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December 2008

日本の大晦日

海外で年を越そうかと考えたのだけれど、色々取り替えたり手に入れなければならないものもあって帰ってきた。今夜は昨年同様除夜の鐘を突きに行くことが出来そうだ。便利過ぎる日本の生活に慣れきっていたものだから、多少不自由さが最初はどうかと思ったが、余程でなければ結構順応性はあるようでだ。20年前は携帯もインターネットも普及していなかったのだから。といいつつ今の世界の様々な事情を判っていることも大切だ。ぎっくり腰は堪えたが無事今年を終えることが出来、本当に多くの人に支えられて協力があってやってこれたことを改めて感謝している。夏まで沢山演奏会を踏ませていただいた。プラハでの合唱団が下さった写真を見ながら、一年を振り返る。昨日長岡で求めた蟹を食べよう。蕎麦も。ちょっと紅白でも見てみるか。皆さま、どうぞ良いお年をお迎え下さい。(Edogawa)

日本の年末

一時帰国の成田は某女性歌手の帰国を狙って報道陣。3ヶ月ぶりの日本はやっぱり日本食に落ち着く。とは言っても食卓に上る食品の自給率の低さにどこか情けないものも感じつつ。明け方目が覚めてはご飯を食べ朝寝。正月頃には体重も戻るだろうか。成田から戻ってその足で近所の内科でインフルエンザの予防接種。そしてそのために?と聞かれたらそうかも、と答えるやも知れぬ年末恒例長岡市民合唱団の大忘年会へ。皆の笑顔にほっとする。迎えて下さる温かさに感謝。時差ボケボケのまま予定通り明け方まで。将来の本番の打ち合わせなどを経て駅中で正月の買出し。今年一年ももう終わりなのね。本厄を終えるにあたって6月のぎっくり腰が一番の戒めになったかな。それ以上に昨今の中東情勢に金融経済情勢、壊滅的な日本の政治、新しい年に期待を持つしかないでしょ。(Takasaki Super Express)

ロンドンのクリスマス

パリから戻ってクリスマスイブの夜はあちこちでミサが行われていた。窓辺のツリーや電飾が温かい。クリスマス当日のロンドンはそれは見事なまでに静かな街並み。全ての地下鉄、電車、バスはストップ、店も殆どクローズ。いつもの喧騒が嘘のようだ。人影も疎ら、家族で祝うクリスマスは日本の正月元日宛ら。2泊しているホテルから歩いて程近い「リトルヴェニス」に出掛ける。何でこんな時にロンドンに観光しに来ちゃったんだろうという面持ちの人たちと出くわす。市内は公園が何処も素敵なロンドンだが、ここもちょっとした都会のオアシスだ。日本を離れて丁度3ヶ月、日本に向けてヒースローを後にする。(Echigo-Yuzawa Super Express)

メリークリスマス

日本では「良いお年を」という挨拶の多くなるこの頃、ヨーロッパはやはり「メリークリスマス」。年末商戦とか忙しない世相は余り考えずに、ただ純粋に温かい時間、家族と過ごす時間、そんなこのこちらでの年末が日本では実感の持てないものでした。自分のための休みは当然確保するわけですね。

皆様、如何お過ごしですか?どうぞ外は寒くとも、家の中と心はあったかく年を越しましょう。(日本、今あたたかいんですって?)

メリークリスマス!!

24th Dec. 08.

Yosuke Funabashi

旅日記その2 パリ篇

アントワープからタリスに乗ってあっという間に着いた先は芸術の都「パリ」っす。実のところ賭けのような危なっかしいスケジューリングながらミューズは何処かで見守ってくれていた。というのも予定通り17:35に北駅に着いてホテルも比較的直ぐ発見、10年ぶりに乗ったパリの地下鉄も上手く乗り継げてオペラ・バスティーユに開演10分前に到着19:20。売り切れのチケット売り場の前で執念に近い切符探し。値切ってゲットした公演は「ベジャールに捧ぐ」バレエの3作品はR・シュトラウス「4つの最期の歌」、ストラヴィンスキー「火の鳥」そして「春の祭典」だ。既に奇跡的。素晴らしい世界。終演後プッチーニ「ラ・ボエーム」2幕の舞台を歩き、先ずはノートル・ダム寺院に来巴里報告。街並みの柔かい橙色の街燈とセーヌ川のゆるやかな流れの光が心地良い。東駅前に宿を取ったお陰で移動が楽だ。夜中飛び込んじゃった店で夕食に頼んじゃったのは生貝の盛り合わせじゃった。丁度1年前の悪夢を思い出しつつも牡蠣にムール貝、海老に蛤みたいな奴、つぶ貝にタニシみたいな貝のオンパレード。何も心配なんかしていない振りを装い切れずにでも完食。正直旨かった。近くに本番があったら絶対オーダーしていなかっただろう。明くる日、この街は1日2日で周れる所ではないことを再確認しつつ、パリの街のルーツとも言うべき”シテ島”から散策。殆どは教会巡りだ。この歳になったからなのか神社仏閣が好きなのかようわからんが良く歩いた。清々しい青空。ノートルダムを見るだけのためにリヨンから来た若者と話し込む。再び、歩いて歩いて辿り着いたのはコンコルド広場。今日一日で20キロは歩いたかな。丁度日の入りで夕焼け空が美しい。クリスマスイルミネーションは圧巻。この国のまず視覚的な美的センスに脱帽。シャンゼリゼ大通りは各国の出店が犇めき合う。これまた圧巻。行き着く先は凱旋門。遠くにエッフェル塔の電飾も浮かびムード満点。思わずオペラガルニエへ。会場前で安めのチケットを高めに売りつけてくれる人たち(全くあかん)と戦いつつ、同様に探していたフランス語を話すイラン人の女性と徒党を組んでゲット。まあ許せる範囲。グラズノフのライモンダは劇場そのものが芸術作品のガルニエならではの美しい舞台。桟敷に近かったがいや充分味わった。終演は11時。ホテルに戻り近くに入った店は日本で言うところの朝まで居酒屋。日本なら「アサリの酒蒸し」食したのは「ムール貝のクリームソース炒め和え」みたいなもの、50匹以上いたかな。赤粒胡椒に生姜が効いて旨い。いやいや、パリは町全体が何処を取っても美味しい(Paris)

旅日記その1 ベルギー篇~ブリュッセルとアントワープ

思い立ったが吉日か、つい先日に予定をあれこれ練って初ユーロスターに無事乗ってみたものの、余りにもそっけなく何時国境越え(潜って)出来たのかも判らず。その国の言葉も何もかも即座に順応する心の準備みたいなものが整わないとままにベルギー突入。ブリュッセルは擂り鉢状の街なのか坂を下ったり登ったり結構起伏に富んだ街並みを体感。ヴィクトル・ユゴーに”世界で一番美しい広場”と言わしめ、ジャン・コクトーが豊饒なる劇場と賞賛した市庁舎のあるグラン・ブラスや王の家、フラバン公の館は正に異空間。クリスマスマーケットを物色しかの有名な「小便小僧」君と対面。絶え間なくおしっこしていた。その近くの出店で気になった匂いと共に日本で言う「煮込み」かな「エスカルゴ」は10匹で3.5ユーロ。旨かったが”つぶ貝”と何が違うか判らなかった。胡椒とセロリとガーリックの効いた良い味。大野さんの活躍するモネ劇場は休暇で面前は仮設メリーゴーランド。やはり御当地ベルギー・ワッフルをとトッピング全部載せを食べ尽す。ボリューミー。当然1日では周りきれないのを知りつつもサン・ミッシェル大聖堂と王立美術館の大股訪問。その国の歴史と共に芸術の偉大なエネルギーを体感する。一番陽の短いこの時期夕方4時で既に辺りも暗い。さて大きな目的でもあったベルギー第2の都市アントワープに着いて先ず驚いたのが駅舎の立派な事。寂しい程にインフォも無く使えない地図を頼りにホテルへ。明くる日は先ず聖カセドラル大聖堂で「フランダースの家」のネロと少年が最期に見たルーベンスの宗教画に時間を忘れる。そして長岡市民合唱団定期でブノアのミサ初演を果たした際に全面的な協力を頂いた、コンセルバトリー図書館長のJan Dewildeさんにやっとの思いで対面。ランチを共にしながら互いのプランやヨーロッパの音楽事情を語る。彼の人柄がまた嬉しい。(長岡・法政皆さんにヨロシクでした)そして再会を約束。チョコをゲット。ホットチョコレートを呑みながら良く歩いたベルギーの2都市を充分堪能。超高速タリスに乗り込む。(Gare du l'Est)

讃:大濱當忠先生

ロンドンはクリスマス一色ムード。購買意欲をそそる趣向が随所に。ロイヤルバレエのくるみ。吉田都さんのカリスマ的な存在感、今年の俺達の集大成と言わんばかりの、かつ温かいステージ。LSOはハーディングとブラームスの1番。やはりいい曲だ。でも難しいのが良く分かる。ロンドンを一時離れる瞬前に訃報。20歳の時から音楽、歌、教育、あらゆる面で大切なことを伝えて下さった恩師、大濱當忠先生が昨日亡くなられた。享年91歳。東京滝野川少年少女合唱団の創設者で日本の児童合唱の草分け的な存在。争いが嫌いで皆仲良くが口癖のような、大きな大きな存在だった。26日の葬儀にも参列できないことが悔やまれる。自然とウエストミンスターアベイへ足が向いた。どうやら一般見学は着いた時刻に終わっていたようだが、話をして中へ入れてもらった。どうぞ安らかに。先生の故郷沖縄ほどではないが良く晴れ渡っていた。セントパンクラス駅に向かい、パスポートコントロールと荷物チェックを経てユーロスターに乗り込む。何時ごろ何処を通過したのか良く分からないまま、ブリュッセル・ミディに到着。もう暗くてよく状況がわからぬままホテルへ。再び小旅行のはじまり。長岡の第九はうまく行ったかな。(Bruxells)

カーディフ

これも何かの縁だろうか。今週に入って2度、ウェールズの州都・カーディフを訪れた。12世紀の古城は趣がある。国立博物館ではモネやマネ、ルノワールにセザンヌといった巨匠の名画にお目に掛かる。英語とウェールズ語(これが全く良く分からない)が何処でも併記されてグレートブリテン文化の面白味も。州立オペラの数多くあるプロダクションから非常に盛んなコミュニティコーラスのリハーサルや新作オラトリオのオケ初回稽古、地域の子供達のヴォーカルアンサンブルや地元音大の木管5重奏を聴き、圧巻はポンコツ2階建てバスを改造して各地域に音楽を共有する出張ワークショップと発想の豊かさを堪能する小旅行。プロジェクトのディレクターを務める若いお母さんRhianと舞台照明家のご主人Aceにはお世話になった。ロンドンでは日本のプロオケ連ワークショップで共演したMichaelの活動の一部を覘く。クリスマスならではのダンスパーティーは彼の仲間達との粋なセッションも。ロイヤルオペラのヘンゼルとグレーテル、プレミエ、グレーテルのあの声と音楽、好きだなぁ。別キャストでは日本人も登板、頼もしい。初秋に持って来た薄手のセーターもいよいよ着古して新たに現地調達。相変わらずほうれん草とマッシュルームは常時冷蔵庫に。スーパーの魚売り場でサーモンをゲット。早速買ったまま忘れていて良い塩梅のアボガドとワサビ醤油に海苔で。余りにも美味しそうだったので鶏の丸焼きを一羽。暫く楽しめる。やはり師走か、ばたばたと予定を入れる。パソコンが気まぐれで困ったものだ。いよいよ見附も本番ですね。成功を祈っています。皆様よい週末を。(Crosswell Gardens)

クリスマスイルミネーション

12月に入って小旅行をした。皇太子殿下の留学先、学問の町オックスフォードに1泊。ウェールズ州立歌劇場の教育プログラム視察と引越し公演見学が主な目的だったのだが、全てが古い建物のまま、若者が学びに集う味わいのある街だ。前泊をし念願のバスタブに湯を張り温泉の粉を振り撒く。やっぱり日本人だな。WNOは中々の水準。イェヌーファとセヴィリアの理髪師を見たが何れも良く出来ている。日本も各地にプロダクションを運ぶようにしないといけないな。子供向けのプロジェクトはオケの名曲を散りばめた1時間もの。発想の違いに新鮮な気持ち。内陸で寒かったが時間一杯市内の教会を巡る。不思議の国のアリスの故郷だ。ってどんな話だったかなぁ。往復バスで移動。時間にして名古屋に大阪のプロダクションを見に行ったような感じだ。この週末はロンドン市内を歩く。このところ平均して5キロは歩いているのじゃないかな。インターネット事情がややこしく、ネットカフェを探す。昨日は刺身が食べたくてPiccadilly circus界隈の店からOxford st.辺りを巡り、今日も良く晴れたのでハイドパークを歩く。大きな池や、俄仕立ての遊園地は家族連れで賑わう。少なくともロンドンは潤っているのだろう。銀座みたいなところがあちらこちらに点在し、イルミネーションはこれでもかとばかりに目を惹きつけさせる。高級ブティックも趣向を凝らしたデコレーションで楽しませる。建物がそれぞれ特徴はあっても歴史と統一感があって良い。その点日本は雑多な感じがしてならない。それはそれか。今頃日本もクリスマスムードは地味に盛り上がって来ている頃だろうか。どうぞ良い1週間を。(london) 

クリスマスカード プレゼント応募締め切りです!

インターネットの環境が悪く5日ぶりに開いてびっくり!
クリスマスカードプレゼントに多数ご応募ありがとうございました。
予想をはるかに上回るメールを頂き、慌てて締め切ります。
こちらの英国はロイヤルメールとか言ってますが、郵便事情は
笑っちゃうほど悪いです。どうぞ気長にお待ち下さい!
2008.12.9        Yosuke Funabashi

ステージのご案内

ステージのご案内です。

第16回アルカディア音楽祭
まちの彩コンサート”初心にかえって”
見附カルメンで大活躍したソプラノの高橋さやかさんの歌声、小生のクラスで共に学び
これからが楽しみな阿部未来さんの指揮で年末恒例の第九演奏会。

第1部 高橋さやか(ソプラノ)アリアと日本歌曲 ピアノ金子陽子
第2部 阿部未来と仲間達 ピアノトリオ
第3部 ベートーヴェン「第九」 第4楽章 他
 指揮 阿部未来 ピアノ金子陽子 大谷内陽子
ソプラノ 吉田和夏 アルト 磯地美樹 テノール 田口昌範 バス 菅野宏昭
合唱はもちろん アルカディア音楽祭合唱団

2008年12月14日(日)13:30開場14:00開演
会場 見附市文化ホール”アルカディア”0258(63)5321
一般1000円 

是非お運び下さい!

《DANCE MIX '2008 1st
CHRISTMAS パフォーマンス》 JAZZ DANCE 合同発表会
日時  2008年12月13日(土)
会場  千葉市若葉文化ホー ル
時間   開場 15:30
      開演 16:00
入場料 無料
出演団体
   ①DANCE OBJ COMPANY 主宰:大場はるよ    ②みるくBOX
        主宰:青木そのみ    ③SJB主宰:浅井佐知子

③の浅井佐知子は実姉です。どうぞお近くの方はお出かけ下さい。

寒い冬は音楽やステージで心を温めましょう。

2008.12.9      Yosuke Funabashi

キリ番プレゼント&クリスマス

最近余り触れていなかったのですが、久々に自分のサイトを開いたら29万カウントも目前。余り意識はしていなかったのですが、結構皆さんにお立ち寄りいただいていることに感謝です。どうぞキリ番ゲットの方は、そのページのコピーと必要事項を送ってください。何かプレゼントをお送りします。これまでにキリ番をゲットされ、まだ何ももらってへんでぇという方はお知らせください。語呂合わせでおもろい数字を開いた方もどうぞ。

クリスマスシーズン到来!先着10名さまにロンドンからカードをお送りします。必要事項を明記の上 yosukefunabashi@gmail.com へ感想やメッセージを添えてお送りください。

寒い日が続きますが、どうぞお元気にお過ごしください。

1st Dec 2008

yosuke funabashi

マッシュルーム

月日の流れるのは本当にはやいもので今年も師走に突入か。昨年の今頃を考えると全く生き方のスタンスが違っているようだが、今の時間は何れどこかで結びつくと信じている。そういえば先日BBC響のカルミナ・ブラーナを聴いてきた。若い指揮者だったが健闘。LSOの定期よりも人が入っていた。小生が仙台フィルさんを振ったあの歳の頃かな。でもやはり分かり易い、それでいて掴むものを持っているというのは名曲なのだろう。他にはLSOはゲルギエフ氏とプロコフィエフのロメ・ジュリ全曲。凄いスタミナだね。マエストロの手中に入っているとは言え、オケのクオリティなくしてという出来。今頃それを携えて日本ツアーの真っ最中かな。今月の目玉はなんと言ってもロイヤルバレエのくるみ割りだ。吉田都さんの初日の舞台に期待は高まる。一週前に住まいを変えたが殆どは自炊の毎日。スーパーの質にもよるが、パンや牛乳、といった生活必需品は比較的許せる値段。日本ではどういうわけか余り見かけない鶏の丸焼きは一人だと半分に切ってもらって求めると丁度良い。プラハで合唱団の皆さんから沢山日本食を(重いからと?)頂いたお陰でストックは充分だ。チーズにオリーブ、ピクルス、生ハムに野菜は豊富、もう危険極まりない。プラハのホテルのマッシュルームは美味しかったなぁ。以来ここロンドンでも毎日食卓に上っている。顔が可愛い。今日仕入れた生のサーモンはどうかな。オックスフォードstやピカデリーサーカスはクリスマスのネオンで美しく飾られている。まだ市内を観光していないなぁ。見るべきものが在り過ぎる。師走ですね。ロンドンの赤提灯「パブ」は連日大賑わい。そろそろバスタブが恋しくなって来たかな。皆様良い一週間を。(Old Brompton Rd)

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