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November 2007

秋の景色

目まぐるしい11月もとうとう終わりだ。これまでふと足を止めて色付いた木々を眺めたり、自身の時間を省みたりするゆとりなんぞ無いままに日々を送ってしまった。春、芽吹いて新緑から深い緑で蓄えられた夏の木々のエネルギーもやがて次への生命に受け継がれて秋、この季節、見事な黄にそして深紅の葉に姿を変え落ちてゆくその自然を美しいと眺めるのは複雑な想いでもある。でもこうして生きているんだなとふと思うとき、恐らく折り返し地点を経てやることをやっておかないと後悔もするかな、と思ってみたり。ひとつひとつのステージを大切に創っていくこと、先ずはそこをしっかりと抑えつつ前を向いて歩こう。今年の紅葉を目に焼き付けて。(池袋2日21:27p.m.)

サントリーホールのサウンド

都響定期2日目は赤坂のサントリーホール。リニューアルした楽屋周りはバリアフリーになっていて少し雰囲気が明るくなったが、楽屋が狭いのは変わりない。車椅子に乗っておられるマエストロ・デ・プリーストは特別口の出入りだ。午後六本木一丁目のビルに勤める業界の知人と会食。歩いてサントリーホールの楽屋へ。この日はまるでオケのバランスも違って響く。アフターサウンドが長いのでより歌とのバランスが難しい。敢えてマエストロにゲネ前に進言。本番はよい形でバランスが取れ歌もぎりぎり歌詞が聞き取れるようになった。オーケストラとしては色々な想いがある筈だがライブである以上一つの方向付けが必要だ。よい結果となった。マエストロと日本でご一緒に仕事できるのは最後かな。71歳とは見えないお茶目で元気な指揮者だ。出会いに感謝。二期会合唱団の皆さんお疲れ様。(池袋2日21:13p.m.)

アレキサンドル・ネフスキー初日

東京文化会館での都響定期初日。午後3時半からのゲネプロの前にまず10時半に大学へ赴き指揮のレッスン。曲はフィデリオとプロコフィエフのロメオとジュリエット。指揮科のオケ振り試験を前に必要なポイントを挙げる。考えてみるとプロコは当然とは言え共通の楽想があったりして面白い。学生と昼食をとりいざ上野へ。オケの力量が高いので合唱とのバランスが非常に難しい。文化会館は舞台上で鳴ったサウンドがこなれて飛んでくるイメージがある。そのためオケはいくらでも力奏できるが声は限界がある。マエストロは力任せで鳴らしまくる指揮者では無い。常にバランスを重んじて統制の利いた音楽を求めておられる。聴く場所によっても大分印象が変わったに違いない。緊張感溢れるステージだった。(池袋2日21:00p.m.)

プログラミング

今回の都響定期のメインとなるプロコフィエフの「アレクサンドル・ネフスキー」どうやら今期日本で3度目の公演となるようだ。そのコンサートのセンスや指揮者とオーケストラの力量を測ることにもなる大切なプログラミング。しかしそうめったに取り上げることの無い作品を在京オケが1年に1度も上演するなんて、何だかその巡り会わせが面白い。朝から本番に向けてより調整を深める。指揮者は指揮者で、オケはオケでそれぞれに本番へのイメージを確実なものにしていく。バランスで問題になりそうなところのチェックと合唱へのチェック。英語が話せたらもっと突っ込んだ論議を交わしたいところだが。車で池袋へ。大宮に出て新幹線。今日は見附。先ず第九前日のトリオの演奏を聴く。アドヴァイスを申し上げ、子供たちの歌を聴く。第九合唱団カルメンを先に聴く。第九はいよいよ本番に近付く。15年を振り返る。夜は実行委員会のメンバーと打ち合わせ。色々な想いが募る。(池袋2日20:42p.m.)

プロコフィエフの音楽

朝10時半から上野の文化会館地下の都響練習場。Mo.はご機嫌。初日のオケ合わせ。朝から強烈なフォルティッシモを要求される作品だけに声楽家達はきっと早くに身体を起こして来たに違いない。プロコフィエフはどんなにぶつかる和声でも決して汚く響かないのが美点の一つでもある。弦楽器のバラエティに富んだ奏法によるサウンドや管楽器のオーケストレーション、打楽器の効果的な用法と、面白くて仕方が無い。更に朝から都響さんはいつもご一緒するときと変わらず高いテンションで尚冷静なアンサンブルのアンテナを張り巡らす。そんな現場を立ち会いつつ合唱指揮としてお付き合い出来るのもまた嬉しい。その日の合唱団に対するチェックを配る準備をする。モーツァルトのプラハに、スクリャービンの夢想のリハに立ち会う。いずれも良い曲ばかり。大学に移動をしてレッスン。(池袋2日20:25p.m.)

サン=サーンス オルガン

新潟りゅーとぴあのサウンドは比較的聴きやすい。指揮台に立って全ての楽器がクリアに聴こえるホールは然程あるものではない。慣れもあるのかもしれないがキャパに対して比較的バランスの取れたホールだ。今日も多くのお客様が運んで下さった。固定したお客様も多いようでオケにとってこんなに有難いことは無い。さらにメンバーが入場すると必ず全ての奏者が揃うまで拍手が続く。素晴らしい聴衆だ。これからの活動に活かされるべく課題を意識できるプログラムだった。どの曲も良いところが随所にあった。全員揃って練習の出来る時間の少なかったところはそのようになった。いいオルガンのサウンドだった。先ずは集うメンバーが仲良く楽しく練習できること、そして単に老舗だということよりも町にとってどのような関わりを持って活動をしていくのか愛すべきメンバーの顔ぶれを見つつそんなことを考えた。2年を終えて想いと出来ることのギャップはどこでもある。発展を祈りつつ笑顔で去ろう。帰りの新幹線はビールの続き。(池袋2日19:57p.m.)

万代橋

今年初めての第九を終えて酔いも覚めやらぬうちに?次の本番へ向けて移動。その前に1年ぶりの再会となったMo.ジェームス・デ・プリーストのリハーサルに立ち会う。6回の稽古を経て二期会合唱団とのコラボレーション。鋭い指摘が飛ぶ。予想通り端正な音楽作りに対応できる準備は出来ていた。今期限りで東京都響さんとの契約が切れるのも少し淋しい。上野から新潟へ移動。2年間のお付き合いの中で4回目の定期となる今回の新潟交響楽団。リハーサルは本番の会場りゅーとぴあ。オルガンのサウンドが予想以上心地良い。デュカも、ドビュッシーもそしてメインのサン=サーンスも難しい曲ばかり。それでもみなさん努力をされた。ホテルに戻ってオークラの最上階で夕食。万代橋の袂にあるこのホテルの窓からはなかなか風情のあるオレンジ色の街灯が少しだけヨーロッパの町並みを髣髴とさせる。この3日間で何だか普段使わない筋肉を使ったのか腰も限界。マッサージをしてもらう。入浴剤をバスタブに入れて一息。(池袋2日19:33p.m.)

オール学習院輔仁会演奏会

横須賀芸術劇場は初めて伺った。なかなか趣のある馬蹄形のテアターだ。舞台上が広く響きは良いのだが集まらない。あれこれトレーナーの講師陣と協議をしながらセッティング。やはりかつかつのリハ時間の中でポイントだけを抑えていく。本番はそれぞれ珍事も色々あったがよく皆が結集した。第九は一筋縄では演奏できる代物ではないなかで、良くプレッシャーに打克ち音に出来たと思う。しかし良いなぁ若くて、趣味でこんな素敵なホールで音楽出来るのだから。合唱がまた品のあるよいアンサンブルで第九に華を添えた。オール学習院というのも合唱とオケのみならず、合唱に更にエネルギーを与えてくれたOB・OGの声もまた頼もしい。合唱を入れる大学の演奏会ってそんなに多く無いだろう。とても素敵なことだ。学生さんのエネルギーに頼もしいものを感じた1日。ホテルで打ち上げ。あの場で一緒に撮った写真くれないのかなぁ。またいつか再会を願って。帰りはマネジャーと反省会。(池袋2日19:13p.m.)

学習院オケin大田アプリコ

夏の合宿からご一緒してきたオール学習院の演奏会、いよいよ前日となり蒲田の大田アプリコに会場を移してリハーサル。6時にセッティングを開始し6時半から音を出して8時半に終了という何とももったいないというか強攻なスケジューリングも学生さんならではの企画だが、3曲を通すのも容易ではない。殆ど試されているような気分になりながらも、何とか彼らが当日一つでも二つでも不安を払拭できるよう努める。合唱やソリストも入って4楽章も一通り当たる。風邪を引きそうな寒い一日だった。勘を頼りに京急蒲田に出て、汐入駅に辿り着く。ホール直結のホテルに宿を取ってもらう。近所のステーキハウスで肉。良い本番になりますようにと祈りつつ就寝。(池袋2日18:51p.m.)

コンビニ

指揮のレッスンを一人で2時間強。学生と学食で昼食。高校へ出て指揮法の授業と指揮のレッスン。ひょっとすると水曜日の定例フルコースをこなせるのは今年最後かもしれないな。高校生は相変わらず良い感じで授業を進める。指揮のレッスンは殆どピアノのレッスン。そのまま幡ヶ谷へ。準備していた通りにことが進まぬこともある。コンビニはいつも何かしら新しい商品とか気を引くなかなか憎いものが置いてある。お菓子の復刻版を見つけて一人で感動。ちょっとした癒しになっていたり。特に飲み物系はお茶の種類にびっくり。野菜ジュースも黄の野菜はお気に入りだ。次は何かな。(池袋26日22:22p.m.)

通勤新幹線

朝一で新潟から東京へ。湯沢から東京までノンストップのときは速い。同じ号車の人達このあと、どこへ向かうんだろう。とどうでもよいようなことをふと思う。東京音大ら乗り換えて池袋東京音大に急ぐ。指揮部会に出席。それまでしてちゃんと会議に出るんだから、って当然か。広上主任教授と話。第九のオケの授業を見学し、上野へ二期会合唱団。あと1回。目まぐるしく毎日学生も愛好家もプロも一日に色んな人達との共同作業を繰り返す。意識の高い人達が良いタイミングで揃った時にやはり良いものが出来るわけだ。見附の第九弦楽器に素敵な客演トップが入って下さることになった。それもまた楽しみ。引き続きプラス思考で突き進もう。(池袋26日22:03p.m.)

雪景色

高校に立ち寄り師匠と相談事。大宮でカレーを食し「とき」は湯沢や浦佐界隈の雪化粧した山や田んぼだった辺りを疾走する。新潟響は定期前の最後のリハーサル。最近は社会人のオケだからと理解しているわけではないが時間が来ると人がいようといまい頭のなかで当然理想を追いながら止む無く音の無いところを心の中で埋めている。「サラサーテ」という弦楽器の専門誌の取材が入る。編集長自らのお越しで見学をしていかれた。頂戴した最近号を開くとなかなか充実した紙面だ。成る程弦楽器の層は厚いことがよく分かる。駅前でラーメン。寒くなったものだ。といいながらこの通い慣れた駅界隈もそろそろ見納めかな。駅のマッサージのスタンプカードとか何だか貯まり切らず淋しい。(池袋26日21:41p.m.)

旅の話

30代の前半は良くコンクールやら講習会なんかを受けに海外を出掛けて回った。時間があれば鉄道の旅もしたが、その土地の空気を知り人と触れ合うには一番だ。最近中国鉄道大紀行だったか全土をくまなく旅して回る番組を見る。なかなか羨ましいやら楽しそうでそこにいる気分になれる。あ~あ、やっちまった。パスポートの更新を夏にしたことになっているが気が付いたら取りに行っていな~い。無駄をしてしまった。これまでの10年旅券は各国のスタンプでいっぱい。思い出が詰まっていた。幻の新旅券はもう失効しちゃったのかな。丁度夏の休暇をとるつもりにしていた時の話だぁ。また旅をしたい。池袋のオフィスでピアノを弾く。(池袋26日21:2p.m.)

懐かしいレッスン

前日は本番をして、土曜の昼は日常の大学。1時間で武満作品の音取り。平和ボケした時間が流れている。この授業のボス篠崎先生の稀に見るレッスン。小生も学生に混じって歌ってみる。懐かしい学生の頃の授業をふと思い起こす。歩いて8分学習院に到着。キャンパスでの最後のリハーサル。結構いい時間だったな。サウナみたいな教室で合唱のリハを先にする。振ってもいないのに汗が噴出し先ず部屋の空気の入れ替えから。オケは2曲を先にして第九の4楽章の合わせ。忙しない時間が流れる。もう少しお互いに考えたり咀嚼できる時間をもってゆったりとリハーサルをしたいのにスケジュールばかり気にしないといけない。学生さんも時間に追われているんだね。なおのこと非日常を音楽の中に見出す。ゆったり時間が流れていたんだろうな。飛び出して大学に車を取りに戻り、高速を飛ばして赤坂へ。TBSに程近い老舗割烹のビルに飛び込む。来年6月にサントリーホールで指揮をする第九の演奏会の打ち合わせ。色々な思いが込み上げる。時間ってだいじなんだよな。(23日23:53p.m.)

ぱるる 東京フィル千葉定期

明け方から良く冷え込んだ。いつもと同じように寝付けなかった分少しゆっくりと起きる。新小岩から快速で30分。千葉駅から3分くらいだろうか、初めて伺う「ぱるる」ホールは700席台の手頃なホール。年に4回くらいだろうか東京フィルさんとのステージを続けている。フィガロの序曲と23番のコンチェルトはほぼ同時期にお披露目されたプロ。ゲネよりもお客様が入ってサウンドが落ち着く。ピアノの河村さんはいいなぁこれだけ素敵に奏でられて。とても味わいのあるチャーミングなピアノだった。後半はドヴォルザークの8番。どのセクションも素敵な歌を奏でてくださった。お客様も素敵に反応してくださった。諸々自身を見詰め直すこととなった今回のステージ、次に繋げたい。オケのメンバーに感謝。埼玉や栃木からかつて小生と東京フィルの演奏を聴きに来てくださった方が千葉まで足を運んでくださった。何と心強いことか。ようし歩もうというエネルギーを頂く。終演後は久々に両親と姉、姪っ子と5人で夕食を共にする。今宵のステージは母親へ親不孝な息子からの誕生日プレゼントだな。(21日2:33a.m.)

プロコのロメジュリ

プロコフィエフのロメオとジュリエットを指す。作曲家や作品を端折って呼ぶのは好きぢゃないけれど、これはそこそこ許されようか。どこかの国のコンクールの課題で準備をしたことがあったなあ。学生のオケ振りの課題として取り上げる。センスが良いな、この曲も。そう考えると学生さんと接する1年間のレッスンというのももう殆ど終わりに近付いて来ていて、何をどこまで吸収してくれたかなと自分の先生ぶりを回顧する。たまたま月曜の深夜にBSで同名の映画を放映していて、思わず全部見そうになったが明くる東京フィルさんとのリハに備えて眠ったが、チャイコフスキーといい、このプロコフィエフといい作曲家のインスピレーションをかき立てるいい題材だ。見附の第九のスタッフと準備を進める。夜は再び二期会合唱団。駐車場の下にあるダイエーでボジョレー・ヌーヴォーなんぞを求める。早速誕生日前夜の母親を捉まえて味見。悪くない。(池袋18日19:29p.m.)

指揮法の授業

開講して2年目となる我が指揮法の授業。結構音楽的な内容に踏み込んでみたりする。この日は欠席が多く2人のみ。受講生は総合音楽コースに在籍する生徒さんだけの特別授業の形態をとる。課題はアイネ・クライネ・ナハトムジークの1から3楽章。今年は4名しかいないので全てをカットせずに試験をする。副科で習っているピアノ演奏家コースの生徒の個人レッスンをして、急いで幡ヶ谷へ。二期会合唱団のリハーサル。少し編成を変えた練習。今年だけで日本で3回目の公演とあってかつて経験したメンバーも多い。都響さんの強力な管セクションを想像するに各人の持つクオリティを最大限に活かしたい。楽しみな本番だ。またデプリースト氏も素晴らしいし。オレゴンが懐かしいなぁ。(池袋18日19:17p.m.)

ピアノ協奏曲イ長調kv.488

新潟から寝坊をしないように朝早く起きて東京へ。新潟→東京のノンストップとき号は100分。何だか速過ぎて恐い位だ。響きの良いオペラシティのリサイタルホールは以前より耳が慣れてきた。ドヴォルザークの要所をリハーサルし、迎えたピアニストは笑顔の素敵な河村尚子さん。ドイツで勉強を続けている若い実力派。小生が唯一弾けた、というより弾いたことのあるコンチェルトはこのモーツァルトの23番。昔、江戸川フィルさんとか、見附の演奏会でも弾いちゃったりしたのだが、今回弾き振りではなく指揮のみをするのは初めてだ。勉強をし直そうとポロポロ指を動かそうとも全くピアノを弾くための筋肉が無くなっている。嗚呼悲しや。でももっと弾かないと思う。しかし、素敵な音楽を持ったピアニストだ。最弱音が美しく響く。ふと弾き振りをしたいピアニストが多いのは頷けると考えた。夜は上野で二期会合唱団。ロシア語が心地良い。歌詞そのものは辛辣だけど。久々に電車で家に帰る。(池袋18日19:05p.m.)

ドヴォルザーク交響曲第8番

これはいったいいつの本番のためのリハかと、最近諸々準備のサイクルが解らなくなりそうになることもあるが、今日は週末の東京フィルハーモニー交響楽団の皆さんとの千葉定期公演のリハ初日。小生の場合その公演の最初のリハーサルというものが一番色々な意味で緊張するものだが、必ずしも体調や精神状態がいつでもベストに持って行けるものでもない。それでも当然時間に始まりその中で音楽を創っていく。その共同作業は物凄く楽しい時間であると同時に物凄くシビアなものだ。東京フィルの皆さんは年間相当の本番をこなしておられるが、お伝えをしようとすることを真っ直ぐにいい形に具現しようと努めて下さる素晴らしいオケだ。かれこれお付き合いも5年くらいになるのかな。小生のこともよく分かって下さっている。ドヴォルザークは余計なことを喋らずして、よく汲み取って下さった。本番が楽しみだ。夜は新潟響のリハ。お寿司で元気が出た。(18日池袋18:48p.m.)

第九のシーズン

キリ番とか、数字の並びなど別に縁起がいいとか余り気にするほうではないが、11月11日なんて何だかいい感じもする。すっかり秋も深まったがどうも夏と余り変わらず汗は良く掻く。むしろ掻かないと心配になるくらいだから、まあ今のところ健康のためには良いようだ。大汗掻きそうな本番は年末に向けてまだまだ続くが、第九は今年3本頂いている。やればやるほど難しい作品の一つと実感する。若い学習院の学生さんを相手に、再び原点に立ち戻る。ひとつひとつに意味を持つその音の重みは、当然これまで毎年繰り返し演奏させていただく中で、その新たな発見や楽譜の見方読み方も変わっていくが同時に深まるものだ。胃も痛くなる。いい時間を生み出そう。(池袋18日18:34p.m.)

合唱三昧

大学の合唱は年末の第九に向けてオーディション。武満徹さんのアカペラ合唱曲を日本フィルさんの第九の前座で取り上げるということでその音取り。毎年メンバーは半数入れ替わり、それでも毎年第九の演奏会のお話をいただき学生は恵まれた環境なんだな、と思ったりする。特に昨年のパーヴォ・ヤルヴィ=ドイツカンマーフィルの第九と、今年のインバル=フィルハーモニア管のコラボレーションを橋渡し出来たのは良かったんじゃないかな。上野に向かい、久々に二期会合唱団とのリハーサル初日。月末のMo.J・デプリースト=都響さんの「アレクサンドル・ネフスキー」だ。どうやら国内で今年3回目の公演らしい。いい感じに始まった。どんどんクオリティーを求めていこう。(池袋15日0:03a.m.)

見附の準備

毎年この時期はオーケストラ事務局の顔になる季節だ。というのも年末の見附の第九は既存のオーケストラではなくその年にメンバーを募ったりしながらまとめていくのが続いている。正直一番動き回っている時期なのでなかなか思うようにことが進まない。それこそ大分とか今回の学習院の学生さんに声を掛けたりしたかったのだが、何しろ新潟での公演、毎年フルのオケを編成して演奏会を創るのはエネルギーが要る。でもとにかくこれまで続けてきたこと、それを支えようとしている人達がいること、昨年末の不幸なハプニングを乗り越えて大きな節目の第九を何とか良い形で成功させたい。新潟県の皆さん、応援して下さい!ということで方々に連絡を取りまくった。(池袋14日23:00p.m.)

7時32分の怪

学習院大学のキャンパスは池袋のオフィスから歩いて15分とかからない。母校東京音大の狭くるしい敷地を考えたら、本当に伸び伸びとしていて良い環境だ。2日続けてリハーサル。この日は第九。細かいニュアンスや歌い方、音色、そしてベートーヴェンの意図をお互いに認識することを考えると時間が余りにも足りない。今伝えたい、すべきことを取捨選択するエネルギーが要る。そんな集中した時の流れる中、突如「き~んこ~んか~んこ~ん♪こ~んか~んき~んこ~ん」。大学のチャイムが轟く。Fdurのアコードもぴったり合致。部屋の時計は微妙に進んでいる。微妙に♭でどことなくレトロな響き。しかし心臓によろしくない。やればやるほど難しい作品。でも最後の最後までお互いに求めて行きたい。(池袋14日22:29p.m.)

色付くキャンパス

新潟に出て、ソリストをお願いするメゾの声を30分聴く。そのまま大学へ。芸術祭も終わり平常に戻る。学習院へ出向きリハーサル。大学祝典序曲とフィンランディアの2曲。演奏会のプログラムに文章を書いたのだが、そこに書いたと同じようにこの日も学生諸君は直向に音楽していた。まぁ難しい曲を並べてみたものだ。何度か通してと思ったがそうも行かない。一つでも中味を込めて納得しながら進めたい。目白のキャンパスは既に日も暮れていたが、木々が色付いて素敵な空間だ。こうやって大学に入ってから楽器と出会っても一生楽しく音楽出来るんだから、いいなぁ。専門でなくてもそれぞれの生活に音楽があったら。池袋のオフィスに立ち寄る。お腹が空いたのでラーメンを食す。日本人ってラーメン好きねぇ。(池袋9日22:21p.m.)

見附の第九

11時から長岡の財団で打ち合わせ。来年2月にご一緒する池田邦太郎氏と話を詰める。合間で財団が呼んだアーティスト篠笛奏者の狩野泰一氏と会う。小生のために1曲聴かせて下さる。全身に響くびりびりするものを感じる。財団も色々と多くの事業があってスタッフも精力的なお仕事をされている。車で見附へ。第九の練習は8月以来だ。来年の7月に向けてカルメンの1曲を第九の前日にプレステージとしてご披露しようとそちらにも時間を費やす。第九はやはり難しい作品だけれど、これだけ小生と一緒に継続してきたことがちゃんと根付いていて心強い。あとは歌う皆さんが自分たちの演奏会だという意識をしっかり持つこと。それだけだ。テンション上げていこう!(池袋9日22:10p.m.)

高校オケ

大学も高校も文化祭は終わったらしく定演に向けた臨時練習の様子に顔を出す。相変わらず師匠は精力的にレッスンをしておられた。頭の下がる思いだ。研究科を出て以来、師のアシストを務めてきたが務めたというには余りにも役を果たせなかった。それでも世の中に出て縁が切れるわけでなく師の生き様、後姿に間近で接する場を与えていただいたことに感謝をしたい。高校生、もうちょっと自分たちで意識を上げんかい、と心の中で叫びながら新潟へ。アンコールの音を出してみる。いつ配ったの?かつてお世話になったかつてのコンマスと会食。そうかぁあれから15年?いや感慨に浸ってる場合じゃない。駅前のいつものホテルに泊る。すっかり朝晩は寒いくらいになった。(池袋9日21:39p.m.)

ヴェルディのレクイエム

やっぱり凄いねこの曲は。二十歳の時に合唱で歌って、何度と無く接してきたが、指揮者として東京フィルさんとの出会いの曲でもあったし、ウィーンのムジ-クフェラインでの体験もそうだけれど作品の持つ魅力はやはり1級品だな。演奏を聴き、またいつか指揮したいと思った。まだ、ブラームスのドイツレクイエムとかミサ・ソレムニスといった主要な作品、やっていないものが沢山あるな。レパートリーを拡げるのは大切なことだ。深めつつということだな。メールの整理をしながらあぁ、返事を書かねばと思いつつ、幾つかの原稿書きや、デスクワークに費やす。また会おう、ヴェルディ。(池袋9日20:37p.m.)

文化の日

突っ走った夏からこれまでの色々なものがどっと出た。お酒も弱くなったのかな。定宿ホテルのビルに入っているマッサージを受ける。至福のとき。長岡駅ビルのポイントカードなんかを作ってみたりしながらちょっと買い物。そのまま自宅へ。このごろフェルメールとか観に行きたい絵画や映画もあるのだけれど、ふむ、そう言えば今年の元旦に手帳に書いた(それは失くしたが)週1日のオフ日もしくは研究日、なんて文句どこに飛んじゃったんだろうか。だから手帳もなくなったのかな。でもいい季節だな。寒すぎず風も心地良い。そんな風景や季節を感じていられるうちはまだまだ大丈夫だ。(9日池袋20:20p.m.)

久々の長岡市民合唱団

上野の文化会館でリハーサルを見る。ウィーンでも指揮した懐かしの作品だ。東京駅に出てそこから長岡へ。団長自らお迎えに出て下さる。どうやら7月下旬以来の登板だった。金曜日にもかかわらず沢山の団員さんとお会いできた。以前のように初めてお会いする団員さんに第3副指揮者だと思われてしまわないよう、私が音楽監督の・・・なんてご挨拶はしなかったが、あはぁ余り伺わないと忘れられちゃうな。ベルギーの作曲家ペーター・ブノアの盛儀のミサ曲、大作だ。いろいろな本番をご一緒して来てしっかり棒を感じて歌える合唱団に育っている。何だかほっとするサウンドだな。来年の4月に向けて年明けから少しは多く伺えるかな。練習後会食、ぶんちゃんの誕生日。溜っていた打ち合わせもこなす。次回は忘年会?(池袋9日20:07p.m.)

霜月

先月は3日に一度は本番をしていたようなペースだった。気が付くと既に秋は深まり街の色もすっかり冬に向かっている。急遽入ったお仕事の話に対応を進める。時間との勝負。既に入っていた予定を調整し、受験生のレッスンだけは確保する。前日までの旅の本番続きから少し開放されよう、なんて間もなく、このまま年末の忘年会?まで突進かな。本屋さんは、新しい手帳やカレンダー、デパートもクリスマス色が前面に押し出され、華やかな中にも何だか残り少なくなった年が寧ろ寂しく映ったりもする。夕方から3時間レッスン。指揮者になろうという学生に今伝えられることは、小生自らの体験から如何に弱いところを減らしていくか、音楽的な能力向上と身体的な鍛錬は同時進行しなければならない。楽しいこと考えよう。紅葉の京都散策とか季節の地のもの魚めぐりとか、したいなぁ。(8日13:48p.m.)

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