ネーニエ
ベルリンの朝は隣の鐘の音で目が覚める、ことになっているのだが寒くて布団を被って寝ているためか聞こえなかったらしい。それとも時差ボケで熟睡しきっていたかな。冷たい雨の降り頻る日だった。雪にはならないものの今後の天気予想はどうやら零度を下回る日が続きそうだ。昼からフィルハーモニーへ行って次週の演奏会のチケットを求める。その足でソニーセンターのあるポツダマープラッツへ。9月のベルリンマラソンの時、沿道で応援する小生が世界同時中継に映った場所だ。どうでもいいことだが。クリスマスマルクトではニョッキのグーラッシュに再びホットワインで身体を温める。バスに乗り帰りはアジア食材店で豆腐やらもやしなどを求めて帰る。
夜は今回の滞在中初の演奏会、ベルリンフィル=C.ティーレマンの定期3日目、ブラームスの合唱曲3曲とシェーンベルクのペレアスとメリザンドを聴いた。前半のネーニエ<悲歌>、運命の女神の歌、そして運命の歌とブラームスの管弦楽つき合唱曲の傑作が続く。ネーニエは小生が24~5の頃、長岡市民合唱団で指揮をした初期に手掛けた記憶が蘇る。放送合唱団の決して浅くならないピアニシモも素晴らしいが、細やかなニュアンスに寄り添うオーケストラは見事。ドイツ人の歌うブラームス、当たり前ながら説得力がある。後半のシェーンベルクは生での演奏を初めて聴いたのだが非常に面白い。12音に傾倒する前の技を尽くした佳作。時間をとって良かったと思える一夜。ティーレマン嫌いじゃないな。(18日0:30)
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