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満月のベルリンⅠ

ロンドンからプラハへそしてベルリンに移動をして以来気まぐれ日記もご無沙汰になってしまった。沢山記録として書くべき、残すべきことがあった。まずロンドンからプラハへ。3年ぶりの地。その前は2000年のプラハの春音楽祭。オーケストラの特に弦の音色が脳裏に刻まれている。乗り込んだその地は霧に包まれて秋も深まる様相。オケとの初顔合わせ。独特の歌いまわしや、フレーズの処理、彼らの伝統なのかチェコ語の語感から来るものなのか、正直戸惑いもあったのだが良い方向に持っていこうという互いの意識は同じベクトルを求める。オーガナイズの稚拙な対応は取り敢えず予想の範囲内として粛々と。何はともあれ、日本から来て下さった愛すべき合唱団の皆さんへ、そして最も尊敬する音楽家の一人、伊原直子先生、3年前に都響さんで共演して以来の望月哲也君の素晴らしいソロと、新潟出身の逸材・奥村愛さんのヴァイオリンに心からのありがとうを。かつては自身が合唱指揮を兼ねたものだったが今回ははっきりと役割を担っていただいた山本義人さんとpianoの八木智子さんにも感謝。ウィーンからお手伝いいただいた奥村さんに木下さんも。あの空間で色々な想いの詰まったモーツァルトを経験できたことは記憶に刻まれよう。プラハで学んでいる指揮の大井君と再会。きっと彼には同業者の事情は一番読み取れるものがあったに違いない。何だか何時始まったのか何時終わったのかわからない打ち上げ。今回は明くる日の人骨を芸術的に造形した教会巡りの他は全く市内観光らしいものは出来なかった。チェコフィルの演奏会を聴く。クーベリックとかノイマンとかのイメージが強すぎて肩透かしを食らった。でもあのドヴォルザークホールで振ったプラハ放送響との全く同じマーラーの1番を客席で聴くその偶然にしては出来過ぎのひと時。プラハから帰国組、イタリアへツアー組みとお別れ。夫々の道を歩む? その1終わり。(Berlin 14th Oct)

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