障害者のためのふれあいコンサート
昨日のうちに衣装を預け、かばんひとつに楽譜と指揮棒を入れて上野に向かう。ゲネプロはでバランスを確認。進行の打ち合わせをする。都の担当者と名刺交換。今年で26回を迎える表記のコンサート。2年前にも指揮を執らせていただいたが今回はほぼ満席に近いコンサート。朝から天気が思わしくなかったにもかかわらず、開演1時間前から大勢のお客さま。本番は温かい雰囲気で進む。様々な障害を持ったお客さんだったが、都響さんとの演奏が始まるとさーっと静かに集中。自然と声が出る人もいる。何かを感じて応えてくれているようだ。耳の不自由な人のためのブースもあるのだが、音楽は皆のためにあってこのコンサートの意義は大きい。花のワルツに続いて野原みどりさんの見事なチャイコフスキー、小さな身体から時にクリアな繊細な歌が、時に深いたっぷりとした音色が湧き出てくる。素晴らしい。短いトークを司会の加藤さんとした後、ハチャトゥリアンのガイーヌから4曲。そしてアンコールは浅田真央選手の取り上げた仮面舞踏会から「ワルツ」を。温かい拍手を頂く。指揮を終えて振り向いたときに初めて意識が飛びかけてふらっとした。立つときの体のバランスが完全に失われている。帰りは駅で軽食。聴きに来た母親と電車で帰宅。音楽は直接人のこころに届けられる。楽しんでもらえたとしたら何よりだ。(12日3:45)
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