震災復興レクイエム
3時間きっかり睡眠をとり会場へ。ゲネプロ前に伝えておかなければならないダメだしをぎりぎりまでやる。そんなことしなくても本番は終えられるのは分かっているのだけれど、決して気分や勢いに呑まれてしまうのだけは回避したいという想い。黒子に徹する。
本番を指揮する以上にプレッシャーを感じる。手に汗握るというのはまさしく本番を見守る小生の拳。技術的なことは限界があるにしても、言葉を伴い、日本語で語られる作品である以上、それが生かされていなければ、日本語でやる意味はない。良くここまで漕ぎ着けたものだ。合唱の皆さんに心からの敬意を。そしてここまで引っ張って指導された山本・草川の両指導者に感謝。正直最初は取っ付き難い作品だと思っていたが、歌い込んで味わいが出てきた。いい作品だ。
会場のその殆どが震災を体験した市民だと思うが、いい時間を共有できたと思う。
そして、最後の「天涯」ではボーイソプラノ役のつばささんが泣かせてくれた。この5年の間に失ったものや、個人的な想いとともに、そのピュアな歌声によって全て昇華された。
会場を後にしレセプション。皆さんの笑顔はきっと何か充実した時間を過ごしたという実感だろう。2次会へは行かず、一人になりたくて頂いた花束を手に新幹線に飛び乗る。
家に着いて見上げると星空が物凄く綺麗な夜だった。(14日11:00)
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