ベルリンの生活 Ⅲ 調子の良い鍵屋
7月に入って急に夏らしくなってきた。高い空は相変わらずだが、日本を思い出すような蒸し暑さを覚える。
ベルリンの名所や見所は沢山あって、その情報も日増しに増えていく。奥深い。
ヨーロッパで一番大きいといわれるチョコレート店「Fassbender&Rausch」に行って見る。そこはコンツェルトハウス・ベルリンやドイツドーム、フランスドームのあるベルリンで一番美しい広場と言われるジャンダルメンマルクに程近い。地上階の売り場にあるその種類にも驚くが2階には年配の男性が一人でホットチョコレートをすすり、チョコレートケーキを食べながら新聞を読むそんなカフェがある。カカオ70%のそのハイセ・ショコラーを頂く。甘過ぎず美味。
我がフラットの一部屋を借りてもらおうと、ベルリンの情報サイトに投稿したところ沢山反応があった。その中から決めた一人に住んでいただく準備をする。その一つ、寝室と共用スペースをつなぐ扉の鍵を作ろうと近くの鍵屋へ。マスターを渡すと調子よく任せろとばかりに瞬く間に仕上げる。流石ドイツと思いつつ代金を支払い我が家へ。早速鍵穴へ挿し込もうとするがささらない。ん?流石ドイツ。まぁこんなこともあろうとはベルリンでの3ヶ月の生活が何だか分らん余裕を生む。明くる日、軽いクレームを交えて鍵を渡すと、そんなことは有り得ないと再び削り始める。自信たっぷりに渡された鍵を手に我が家へ。おっ入った!抜けない!やっぱりドイツ。3日目、返金をしてもらいに出向くもあのおっちゃんがいない。軽い皮肉を交えて笑顔で中程度のクレームに、お調子者の若いスタッフが彼の仕事をかばいつつ、もうあなたが2度とそのためにくる必要は無くなると削りはじめる。まぁ他の店を探す時間もないしとりあえず委ねる。帰宅してようやく無事鍵が使えるようになった。こんなこと珍しくも無いようだが日本ではきっと有り得ないだろうなと思いつつ、一度でやらんかい。調子の良い鍵屋の一件。
ヘンデルの調子の良い鍛冶屋は小学校の頃発表会で調子良く弾いていた記憶がふとよみがえる。がしかしお調子者の意味ではなく愉快な、の意だったことを後になって知る。
見附のアルカディア混声合唱団が夏彩コンサートを無事に終えたとの知らせ。カルメンをご一緒してからはや1年が過ぎた。着実な活動に嬉しい気持ち。
今夜は夕立はなかったな。少し寝苦しい夜になりそうだ。星が綺麗な夜。
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