中村紘子ピアノリサイタル
暖かい土曜日の朝。つい先日年越しをしたと思いきや1月もあと1週でおしまい。日の経つのは早い。
広報やサイトで地元江戸川で中村紘子さんがリサイタルをなさるということを知り早速チケットを手配する。お客さんとして江戸川の文化センターに足を運ぶのは何年ぶりだろうか。そもそもピアノのリサイタルを聴きに行くのも指揮者になってから数えられる程しかないかも知れない。正直、伺って本当に良かった。違った角度から音楽を、演奏会というものを見たり感じたりする得難い時間。会場は沢山のお客さんで賑わった。ロビーには中村さんの足跡を紹介したパネルが展示されている。デビュー50周年記念と銘打った公演はデビュー当時のプログラムをそのまま再現。スカルラッティに始まって即釘付けになった。昨秋日本フィルさんと中村さんの間に立ってグリークのコンチェルトをご一緒したその時の印象と全く同じ、その直球の、そこに音楽が存在しているということに大きなエネルギーを感じた。全半50分後半45分、アンコール3曲、見事なドラマだった。江戸川の聴衆も相当良く聴いていらした。日本人は、なのか江戸川だからではないと思うが拍手の仕方がちと淋しいのだが、カーテンコールで着物を召した女性が立って拍手をされた姿に、何故か江戸川出身者としてちょっと嬉しい瞬間。これまで日本中がどれだけピアノ、音楽に興味を持つきっかけを与えてくれた存在か計り知れないと改めて思う。早速楽屋へ。短い時間ながら色んなお話が飛んで出た。小生もかつて弾いたあのスタインウェイ、オーバーホールに出した後の初めての公演だったそうだ。あのホールで高音をあそこまで煌びやかに奏でるのは、楽器の話ではない。先日用意しておいたワンちゃんへのお土産を持参。地元代議士さんの奥様やお仲間と写真をご一緒する。今年の暮れ、中村さんと再び共演の栄を頂いている。楽しみだ。
その足で池袋、目黒に出掛ける。メインの用事は楽譜購入。コーヒー豆もゲット。(26日1:30)
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