝子
賛助出演 藪内 俊弥

多 忠亮   宵待草
八州秀章  さくら貝の唄
山田耕筰  からたちの花、この道
ヘンデル   オンブラマイフ
スカルラッティ すみれ
シュトラウス  献呈
マイヤベーア 影の歌~オペラ「ディノラー」より~  他

【チケット販売】

(株)北越楽器長岡本店 0258-35-7766                             

(株)文信堂書店長岡店(長岡駅ビルCoCoLo内) 0258-36-1360                   

高橋法律事務所 0258-35-2057

高橋 0258-35-2053(お問い合わせ先)

ベルリンの一日

このところ気温が低く、からっと晴れる日が少ない。午後からTさんに来て貰ってこの住まいの管理人との諸々不都合なことを交渉してもらう。時間通りに始まらないのが常というか、日本にいるときのように1日にいくつもの予定を入れてしまうと全く機能しないことになり兼ねないので、精々日に2~3つの用事を入れる。隙間の時間に近所の郵便局へ、前の居住人と先月まで一緒にいたYさん充てに届く郵便物を今後6ヶ月間表札が無くとも小生の家に届くように、手続きをする。その用紙をもらいに行ったら何と、届出用紙キットみたいなパッケージを出され、2名分およそ3600円を徴収させられた。管理人が来て、シャワーの水周りの問題、食器洗い機の故障、オーブンの温度調節、床のコーティング、鍵の取り付け、ケラーの確保、表札の名前変更とまとめて懸案事項を押し付けてみる。何かある度にアポを取って時間を費やすのも大変だ。今日できることは少ないが、ほぼ納得の行く方向で話が出来た。いろいろと動くとお腹が空く。この日ひらめいたのが、ハンバーグ。何かを揃えに行かなくても材料がある。NHKのためしてなんちゃら、と言う番組のサイトから美味しそうなレシピをプリントアウトし。デミグラスソースも小麦粉を炒るところから徹底する。出来た出来たハンバーグ、同居を始めたY君を交えて頂く。彼とは音楽やいろんなことを話した。中々の好青年だ。ハンバーグは2つパテのまま冷蔵。春の宵、日本の桜前線は何処へ?ベルリンの桜の情報今年は無いなぁ。(15日14:05)

ベルリンの食と住

珍しく夢を沢山見た。朝目を覚ましたか置きかけの頃、予定よりも1時間早く水周りの修理のために職人さんが来る。部屋の扉を閉めていると大きな家でもないのに玄関の呼び鈴が聞こえないことが判明。2人がかりで配管を黙々と点検。ものの15分ほどで全ての作業が終了。その勢いでシャワー周りを奇麗に掃除した。掃除をするとお腹が空く。残ったご飯でオムライスを作る。何でもサイトで沢山レシピが載っているので探し放題だ。上出来っ。夕方は近所に買い物をし飲料水を調達。余程はまったらしく手羽をまた求めて来てオーブンで焼く。にんまり。インターネットが再び使えるようになって日本とのメールのやり取りを頻繁にする。今日から日の入りが20時台に突入。朝は6時過ぎに日が出るので14時間近い日中を過ごすことになる。キッチンに寂しそうに佇むひょろっとした乾燥ひじきを発見。にんじんと油揚げを使い大量の煮物を作る。何も一日中食べているわけではないが、楽譜を読む時間以外は歩くか、家事をするか、食べるのが主な日課だろうか。Stattsoperから来年4月のfestの案内が届く。先日終わったばかりなのにすかさず次の魅力ある企画の宣伝を送るそのスピード感は目を見張るものがある。学ぶべきところだ。(14日15:00)

ベルリンのオペレッタ

朝食は一日の源、とか言いながら日本のお米をしっかりと頂く。今日は日曜日。穏やかな一日と思いきや同居人のYさんが「す、すみません」、シャワーブースから大量の水が流れ出ているではないか。バスルームは水浸し。慌てていくつものタオルを雑巾にしたてて対応。流しに水を捨てるも、あれ?再び水が湧き出る。下水の配管が一つのようだ。休日対応の水周り専門業者に連絡を取るも、その日は来ることが出来ないと言われ、結局1日日干しに。お陰で半日取られてしまった。めげずに水搔きで費やした体力?相当の遅めの昼食兼夕食を作る。買ってあった巨大ナスとひき肉の甘辛炒め、牛のEntrecoteを解凍し塩コショウで焼いていただく。赤ワイン付き。そして支度をして向かう先は今日もKomischeoper。S-bahnを使ってBrandenburg-Torへ15分。つい去年まで「菩提樹の下」Unter den Lindenと表された味わいのある看板の駅だったが、気が付いたときにはいつの間にか駅名も換わっていた。そこから歩いて3分。本日の演目はシュトラウスのこうもり。ホモキの舞台はむしろ正統的で冒頭から楽しんだ。音楽もStefan Solteszの抑制の効いたバランス感覚で特にアンサンブルなど歌手達や合唱も見事。でもベルリンのお客には余り面白くないのかなぁ。構わず沢山拍手を送った。楽しい時間だった。1・2幕通しで休憩、7時開演で10時終演とベルリンにしては有難い流れ。指揮してみたい作品の一つだ。ベルリンで見るこうもり、味わい深いものだった。(14日12:15)

ベルリンの街路樹

少し雲が多いながらも穏やかな朝。寝室から見る中庭は落葉樹が日一日と緑を増やし続ける。朝ごはんをY君とともに。美味しいと言って食べてくれるのは嬉しいなぁ。さて次なる問題はプリンター。昨年の今頃求めて今回Windows7のパソコンを持って来たら互換性が無く作動しない。いやラインにつないで動いていたのに今回の回線騒ぎでダウン。HPの製品だが日本のサイトには載っていない製品。英語のサイトから新しいドライバを何とか見つけインストールして漸く無事使えるようになった。KaDeBeにまた行って少しだけ甘いものを。日曜に備え地元で食料品の買出し。夜のメニューはS邸でご馳走になったのを真似してオーブンで鶏手羽の塩焼き、なすとベーコンのトマトクリームパスタ、鶏と野菜の具沢山スープでござる。夕方雨が降って乾燥も落ち着いたかな。未だに分からないのが枝にピンポン玉くらいの実なのかつぼみのような茶の玉を大量につけ何れ青々と葉のなる大木、数年前の統計でベルリンには街路樹が149827本あってその内、菩提樹が15万本、楓が7万5千、続いてナラにプラタナス、マロニエと続く。小鳥が嬉しそうに囀るこの季節、もう少し経つと街の色がこの木々の若い緑で彩られる。(11日13:15)

ベルリンのオペラ

朝はご飯のことが多いが今朝はパン。何気にバランスを考えているのか最近は野菜とヨーグルトなんかを添えている。同居人Yさんもここで早速生活を始める。後輩のピアニストTさんに再びご足労願ってインターネットの初期設定をしなおす電話をかけてもらう。いやぁ日本でプロバイダと電話しながらパソコンを操作するのも苦手な小生にとってドイツに暮らすTさんの存在は大きい。感謝。2日掛かって復旧。拍手。これでこんなときに限って溜まってしまったメールの返信も出来る。近所の寿司屋で軽く夕食を摂り、コーミッシェ・オーパーへ。今宵の演目はフィガロの結婚。ホモキ氏とこのオーパーのこれまでの演目を見ると何があっても驚かなくなったが、ここでもなんでもありのそれこそ現代版ブッフォとでも言おうか、目が離せない演出だった。その点音楽が生かし切れていない感が否めず、少し残念。18禁かな。相当狭い額縁の中にフィガロを取り巻く環境の全てが押し込まれていて騒々しい印象。女声陣の中にいい歌手がいた。実はベルリンフィルのマタイを聴きにいきたかったのだがチケットも日本で取りそびれ、敢えてフィガロをこちらに来てからインターネットが使えていた時に押さえておいた。4つのSオケ、3つのテアターが犇めくベルリン。Staatoperではトスカを、Deutsche Operではマーラーを使ったバレエと選び放題。皆音楽好きなんだなぁとこの環境を羨む瞬間があった。しかし2.3幕の間に休憩一回、7時半スタート11時10分終演というのも日本では難しいだろう。今宵は発想の多様性を楽しんだ。(11日12:50)

  

ベルリンの生活

少しゆっくり朝を過ごす。言うなれば寝坊だ。あれ?パソコンが使えない。時々あることなのでいつもの事かと思いきやなかなか復旧しない。たまりかねて後輩のT子さんに電話。我が家に来てもらいしばらく留守にしていて溜まった問題点を解決するお手伝いを願う。どうやら電話会社の問題のようで夜8時には使えるだろうと。この不便さには、如何にインターネット社会の中に生きているかが良く分かった。取引銀行のブランチにも行って見る。日本から口座の引き落とし状況が分かるようにインターネットバンキングの手続き。一部屋借りてもらうことになったYさんが引越しを始めて来た。地元音大に通う日本人の男の子。Tさんを見送りながら散歩がてらアジアンショップで豆腐と生姜と長ネギを求め、良く行く魚屋でRotbauschを一切れ。一切れと言っても相当でかい。夜は麻婆豆腐と魚のムニエルにしてみた。なかなか上出来。このところの穏やかな陽気で花粉情報も賑わっている。(11日12:25) 

浅春のベルリン

良い天気のベルリン、日本から持って来た靴を履いて散歩に出る。先ず向かった先はチョコレートのFassbender&Rauschへ。ビターなホットチョコレートをいただきながらランチ。鶏と書いてあったので余り深く考えずに頼むと出てきたのはミックスサラダに何と焼き鳥。たれの味に糖分のないチョコレートが振りかけてある。恐るべしドイツ人のセンス。アンペルマンショップをちら見し、初めて戦勝記念塔Siegessauleに降り立つ。150年前の塔は修復中だったが勝利の女神ヴィクトリアは金色に輝く。Tiergartenを歩いてみると、春を待ちわびていたベルリンの市民が思い思いの場所を見つけて寛ぐ。初めてベルリンに来た時以来ベルリンに戻ると必ず立ち寄るKaiser-Wilhelm-Kircheは蒼いステンドグラスが美しい。KaDeBeで美味しいものをゲットし今日はイタリアンに食事に行って見る。皆が旨そうに食べているピザを真似して注文、その大きさに食べ始めてここは異国、と我に返る。朝晩はまだ寒さが残るが、春がやってきた。(11日11:50)  

芽吹く木々の浅緑

ポプラや柳に加えて白樺の花粉もお目見えらしい。うららかな春の日。朝は鶏のから揚げを玉ねぎと卵でとじて親子丼。食事はすっかり日本食だ。住居の不動産屋と連絡を取り合ったり日本での事業の打ち合わせもメールなどでやりとりする。休み明けの今日は買い物の日だ。と言ったって調達するものはいつも食する卵やパンなどが主だ。八百屋でイチゴとオリーブをゲット。後輩のS邸にお呼ばれをして晩ご飯をご馳走になる。見事なものだ。鶏の塩焼き、2日続けて鶏だが旨い。ジャジャ麺、にジェノヴェーゼのドリア。お酒が進む。2匹いる猫は可愛い。猫も懐いてくるとかわいいものだ。新たにシェアする若い学生さんと連絡を取り合う。日1日と中庭の木々の色づきも目まぐるしく変化していく。いい時期に来たものだ。市内は大戦中の爆弾処理があったようで交通規制も。銀行に行って家賃の引き落としがちゃんとなされているか確認。考えてみると着いたその日から当たり前に生活している自分が不思議なくらいだ。(7日9:40) 

ワーグナーの魅力

月曜日ながら今日も何故か休日。まぁこの時期はまとめて休むらしい。朝も凍えるようなことは無くなり、日の出と共に6時半頃の小鳥のさえずりに目覚める。買い置きしておいた鶏の塊を解体して、大量のから揚げを作る。オペラにから揚げは余り相応しくないが、そんなことはどうでも良くて、インターネットで思い立って当日券を求める。ベルリン国立歌劇場のFesttage、ワーグナーのトリスタンとイゾルデ。ダニエル・バレンボイム指揮、トリスタンはPeter Seiffert、イゾルデは学生のとき”復活”の合唱を歌った際共演したWaltraut Meier、そしてマルケ王は大好きなRene Papeという錚々たる顔ぶれ。演奏者すべてが相当のエネルギーを注いでいることが足掛け5時間ひしひしと伝わってくる。夕方5時に開演し2回それぞれ30分強の休憩を挟み終演は22時15分。音楽優先バレンボイムの独壇場。和声の機能は演者の心理と巧みに相俟って大きなうねりを生み出す。音の数だけでも半端ではないが要所要所を丁寧に決めていく。それにしても数時間歌い続ける歌手達にワーグナーの壮大な世界を見せ付けられる。圧巻。このメンバーで日本でやるならS席10万円は下らないだろう。帰りに指揮者のN氏と会う。ワーグナーの宵を堪能。(6日23:45)

イースターの季節

少し寝坊をしようと思ったがしっかり7時台には目が覚めた。青空の広がる日曜日、ご飯と味噌汁、イースターの日曜日とは思えないいつもの朝食。部屋の窓からは芽を沢山付けた木が新しい緑を準備している、正しくイースターの季節だ。バスでフィルハーモニーへ。今日もコンサートはお客さんでほぼ満席。天井桟敷は歌い手の声を良く届ける。終わって後輩に差し入れを。ベルリンではイースターの卵の他にウサギも登場。イースターバニーはいろいろな形でお目見えする。毎年このイースターは日が変わるのだが来年は4月の下旬だそうだ。夕方の本番だったので夜はとんかつを揚げた。シュピッツコールは日本のキャベツそっくりの味だ。千切りを添えて豚の首筋肉と書いてある奴を叩いて衣を付けて揚げる。う~ん美味。小生のリフレッシュ週間の始まりだ。(5日13:05)

イースター休暇

6時半に目が覚める。小鳥達のさえずりとともに柔らかい朝日が差し込む土曜日。今日だけはこのイースター休暇中、お店もやっている。その前に滞在ビザ発給の手続きのため法律事務所に1時間かけて出向く。S-Bahnは本数は少ないながらもちゃんと時刻表どおり運行。これから葉を付け出そうとしているポプラや白樺の木々を横目にベルリンの東へ。日本語の堪能な女性は相変わらず忙しそうだった。10時からの打ち合わせを済ませ近くのカフェで一服。国立歌劇場に出向いてチラシを物色。フィルハーモニーに出てコンサートの案内をもらう。早速後輩がのっているコミュニティオケの今夜と明日のチケットをゲットする。近所で買い物。同居していたYさんが置いて行ってくれた食材もあったりして、野菜や卵、牛乳にバターといった基本のものを揃える。家から30秒のところにある八百屋で初めてトマトを買ってみる。これが旨い。水も1ケース買いこれで休暇は凌げるだろう。次に入ってもらう人と面談。いろいろな目的を持った日本人が大勢いる街だ。留守を預かってもらういい人が見つかるといいな。夜は8時から演奏会。フィルハーモニーは満席。団員の頭のてっぺんを覗き込むような席ながら音響はやはり素晴らしい。バスで家に戻って夜食を少し頂きもうばたんきゅ~。1日があっという間に過ぎていく。(5日11:20)

もうひとつの住まい

早起きをして、今日は20キロのスーツケースを携えてリムジンバスに乗り込む。およそ1時間で成田へ。本当は2月に一度計画していたが叶わず3月余りぶりのベルリンへ。今回はオーストリア航空を選ぶ。赤黄そして緑の配色がヨーロッパらしい、アテンダントも全身赤づくめ。離陸は暴風で3~40分待たされたが、それは問題ではない。風にあおられて斜めに傾きながら飛び立つ映像を見ながらの離陸がまことにリアル。さて笑っちゃったのが食事、片言の日本語で「チキン、マタワ、オサカナ、ドチラニナシャイマスカァ」何となく気になったので「おさかな」を選ぶ。ふたを開けると、シーフード焼きそば。ちっこいホタテと海老が2個、あとは日本のよくある焼きそばそのもの。え~。メインがこれですかぃ。おさかなちゃうでぇ。ウィーンは丁度一年ぶりだ。比較的乗換えもスムーズにベルリンへ。確実に春を迎えた木々の緑と空気を感じながら我が家へ。ほっとした瞬間。荷物を上げてまだ日もある8時、ようし食料の買出しと大通りに出て、あれ?何処も休み。今日は金曜日の筈。あはぁ今年のイースターは今週末だったかぁ。全く発想に無かった。目の前に唯一開いているお気に入りのソーセージ屋台。いきなりカリーブルストとポテトで歓待?を受ける。荷物をそこそこ解き、時差対策就寝。(5日10:10)

えいぷりる

誕生月のスタート。早起きをしてホテルの旨い朝食をしっかり摂る。雨の広島、リムジンで空港へ。道中桜の咲く風景を楽しむ。空港で土産をいろいろゲット、大風で遅れて出発。ANAは今日から機内サービスも運用が変わり水とお茶以外は有料と、ちょっと淋しい。なかなか揺れたが無事東京へ。羽田でお気に入りの穴子寿司と鯖の棒寿司をゲット。家に着いて、留守中に入っていた書類に目を通す。幾つかのオファーで新年度の実感を持つ。地元に買い物へ。家でゆっくり食事を摂る。春のこの季節、やりたいことがどんどん出てくる。誕生月のスタートだ。またひとつ歳を取っちゃう月だが、厄も明けてあとは大殺界だとか。余り気にしない方だが、無理せず何でも積極的にチャレンジしていきたい。(4日23:00)

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