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寒波とともに

相当な強行軍で滞在したベルリン。寒波を連れて来て帰るかのごとく10日の間にベルリンの街の色ががらっと様変わりをした。昨夜から降り積もった雪は粉雪のためか嵩はないのだが、踏みしめると硬く氷になりそうだ。洗濯機を回しごみを捨て、掃除をし、再びベルリンを離れる朝となった。フライトは正午過ぎ。電気や戸締りを入念にし、次に同居人Yさんが戻るまで、何事もないようにと祈る。そしてテーゲル空港。何故か長蛇の列。同じゲートから出る予定のアムステルダム行きが出発40分前になっても人の流れが変わらない。明らかに大雪による遅延だ。案の定小生のフライトも前が開かねば準備も出来ない小さな国際空港ゆえほぼ2時間遅れのフライトとなった。その間共に並んでいたアメリカ人と親しく話す。先日のベルリンフィルで歌ったアトランタ響合唱団のメンバーのボーイフレンドだった。興味深い話を聴く。200名近いメンバーはアマチュアだったそうだ。尚のこと感心。気の毒に彼の接続便は既に飛び停泊を余儀なくされる。さてわがフライトはパリへ。そのまま滞在を決めた。市内の交通渋滞は凄まじい。予定を3時間以上遅れてホテルへチェックイン、すぐさまオペラ・バスティーユへ。丁度一年前にロンドンからアントワープ、ブリュッセルからパリへプチ旅行したのを思い出しつつ、その時は水中陸路?ユーロスターでの移動だったためか今回は勝手が違う。先日来寒波で止まっているようだが影響はまだ残っているのだろうか。今日の出しものはアンドレア・シェニエ。初めて生で聴いた。実に素晴らしい。D・オーレン率いるオペラ座は8回公演の7回目、高い完成度。これぞテノール、バリトン、ソプラノというに相応しい歌手達と説得力のある舞台づくり。本編2時間弱のヴェリズモ・オペラはどでかいモダンなオペラ座の舞台で魅せた。小雨のパリ。0度から2度位ながらむしろ温かく感じる。久々にホテルのバスタブで湯に浸る。少し休んでみようか。(22日1:30)

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