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November 2009

アシスタントの役割

今秋最後の日は朝から雨。朝食を摂る前に隣の内科へ。血液を採って検査に出してもらう。木曜には結果が出るらしい。遅めにいただいた朝食のおいしいこと。
支度をして長岡へ。市立劇場の大ホールへ直行。ボーイソプラノのガールの声を聴き、そのまま大人の合唱団の声だし、そしてマエストロ稽古。いよいよ本番のカウントダウンが始まった。ピアノに頼らずどこまで自信を持って音程を歌いだせるかどうか、いよいよ生みの苦しみは迫って来た。客観的に今、求められることを判断すること、マエストロの音楽に近づけるべくだめ出しに必要なチェックを右手に4Bの鉛筆、左手に付箋。ミスター船橋ならぬミスター付箋紙の異名を取る。今があるのはもう幾度と無く務めた大マエストロの指揮するオーケストラ、その副指揮や合唱指揮の機会を得たことは大きな力となっている。ある意味では自分が振った方がどれだけ楽かと。特に今回はまた特別な演奏会。そんなこんなで、2時間の中で三枝先生の音楽、そのうねりが見えて来たのは救いだ。楽しい雰囲気で進んだこともあって、もう出来上がったような満足気な表情の皆さん。透かさず終了後ちょっとまったとばかり、チェックを伝える時間を頂く。100あればそのうちのどれを取捨選択して伝えるべきかが鍵。当然プロの合唱団でも同様だ。それにしてもよくここまでものに出来たなと、改めて留守中牽引して下さった山本・草川の両指導者、そして殆ど欠けずに続けてトレーニングを受けられた皆さんに敬意。今回は口煩い先生と調整役に徹する。残すは泣いても笑ってもこの週末で結果を。
血液も取った事だし、駅前の初めて入るラーメン屋で独り一日を振り返る。(8日3:45)

ケーキの勝ち。

朝から雨が降りしきる。日曜日に開いているということだけで選んだ駅前ビル2階の歯医者。1階にケーキ屋がもれなく付いている。詰め物が取れただけなのに何故新しいものを作り変えたのか未だに良く分からないが、早く治療が終わって欲しい思いが強い。
やっぱり素通りすることが出来ず、って食べたいだけじゃーんと自分に突っ込みながらケーキのピースを4つも買い占める。意外と美味しい。やはり1階の方が好きだ。
支度をして池袋へ。ビルのポストはチラシだらけ。たまに行って片付けないと大事な郵便物が紛れてしまう。
モバイルの通信機器を整備し、ウィルスチェックのソフトをそれぞれのパソコンに入れ替えたりしてみる。便利な時代だなぁ。電話で接続の不具合をナビゲートしてくれる。大抵は説明書で解決できないことが多いので時間を優先すると電話で扱いを聞くのは良い手段だ。
夜中家に戻って気付いた。晩ご飯を殆ど食べ損ねた。そうだ、明日血液検査をしに行ってこよう。その瞬間、今日は何も入れてくれないのかよぉとばかりにお腹が一声上げた。(5日12:15)

マリンスキーとゲルギエフの宵

土曜日の朝。学校も静かだしのんびり。部屋の窓からは遠く船堀のタワーに脇は中学校。そしてお隣の新居もいよいよ完成間近かな。既に今の家は20年が経過したのか。ふと色々考える。
今宵はサントリーホールでマリンスキー劇場管弦楽団とシェフのゲルギエフ氏の演奏会に出かける。多忙を極める指揮者の一人だ。前半の金管と打楽器のみの「禿山の一夜」が特に秀悦。金管楽器の巧みなテクニックとその安定感に舌を巻く。そのほかの作品は弦楽器は全体に大人しい印象だったがピットの中を思わせるような隙間を空けずに配置し、緻密なアンサンブルを聴かせた。何だか聴いてるのかどうなんだかはっきりしない大勢の高校生の群が占領していた。ちょっと異質な雰囲気。終演後楽屋を訪ね、ベルリンで彼がロンドン響を指揮した以来の再会。確かこれまで殆ど指揮棒は手にしていなかった記憶があるが、最近は路線変更されたのだろうか。独特の語り口はそのままだ。楽しい一夜だった。アークヒルズのイルミネーションも綺麗。赤坂から下道で丁度30分。帰宅してヱビスを頂く。(5日0:40)

         

大吟醸

朝寝坊をした。原因は2つ。体力の消耗と朝陽を浴びることが出来ずに部屋を真っ暗にしていたこと。大量のシャツと燕尾服を受け取りにクリーニング店へ。銀行にも出かける。増えちゃいないのに、ははっ。近所の結構気に入ってよく花の苗とかを求める雑貨店某島忠へ。いろいろ面白いものを求める。珍しく兄と、姉と電話で話をした。それぞれ元気に生活している。

夜はてんぷらを揚げた。流石に庭の野菜達はなかったが、好物のタマネギ、ニンジンを細く切って衣をつけたものを少ない油で揚げる。これが旨いんだなぁ。そこには新潟の大吟醸も一緒だ。う~ん沁みるねぇ。相当この10日間で体重の乱高下と水分の調整が狂っていたので、しっかり栄養を取っておかなければ。とかいって食べ過ぎることに決まっている。要検査の結果を持って近所のお医者に行かなければ。メンテナンスも大事だな。(5日0:15)

こんばんは

晴れの日が続く。ホテルで朝食を摂り、市役所の安全運転バスで見附へ。

アルカディアで午前・午後の2回公演、今年は声楽に換わって木管と金管アンサンブルの演奏会。9名の若手奏者がつとめた。朝は市長と教育長に久々にお会いをし、公演を見守って頂く。メンバーはなかなか精力的なそしてハードなプログラムを持ってきてくれた。

敢えて小中学生だからといった内容のものは置かず、アンサンブルのオリジナル作品も取り上げる。曲間を充分とって調整もしてもらわなければいけないし、その間おはなしをしてつなぎつつの進行。小学生は元気に挨拶にはじまり「ビリーブ」も元気よく歌ってくれた。

午後は、全く迂闊な一声を発してしまった。先週の日本フィルさんの公演での司会が過ったのか、真っ昼間から「こんばんは~!」。お笑い芸人だったらその場を上手く運んで行けたのかも知れないが、更に空気を凍らせる。実はその挨拶の前、メンバーの登壇、続いて小生も出て挨拶をするところから、少し予期しなかったレスポンスではあった。見附の町には、たまにある東京の小中学校のような拍手の練習なんかして来てもらいたいとは思わないが、認識を新たにした。考えてみたら演奏会で拍手を送るという行為は日常的ではないものだな。

最近思うのは、日常に溢れる大きな電子音、息遣いまでもデジタル化されたような録音媒体に慣れている、というよりならされている僕らも含めて本来の一人の声、一人の楽器の音色と音楽、所謂アコースティックなものに直に触れることが少なくなってきているのではとある種の危惧を覚える。パソコンで絵が描けちゃう時代に、最近両親がカルチャークラブで目覚めた絵画教室での一枚を見る時、絵の具を溶いて色を混ぜあわせて彩を生み出すことの感覚は物凄く大事だと思う。音も同様に管楽器9本の音色が。ソロの一人が二人で和を生みアンサンブルになる。そこに広がる世界は大編成の吹奏楽とは違う味わいがある。だからプレーヤーはソロの能力を高める訳だ。それが今では流れてくる音楽の多くはサンプリング技法の賜物とあれば、それが当たり前になってくるのも否めない。

プロデューサーとしての一日。自ら音を出さないことの葛藤も含め感じたこと、全てを精査して次につなげて行きたい。見附ならではを求めて。                     東京へ戻る。車内で反省会兼打ち上げ。久々の帰宅。自ら指揮をするのはこれで本当に今年の納めかな。(4日2:00)

見附の養護学校

気持ちよく晴れた。早めの朝食を摂り出かける準備。長岡駅の改札に今回の出演者グループ「ナインカラーズ」を出迎える。全員東京音大の卒業生たち。知った顔も散見。早速市役所のマイクロバスに乗り込み川崎の蕎麦屋でへぎそばを振舞う。

向かった先は見附市立見附養護学校。小学校と並んで建つ学校は秋の風景に囲まれて心地よい環境。大阪シンフォニカー響さんや、日本フィルさんと兵庫や千葉での公演を思い出す。今回は、予てから是非実現させたかった公演だ。長岡とは規模は違えど、見附の子供たちに音楽を届ける役割を仰せつかって、小学5年生と中学2年生の公演だけではなくて養護施設に届けたかった。

勝手な実感ながら、伺って良かった。正直なところ彼らにどんな言葉で語りかけたら良いか分からなかった。でも音楽を届けたいという想いだけで他には何も必要なかった。声が出たり、動いたり、音を出したりするのは一向に構わない。一曲目が始まって確信を得た。明らかに彼らの表情や向かう意識に音楽があった。選曲も相当悩んだが、それも前述の想いが解決させた。何より嬉しかったのは、音楽の表情に間違いなく寄り添って聴いてくれていた事だ。穏やかな曲想にはそれを受け止める。ひとりひとりの表情から何かを「感じている」ことを受け取った。彼らにこそ生きた音楽を届けなければいけない。当然ホールで聴く子供たちと変わらないチャンスを得る権利があるのだ。30分のあっという間のプログラムだったが、先生方の予期せぬ手拍子つきの「アンコール!」攻撃を受け、もう一度「勇気100パーセント」を。皆さんに立ってもらい、歌や振りもあって楽しい時間が生まれた。出会いに感謝。

新政権の下で、これまで相当数の学校に直接出向いてプロのオーケストラとコンサートを指揮したが、その文化庁の事業の先行きは不透明、敢えて今そこには触れないが自治体に移譲しちゃったり成果や結果が目に見えないと片付けられて、先細りしていくような文化政策になってしまうのかな、この日本は。

見附市の建てた文化ホール「アルカディア」でリハーサル。入念なチェックをし、準備。急遽オープニングで指揮をすることに。ビリーブもピアノで参加。

メンバーと別れて、市内で合唱団関係者と会食。美味しかった。話題も多岐に渡り相当酔ってしまった。弱くなったなぁ。プログラムの手直しをして就寝。(4日1:10) 

反響

少し寒い朝。前日はしっかり休めたわけでないが一日明けてようやく復活。頭を切り替えて諸々整理をする。早速明日から始まる見附での音楽鑑賞会の準備。音楽鑑賞会といえば佐野での音楽鑑賞会の評判が宜しいようで、そんな情報が入ってくる。更には記念のCDを作成したいというお問い合わせも頂く。嬉しい限りだ。長岡のバレエも好評だったそうで何よりだ。一翼を担えることが出来たとすれば、まさしく音楽万歳。                      きっと音楽の世界だけでなく、どの分野でも明日を生きるその原動力は、してきたことに対する賞賛の声が一番だと思う。人を蹴落として、否定をして在らぬ噂を立て負のレッテルを貼る、そんなことが当たり前のように横行するのが世の中。それに負けじと己を真っ直ぐ進ませる意思は強くあっても所詮は人間。どうだった、と真を伝えて下さることがどれだけの励みになるか計り知れない。褒められるより叩かれて育った世代故か、そんなことをふと考える。 

街はどこも秋色。ちと早かねぇかぁと思えるクリスマスツリーや、街の電飾にも負けるな、日本!とか前向きにやろうよ!と勝手にメッセージを込めてみる。

小中学生や、養護学校に配るプログラムを新しく求めたパソコンで作ってみる。凝り出すと止まらない。そんな凄いものが出来るわけではないが、昨年までの中沢桂先生や伊原直子先生の演奏会も手作りした。紙の何処に絵を入れて、文字のバランスや字体を決めたり、どうやら好きなようだ。(3日20:15)

 

アンサンブル演奏会のご案内☆見附

いつもブログへのご来場ありがとうございます。音楽の小径は毎日のアップも殆ど間に合っていませんが、今日は今週のコンサート情報をひとつお届けします。

船橋洋介プロデュース 新潟県見附市 小中学校音楽鑑賞会
とき 2009年11月26日(木)午前10:30 午後14:00 2回公演
ところ 見附市文化ホール アルカディア  大ホール
出演 管楽アンサンブル”NINE COLORS” 
☆9名の若手管楽器奏者が繰り広げる音楽の世界。奏でる”音”は”色”となって空間というパレットにお絵かきをしていきます。
楽器はフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ。最後に全体合唱「ビリーブ」も予定しています。

毎年、見附市でプロデュースさせていただいている青少年向けのプログラム。これまで中沢桂先生や伊原直子先生といった「人の声」、声楽の深い魅力をクローズアップしたステージを作ってきましたが、今年は器楽の分野に目を向けてみたいと思います。小中学校では金管バンドや吹奏楽も盛んですので、より身近に音楽に触れ合ってもらいたいという視点から企画をしました。
小学5年生、中学校2年生を対象に2回公演いたします。どうぞお誘い合わせの上お出かけください。尚、前日には市内の養護学校にも音楽を届けに行ってまいります。

日本語のレクイエム

沢山の頂き物や干すために広げた燕尾服に囲まれたホテルで目覚める。予定通りの朝寝坊。予定通りの二日酔い。がしかし今日が休みならばそれをもっと満喫?できようが、夕方からの予定に備え仕向ける。頭の中にはチャイコフスキーが駆け巡る。自分が指揮をする本番は実は昨日が年内仕事納めだった。こんな年は初めてだ。もっとも日本は年越しがひとつのシーズンの終わりと始まりの感覚があるので、欧米のような秋にスタートすることを考えればたまたま12月にお仕事が無いのも頷けるのだが、昨年サントリーで6月に第九を指揮して以来、昨年と今年毎年あった第九の本番が無いのはいささか寂しいものがある。 
来月初旬にあるもうひとつの中越地震復興祈念公演、三枝成彰氏のレクイエム、その指揮者と合唱団のリハーサルに立ち会う。かつての上司で師でもある広上淳一氏。リリックホールに会場を設営し迎える。持ち前のテンションとバイタリティーで我ら合唱団を導く。合唱団はよく健闘し、喰らい付いていた。音の跳躍やハーモニーの捉え方は易しいものでは無いので最後の最後までひとつでもより自信を持って捉えられるように確認をしなければ。その上で寧ろまた本題に立ち戻り、レクイエムであって歌詞の深さや色みたいなものが求められるところだ。
合唱団のメンバーと山本さんと会食。胃に優しい雑炊を頂く。(2日3:45)

長岡 白鳥の湖

今日も穏やかに晴れた1日。10時前に会場入りし、そのまま公開ゲネプロ。客席の前列を潰して設営するオーケストラピットは、聴衆から奏者の表情が良く見える。指揮者は下手の花道から階段を上り下りして出没。ゲネと本番8往復中蹴躓かないかちょっぴり心配。ゲネプロでの問題点をかえす時間は無く、ダンサーやオケのメンバーに直接コンタクトを取る。そして4時50分から本番、これぞまさしくライブだ。色んなことが起きつつもドラマは進む。途中何度か、終わってしまうのが惜しい気持ちに駆られた。それもその筈、1年の海外生活と共にあった作品のひとつ。しかしバレエは美しい、舞台にその人の生き様が露になる。皆輝いている。会場のお客様は東京フィルの奏でる音楽の素晴らしさを感じてくれていた。音楽とバレエ両方を生かすために敢えて舞台を見すぎないように努めた。一つ一つの所作の裏付けに音楽があることの探求は、もし次の機会を得られるならますます続くことになろう。バレエ指揮者と公演の間には、本来はオペラのコレペティトゥーアと同様ひとりひとりの音楽を作る段階から関わるように、積み上げていくべきものだ。本当の意味でステージで駆引きが出来るようなバレエの指揮者はどのくらいいるのだろうか。出会いに感謝。オデットの古沢友菜さんはじめ、全てのダンサーに拍手を。そして忘れてならない東京フィルの面々に。相当なエネルギーを注いで準備をしてこられたと思うが、長年率いてこられたかむろ真鶴先生とそのお教室に賞賛を。
合唱の関係者も沢山観に来て下さった。ありがとうございます。姉と姪二人が母親と共に来てくれた。打ち上げは新国立劇場の新井咲子先生や王妃役の尾本安代さんたちと歓談。ホテルに戻り、久々にちょっぴり強いお酒を頂く。バレエ万歳!(2日3:15)

長岡 バレエ公演リハーサル

良い天気。前乗りをしておいて良かったと思える目覚め。長い一日を思い、朝ご飯をしっかり食べる。2時ごろ長岡市立劇場へ。中越地震復興祈念公演と称してかむろ真鶴先生率いるカンパニーの公演。東京フィルハーモニー交響楽団とダンサーと共に会場で通し稽古。3時過ぎから6時間におよぶ稽古。段取りの事情を識るスタッフは不在のまま、とにかく時間のロスを回避する必要性を察知し進める。経験が豊富であればその中から良いところを見出して集めていくことが出来ようが小生にはその術が無い。そんな葛藤を抱きつつもそれでも良いものを創ろうという様々な力の働く充実した時間を味わう。どのナンバーもいい音楽ばかりでその音楽にどんな振りが付いてるのか、振りが変わったところをチェックしつつ進める。すぐホテルに帰って、先ずは食事を摂る。肉。部屋に戻ってビデオを見ながら解決しないところを夜通しチェック。気にしないでもそのまま音楽を大事に踊りを感じつつ進めれば問題ないのかも知れないが、そうもいかない。本番当日の公開ゲネプロに照準を合わせる。何時に寝たかなぁ。相当長い1日だった。(2日1:50)

初台のリハーサル会場

今日も比較的早起き。3日間の本番を終えて相当消耗していると思われるのだが、次の本番も近くまだ暫く続くこともあってか、ひとつ終えてどこか興奮をしていて熟睡できていないのか、脱力しきれていないのか、どれも当たっているようで困ったものだがそれが日常だ。
朝、クリーニング店に汗で湿った燕尾やシャツをお願いしに行く。夕方に出来上がるも、仕上がったものを今日宅配に出さなければならない。
夕方再び大荷物を携えて、都営新宿線で初台へ。大リハーサル室は東京フィルハーモニー交響楽団さんとのリハーサル。昨日までのオケとは当然メンバーも返して下さる音も違うのは分かっていながら、錯覚に近いものを覚える。それもその筈、今宵はオーケストラピット仕様のセッティングの上、ここは天井も低いのでホールの音響のイメージも作り辛い。それでもチョン・ミュンフン氏に指揮を見てもらったり、彼との合唱指揮としてのお仕事や自身にとってこれまでの大きな経験の場を頂いた思い出の空間でもある。
作品はチャイコフスキー作曲、バレエ音楽「白鳥の湖・全4幕」。お話を頂いてから1年以上を経て初めて音にする。恐らく一番この作品を演奏しているオーケストラでもあって、成る程ということが一度のリハーサルで物凄い発見と共に、準備してきたものとの練り合わせが行われる。暑くも無いのに相当汗を掻いてふらふらの脱水症状がおさまらぬまま、新宿から東京へ出て長岡へ入る。既に夜9時を回っていたので、駅弁をゲットし現地での夕食を断念。どうやらなかなかハードな1週間のようだ。(29日0:50)

佐野と言えば

今朝も日の出と小鳥達の囀りと共に起き出す。7時前には朝食を摂る。何とか元気な証拠だ。昔から本番やリハの前は4~5時間前には身体を起こそうと思っては見るものの、そうは上手く行かないときもあるのだけれど。遅めのチェックアウトをお願いして、本番に間に合うように1時過ぎにホテルを出る。
いよいよ佐野での本番最終日。同じプログラム3日公演。オケのメンバーも小生のかみかみ進行役に慣れ?上手いフォローをして下さったり。演奏もより良い意味で余裕を持って共に奏でる。伊藤さんは3日目も本当に良い音楽。同輩と言うことでますます頼もしい。
結構ハードなプログラムながら、木野さんのコンマスで皆さん素敵に演奏してくださった。
沢山の拍手を頂き、佐野音楽鑑賞会へサインを残し、コンサートの運営に携わった皆さんと写真を撮る。出会いに感謝。またいつの日か呼んで下さいね!
会場を後に、電車の時間まで少し余裕があったので、ふと、佐野と言えば、の所までタクシーに寄ってもらい、お守りをゲット。後厄もあと残すところ僅かながら、無事厄を越せるようにと祈る。何だか神社やお寺のみならず海外でも教会を見つければ所構わずお参りしちゃうのって、気が多い感じもして微妙だが、このところ見えない大いなる力を感じることが増えたのも、信心深さとかそういうことではなくてますます、人一人の力なんてたかが知れている、助けられて、支えてもらって生きていると実感するからだろうか。
まだ時間が少しあったので物産館でパンや麩菓子をゲットし、駅前でラーメン。これがまた旨い。初日に差し入れして頂いた串刺しのポテトフライも美味しかったなぁ。のんびり電車で打ち上げ。携帯サイトでニュースをチェック。まおちゃん婚約?が~ん。
舞台で、お花じゃなくて一升瓶を頂いたのだが、中々気が利いていらっしゃる。あれ、きっと美味しいだろうな。お世話になったオケの皆さんに差し入れ。無事帰宅。汗を流し就寝。(29日0:20)

佐野での公演2日目

初日を終え、二日目の朝。部屋の窓から遠く小高い山や、紅葉した木々が穏やかに広がる。6時台に朝食を摂る。普通のビジネスホテルだったが、大きなお風呂で、ゆったり脱力。昼間はホテルで昼食を摂り、先日届いたバレエの稽古ビデオを見たりする。
本番は19時、一時間前にホテルを出て会場に向かう。さて有名な厄除け大師は何処だろう。
会場についてゲネプロは無いので喋る内容のチェック。といっても結局準備と違うこと喋っちゃったり、何か一言付け加えたら流れが可笑しくなっちゃったりと、ライブは生き物だ。昨夜の本番で既に脱水症状から水分の代謝がおかしい。そうこう思っているうちに本番。
今宵も良く聴いて下さった。佐野のお客様ってやはりコンサートに運び慣れていらして、反応も自然だ。昨日はクラコンの楽章ごとに拍手があったが、3楽章まとめて1曲だよ~、という案内はそれはそれとして、伊藤さん上手いから拍手したくなるな。とふと思い起こした。ライブならではの2日目の公演。今日は今日で、また日本フィルの皆さんと共に深め合い、紡ぎ出す。今夜も素敵な拍手を沢山頂く。夜は団員さん数名と会食。ビールで失った水分を補給。恐らく一晩2~3キロはいつも痩せるので、3日間の本番で、どうなっちゃうの?なんて書きながら、ビールで取り戻す我が人生。汗を流して就寝。今日も感謝。(28日23:52p.m.)

佐野音楽鑑賞会

昼前に家を出る。荷物を沢山抱えて東京駅からやまびこで小山へ。あっという間の40分、そのまま仙台まで乗って行っちゃいそうになる。在来両毛線に乗り換える。その30分程の車窓は小旅行気分。秋深まる長閑な景色に見とれる。落葉してオレンジ色が鮮やかな柿の木があちこちにあってふと何かと気忙しい時間を忘れさせてくれる。目的地は佐野。歩いて5分のホテルにチェックインして、おにぎりを頬張る。直ぐに支度をして本番会場、佐野文化会館へ。ゲネプロをしていよいよ演奏会。今宵は2000名以上の会員数を誇る佐野音楽鑑賞会、その発足25周年を記念した例会に日本フィルハーモニー交響楽団がお招きを頂いたもの。会員さんが出し合ったお金で定期的にコンサートを楽しむという会、実はそんな素敵な会の存在をこれまで知らなかった。マイスタージンガーの前奏曲に始まり、日本フィル首席CLの伊藤寛隆さんの見事なモーツァルト、後半はモルダウにハンガリア舞曲、そしてボレロで締めくくるといった名曲コンサート。かみかみの司会進行にもかかわらず温かい雰囲気で皆さんとてもよく聴いてくださった。会場の準備や受付など全てを会員さんが運営をしてらしてホールと聴衆のよい見本だ。最後は手拍子のアンコール。嬉しい限りだ。日本フィルも素敵な演奏。一人ホテルの近所で打ち上げ。(24日1:25)

ケーキ

朝は少し寒め。旅公演の衣装を詰め宅配便の集荷をお願いする。
車で杉並公会堂へ。先月帰国後一発目の公演はこの杉並公会堂だったのだが、どうもあだ昔の記憶が色濃く残っていて、あの古くて舞台裏の狭い旧公会堂が今でもあるような気になってしまう。江戸川の公会堂も昔合唱コンクールの伴奏をしたりした思い出がある。何れも新しいものに様変わり。日比谷はまだあるのかな。長岡駅前の厚生会館は先日前を通ったら跡形もなくなっていた。震災の直後雪の降る野外で演奏をした記憶が蘇る。時代の流れは記憶の中に生き続けている。
日本フィルの皆さんと明日からに控えた旅公演のリハーサル。何度もご一緒しているのにコンマスの木野さんとは初顔合わせだった。支えの効いた風格、素晴らしい。7曲をご一緒する。大汗をかいて脱水状態。着替えが足りず少し冷えた。これが怖い。
池袋で買い物。帰りに再び今日は西武でケーキを求める。ろうそくを付けてもらい、家路。
昔良く姉兄や小生の誕生日にはケーキがあってろうそくに火を点し祝ってもらったものだ。それを思い出し、母親の誕生日にろうそくを一本つけて歌を歌う。父親も手拍子参加。プチセレモニー。明日に備えて前乗りをしようかと考えたがむしろ良かった。身体が冷えたらしく早めに就寝。(18日9:50)

歯医者さんとケーキ屋さん

日本に帰ってきてから、眠りが浅いようで、起きてからすっきりしないことが多い。日曜の朝のんびりと過ごす。
でも取れた歯が気になって明日から暫くそんな時間は取れないことが分かり、日曜でも診療している所をネットで探す。何と駅前でかつて行ったことがあり、もう行くこともあるまいと思っていた所だった。それでも詰め物を再び戻してもらうだけと思い、予約を取り直ぐに向かう。がしかし、作り直さないといけないとの説明。腑に落ちなかったが、ここで断って他の歯医者を探す時間など無い。一週後に出来上がるとのこと。暫く行けそうに無い。歯医者探しは大事だなぁ。
この歯科は2階にあって、その階下は何とケーキ屋さん。つながりは無いと思うが、は~い甘いものたんと食べて虫歯が出来たらお2階へどうぞ~みたいな気になってしまう。ちょうど七五三のころだからか、割引セールをやっていた。思わず店に吸い込まれる。そういえば明日母親の誕生日だ。前夜祭とか適当なことを言って持ち帰る。中々美味しい。やはり1階のほうが好きだ。
カムリに乗って池袋へ。我がスタジオ兼事務所は小生が行かないと静かなものだ。定期的にレッスンで使ってくれる人を探そうか。いやそれとも小生とともに音楽事務所を本気で立ち上げて動かせる人を探そうか。
無限の広がりを持つ音たちに囲まれている。今年一番激しい一週間になりそうだ。(18日0:40)

夕焼け空

天気の良い土曜日。体調のこともあって今日は一日家にいた。

何がきっかけだったか突然、奥歯の詰め物が取れた。よりにもよってこんな時に。なんてことは人生しょっちゅう起こることだ。でも原因は分かっている。相変わらず奥歯に強い圧がかかって、歯並びを壊している。朝目覚めると顎が草臥れていたり、本番中に食い縛っていたり負担がかかっているようだが、このところいい歯医者さんが見つからない。どこか良いところは無いだろうか。自然体でいることの難しさ、どこにいてもどこかで気を張っているのかな。

先日有名なテレビショッピングの会社から新しいパソコンが届いた。今はそんなことにも時間を使いたくないのだが、インターネットの環境までは整えた。前のパソコンはデータで常時満腹状態。詳しくないので要らないものの整理がうまく出来ず仕舞い。気長に付き合おう。

う~ん、なんと美しい夕焼け。一日の終わりにふと心が洗われた。今日はとても広い範囲に多彩な自然の絵が広がる。思わずありがとう。(16日23:50)

母校にヤンソンス

予報では荒れる模様だったが、東京は差ほどではなかったようだ。

夕方から、1年半振りの母校へ出向く。昨晩聴いた来日中のバイエルン放送響のメンバーと、マエストロ・ヤンソンスがオーケストラの公開レッスンや、学生たちとアンサンブルの演奏をするという。先月ダイレクトメールがあって、整理券を得た。

先ず。母校付属高校のオーケストラ。メンバーも揃って、立派な演奏をしていた。放送響のコンマスが指揮を執りオケのメンバーもいいアドヴァイスを生徒たちに送る。なかなかよい時間だったのではないだろうか。終わりの頃にヤンソンスが入って来て一言挨拶。引き続き百周年記念ホールで大学のオーケストラを聴く。定期が今月末にあるということだが、ヤンソンスの音楽に咄嗟に応えると言うのは難しいものかな。しかしそのトレーニングは的確で気付いている学生はいたに違いない。

懐かしい先生方や同僚も目にし皆に声を掛けたかったのだが、その足でJ館スタジオへ。高校の声楽演習の公演が明日だそうだ。丁度カーテンコールの練習をしていた。既に3年生しか顔はわからない。歌の師匠に久々にお目にかかる。ますます豪勢な舞台になっていた。当然のことながら10数年勤めた高校も大学も学生は入れ替わり、時は流れていることを感じた。学生にとって良い学校であることを心から願っている。

しかしヤンソンス、大好きな指揮者の一人だ。ベルリンでのロイヤルコンセルトへボウといい、今回のバイエルンといい、得るものも多かった。また会いに行こう。

池袋の部屋で少しピアノを弾く。(16日23:20)

マリス・ヤンソンス

今日は良い天気になった。午後から銀座に出かける。いろんな発見をする。
赤坂のANAホテルでマネジャーと会う。引き続きサントリーホールにてマリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送響の演奏会へ。ジャパン・アーツの招聘だがチケットが高~い。確かにこれだけのツアーとなれば、相当のコストはかかると思うが、ヨーロッパからオケをひとつ呼ぶのは大変なことだ。
それで、演奏会。素晴らしかった。先ずヨーヨーマのチェロでドヴォルザークのコンチェルト。人柄が音楽に出るのだろう、温かい音色は主張しつつも終始オーケストラに寄り添い、アンサンブルを楽しんでいる。オーケストラのバランスも絶妙。弦のやわらかい音色に管のバランスの良さ、申し分ない。
後半のワーグナーも圧巻。マエストロとオーケストラの良好な関係が良く分かる。ダイナミクスの明確な中にも色がある。決して汚くならないフォルティッシモは品格あるドイツの音。アンコールも楽しいひととき。
終演後マエストロにご挨拶を申し上げた。久々に日本で贅沢な時間を味わった。(16日0:20)

秋雨とともに

朝から雨の1日。それでも11月とは言え温かいようだ。軽く雨が降ってくれると呼吸器系には有り難いのだが、大抵降り過ぎちゃったり、その逆のパターンが最近は多いような気も。
今月末に見附市でプロデュースしている音楽鑑賞教室(一般も視聴可)の準備を進める。今回は母校の卒業生9人の管楽器奏者によるアンサンブルを予定している。長岡のようにオーケストラを呼ぶ訳には行かないが、楽器の音色やアンサンブルを充分に楽しめるものになるだろう。今回は支援学校にも伺うことにした。楽しみだ。
このところの政府の事業仕分けというものの様子を見ながら、これから芸術分野への助成がどうなっていくのか非常に気掛かりでもある。どうしたってこの分野は財政的な支えが必要だ。生活に直結していないからなどと言われてしまったら元も子もない。人の精神的な部分を大切に出来る世の中であって欲しいとただ願う。秋が深まり木々は葉が落ちてしまうが、心が荒んでしまうことのないように前向きでありたい。
今日も地元スーパーのはしご。(15日19:35)

移動日

定宿のベッドは身体に合っているようだ。腰が少し楽になった。朝ごはんを美味しく頂く。
いつものように、駅のスーパーで魚や野菜を買い込む。ここから我が家まで2時間半。
車内もマスクが目立つようになった。JRの機関紙を読む。エッセイやその土地の話題など中々良い記事がある。通信販売の冊子も思わず手に取る。ドイツではまず考えられないような便利グッズが満載。でも買ったら使わないんだろうなぁ。昔はこんなものなんて無かったと思うものが沢山あると感じるのは小生だけではないだろう。
そんなこんなしているとあっと言う間に東京。東京駅地下のお土産やお弁当コーナーもにぎやかだ。新小岩の駅から大荷物を抱えてバスに乗り込む。都営バスの車内の余りに使い勝手の悪い作りに居心地の悪さを感じる。丁度車椅子の男性が乗ってらしたが、シルバーシートそのものが既に少ない時代だ。席を譲る人も少ないし、若者も草臥れている顔をしている。世の中疲弊し切っているような印象を受ける。
家に着いて、近所で買い物をする。きっとかつての同級生とかにすれ違っていたりするのかな。ローカルな話題。思わずベルリンとものの値段を見比べてしまう。
お土産で晩ご飯を作る。上出来!(15日17:50)


ベルリンの壁

秋も深まってきた。ベルリンの壁が崩れて20年の歳月。大学4年のときだったかな。バーンスタインの第九を思い起こす。今日は市内ではさまざまな催しが行われていたようだ。かつて分断されていた所に装飾された、でかいドミノを立てて一斉に倒したとか。バレンボイムのベートーヴェン7番の演奏会も公開されたようだ。立ち会ってみたかった。

丁度その大学4年の時にピンチヒッターとして初めて第九合唱のリハーサルをしに行ったのが、長岡。長岡交響楽団を支えてこられたツモリレコードの津森さんや、第九合唱団ではミスター第九の安達さんをはじめ、今につながるきっかけを与えていただいた多くの方のことを改めて想う。隣の見附では今年は再びフルオーケストラでの公演に結びついているのだから。

町には大きな災難があってそれを乗り超える節目の今年、三枝成彰氏のレクイエムの演奏会がある。どのような時間が生れるだろうか。マエストロの稽古まであと1回。小生の練習はこの2回で一区切り。相当形が見えてきたことを歌っておられる皆さんは余り実感として持てていないのかも知れない。後はやってきたことに自信を持つこと、そこから指揮者とのコミュニケートを求めていって欲しいと願う。

練習後は会食。また食べ過ぎた。(15日2:45) 

仙台名物

朝は今日もホテルのバイキング。タクシーで会場に入る。ゲネプロをして、いよいよ演奏会。終始、水井さんの人柄の表れる温かい雰囲気の中で音色が響き渡った。仙台フィルの皆さんは素敵に寄り添って下さった。出会いに感謝。コンマスのMさんや今回のインペクHさんを始め、よい雰囲気を作って下さった。管楽器や弦楽器もそうだろうか、共演者を伴ってリサイタルをするのは相当エネルギーのいる事だと思う。ご自身の音楽を大切に温めて披露をする、そんなアーティストを大切にしたいと思う。水井さんのますますのご活躍をお祈りしたい。

当然ながらお仕事ではその土地にゆっくり出来るわけでもなく、仙台駅ではまたしばらく来れないのかとふと、思いがけず相当量のお土産を抱えていた。蒸しケーキにクリームが入った奴や、牛のべろ、魚のすり身、枝豆のソースの入った大福など。 帰りのこまちは満席。あっという間に東京。真っ直ぐ家に帰る。(14日14:14)

一人焼き肉 仙台の夜

早起きをしてホテルのバイキング。トマトが美味しかった。仙台に近い契約農家から取り寄せている食材が並ぶ。これはいい。

数年ぶりに青年文化センターへ。今日は仙台在住のフルーティスト、水井稔さんのリサイタルの伴奏に伺う。仙台フィルの有志のメンバーが集う。先ずもってご自身のリサイタルを続けておられて、このような形でなさる物凄い意欲に脱帽。3曲の合わせをオーケストラの誠実なサポートで進められる。お昼を挟んで4コマのリハーサル。モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲、ハープはMさんとご一緒する。何て美しい曲だろう。バッハの管弦楽組曲第2番は地元のチェンバロ製作家の方の素敵な楽器、チェンバロのUさんも素晴らしい。とりは尾高さんのフルート小協奏曲、後に2管編成に書き改められたが、今回はホルンとハープに弦で書かれた初期の板。味のある作品。楽しみな演奏会だ。

ホテルへ戻り、再びベルリンからのメールを確認する。おぅ、ここから近いやないか、ということで街に繰り出し目的のお店に行ってみるも、そりゃまだ時間には早い。こんなに大きな町だったかなあと街を散策、ふと青と赤の螺旋状看板が目に入る。ベルリンで9月に髪を切った以来ぼーぼーだ。おっ安い!ちょっと勇気を出して理髪店に飛び込む。そこは椅子が10台くらい並びスタッフも仰山いる店。実はなんと30年ぶりの散髪。うつらうつらしていたら、あっ!切り過ぎ!いや、これでいいのだと自分に言い聞かし、シャンプーと髭剃りを。あのもじゃもじゃの泡立てでクリームを塗る感覚は小学生のとき以来だ。襟や顔を綺麗に剃ってくれるのは嬉しい。首にストールを巻いて、いざ出陣。

ホテルから5分弱のお勧めの焼肉店。うまい!ここ数年でダントツかも知れない。一人で食す小生を見て団体で入ってきた女の子が、一人でも来れるねぇ、と。まぁ、わいわい焼くほうが楽しいに決まっているが小生にとっては栄養補給のようなものだ。満腹!

少しぞくっとしたので湯船に浮かび早めに休む。(14日14:00) 

牛タンと言えば

気温が下がってきて、この季節、湿度も下がって来て喉のケアが必要なこともある。インフルエンザは猛威を振るっている。そのせいもあってマスクをするようになった。正直暑苦しくて好きではないが、そうも言っていられない。先週の長岡も学級閉鎖が相次いでいたが、いつ誰からもらってもおかしくは無い状況だ。ベルリンでは無償でワクチンの接種を受けられるという情報が入った。保険も加入しているし条件は揃っているかな。日本ではきっと40代男性と言うのは優先順位は低いだろうから、何時受けられるか分からない。どちらが早いかな。

マスクをして久々にはやてに乗り込む。何と速いこと、1時間40分で仙台駅へ。かつてそのまま乗りっぱなしで盛岡の岩手大学に通っていたのを思い出す。駅の様子を直ぐに思い出したが、更に賑やかに、駅前の様子も少し変化している。それにしても大きな町だ。道も広いし作りが大きい。今回の宿に到着。ノートパソコンを広げてメールを受信。おぅ、変身があった!仙台出身のベルリンでお世話になっているS君。考えてみると可笑しいのだが、仙台のグルメ情報をベルリンから送ってもらうことに。早速近場の牛タン専門店へ。う~ん懐かしい。麦飯にテールスープまで付けてフルコースだ。相当食べたがむしろ安上がりだったし美味しかった。S君ダンケ!明日に備えて休もう。(12日1:12)


 

はやて

移動。はやて 夜移動 東急系 ベルリン 牛タン

観劇

先日木枯らしが吹いたと思ったが、11月にしては相当温かい。

お芝居やミュージカルを日本で最後に見たのは何時だったかなぁ。歌舞伎も見に行きたいし舞台ものには、昨年のバレエ・ショック以来興味をひかれる。劇団四季を指揮したのも随分前になってしまったが、共演した石丸幹二さんは元気にしているかなぁ。知人の知人が大事な役で出演ということで帝国劇場のレ・ミゼラブルを観た。平日の昼間にこんなに人が集まるなんて、ある意味ショックだった。客層は高校生から年配の方まで、女性が多いが男性も。クラシックのコンサートで昼間にこれだけ集客できることは余り考えられない。昨年ロンドンで同作品を見たこともあって楽しかった。ロビーでは東京名物が売られていたり、観光客用ブース見たいのもあって、面白い世界だ。ロンドンはその作品のための小屋がいくつもあって毎日のように稼動しているのも、歴史や層の厚みを感じるものだ。とても見応えがあったが、歌、音楽は小生にとっては少し物足りなかったかな。でも良いお話だな。原作をちゃんと読んでみないといけないな。奇しくも2日続けて銀座・東京界隈を楽しんだ。(10日18:40)

銀座界隈

最近あまりテレビは面白いと思って見ることはめったに無い。がふと先日NHKのタモリの番組で銀座を特集していた。だからと言う訳ではないが、夕方CDを求めに銀座へ赴く。更にこの間の長岡の公演で頂いたコーヒーの豆を美味しく頂きたいと思い立ち、淹れるポットを探す。銀座の三越や日本橋のコレドなどをふと立ち寄る。かつてのような賑やかさは減ったように映るのは今、だからだろうか。

月が綺麗だ。よく晴れた夜は月の周りに明かりが伝播する空が美しい。星も寒さと共に綺麗に見えるようになってきた。東京で小生の肉眼で見られる星はごく限られているけれども、夜帰ると必ず空を見て家に入るのは習慣かな。

月末からベルリンに一度戻ると言うか行くという野望を抱いていたが、あっさり消え去った。目的は今日4日に始まるベルリンドイツバレエの白鳥の湖。針山さんからも様子が伝わってきたので、4泊5日位でと思っては見たが叶わなかった。

ゆっくり改めて日中に訪れたい都内の街並み、銀座、柴又、上野、浅草、門前仲町、興味は沢山あれど、ふ~ん。(9日13:00)

夕焼け

ホテルの朝もひんやり。朝ごはんを早めに済ませ、長岡駅のスーパーで買い物。鮮魚コーナーが楽しい。美味しそうなものを求めて帰京。

秋は夕焼けが美しい。東京も夕焼けはいろんな表情を見せてくれる。地元スーパーで買い物して、舞台衣装をいつも頼んでいるクリーニング店に仕上がった燕尾やタキシードを取りに行く。衣装も消耗品、前襟が磨り減ってきて、指揮の動きでこんな所が傷むのかと。数年で襟や袖などあちこち生地がボロボロになってくるが、まだもう暫くは大丈夫かな。

そうそう、昨夜は食用菊を沢山頂いて、早速湯がいて頂く。季節の味、誠に美味。長岡で買った食材などで晩ご飯を作る。文化の日は美味しいもので過ごす。(9日12:35)

冬の気配

久々に家のベッドで休んだのだが寒さで明け方目が覚める。

午後から準備をして再び長岡へ。ホテルのスタッフは、あれ?チェックアウトしたばかりじゃないの?というスタッフの目。夜まで食事は摂れそうにないので駅前のタイヤキ屋に立ち寄りひとつ頬張る。

12月6日市立劇場で行われる復興祈念「レクイエム」の演奏会、長岡で小生の初稽古。本番指揮者にお渡しするまでの重要な練習はあと2回。合唱の前に少年役ソロのレッスン。リリックホールの第1スタジオは満席、手狭になった。発声練習からびんびん良い声が飛ぶ。これまで山本・草川の両指導者から相当しぼられてきた成果が見える。音をとるのが大変な作品だけに表現をすることに目を向けつつリハーサル。準備したメニューどおりに出来なかったが、もう一息だ。次週何とか少しでも形になるように努めたい。やっぱり合唱はいいなぁ。

山古志の方では相当雪が降ったようだ。長岡も霙模様。一雨ごとに厳しい冬に向かっていく気配。練習後は会食。ファミレスって久々だなぁ。(9日11:55)

紅葉の越後

昨晩は夜遅くに宿について周りの景色など気にすることも無くお湯と戯れていたのだが、朝起きて眼前に広がる紅葉に愕然。その細やかな配色の織り成す山肌に暫し目を奪われる。迷わず宿を取って正解だった。

天気予報で今日これから全国的に天気が崩れるとの話。それでは見るものを見ておこうと界隈を散策する。今日一日相当歩いたような気になっていたのだが、6千歩余とベルリンの毎日に比べると歩き方が足りな~い!自分にダメ出しをする。

今度はいつ温泉は入れるかなぁ、と見通しの立たないかつての日本での生活に戻りつつある。さくっと東京へ戻り帰宅。予定通り雲行きは怪しくなり夜半から雨に。土地の人も今年の紅葉も見納めと言っていたのは本当になってしまったかな。

早速演奏会の感想メールが沢山届く。ありがとうございました。(7日19:54)

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