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October 2007

八潮市立八幡中学校

むしろ自宅から車で30分くらいで行ける距離かも知れない。今回の文化庁平成19年度本物の舞台芸術体験事業オーケストラ公演札幌交響楽団演奏会は今日の7校目で年内の分全てを終了する。八潮市の八幡中学校、校長教頭両先生が楽屋にご丁寧に挨拶に訪れる。中学校は学校の先生も大変だろうな。少々の心配を他所にむしろいい反応で嬉しかった。指揮者コーナーもよい感じに盛り上がる。明るい生徒さん達、校歌も元気が有り余っている様相。むしろ男の子たちがシャイな感じだが、演奏は良く聴いてくれていた。ちゃんと会話の出来る中学生だった。7回公演、お付き合い下さったオーケストラとスタッフに感謝。来年3月に追加公演が入る模様。またご一緒できることを嬉しく思っている。その前に次は日本フィルさんとの同公演7公演が待っている。初めて八潮駅からつくばエクスプレスという電車に乗った。終着秋葉原まで快速で17分。何だか値段が高いぞ。久々のマイ枕だな。あぁ10月もこうして終わってしまったのね。(池袋22:30p.m.)

さいたまの中学生

大宮駅から然程遠くない合併後のさいたま市大宮区にある第2東中学校へ。今回のビータ公演6校目だ。腰が限界だが、生徒たちの姿に忘れていられる。ストレートな反応の生徒さん達。池辺晋一郎先生の校歌を持つ中学校だ。これがまた見事なつくりで印象的。オーケストラもそれぞれの学校の雰囲気を瞬時に察知し応える。特に楽器紹介は圧巻。役者揃いの札幌響さん、素晴らしい。指揮者体験コーナーも3名とも健闘。帰りのバスは思いのほか市内で混雑。大宮はソニックシティでの本番以来だが駅の周辺は相当栄えている。そごうや丸井で買い物。スタッフと会食。JAと緊急協議。ホテルの窓が隙間だらけ、夜中の工事で眠りが浅い。何はともあれ、いよいよ明日で最終日。(31日池袋22:00p.m.)

鹿沼市北押原小学校

滞在先の宇都宮から大型バス2台で鹿沼市に移動。鹿沼土で有名だが、それだけに農作物も良く育つのだろう。ニラが特産だとか、それが宇都宮の餃子に入っているのだろうか。北押原小学校の子供たちは良く聴いてくれていた。特に低学年の子供たちは知っている曲に合わせて歌ったり身体を動かしたり極めて自然な反応を見せてくれる。体育館にプロのオーケストラがやって来たなんてきっと大人になるまで覚えていてくれるだろうな。校庭には大きな立派な欅の木がそびえ立つ。子供たちが健やかに大きくなるように見守ってくれているようだ。バス移動は東北道を上り草加から大宮へ。大宮駅に程近いホテル。近くで一人焼肉。反省会。昨日の高校の打ち上げも兼ねてみる。あはぁ。(池袋31日21:32p.m.)

付属高校フィガロ公演

朝ホテルから望む富士山の奇麗なこと。前夜の台風が東京の大気の汚いものを全て蹴散らしてくれたかのようだ。朝からまずゲネプロ。非常にテンションが高い。高校生、ちょ~元気。OGも沢山手伝いに来る。本番はそれぞれが持てる力を出そうと努めていた。あの舞台でスポットを浴びながら自分をさらけ出すのは高校生でも大変なこと。そう考えると、本当に一人ひとりが良くやったと思う。いつもと違うところで聴衆に受けたり、みごたえあるものになったと思う。小生にとって節目のステージ。授業の域を超えて母校から巣立っていく逸材がさらに増えていくに違いない。本番でこれほどまでに活き活きと輝いて尚且つ楽しませてくれるかわいい生徒達に心からブラヴォーと言いたい。いつものように反省会。思わず言葉を失った。色々な想いが再び込み上げる。大荷物を抱えて、池袋駅傍で高橋啓三師匠と軽く会食。久々に語った。気持ちを切り替え、大宮に出て「なすの号」で宇都宮へ。札幌響さんの泊るホテルに合流。一人駅界隈に繰り出しラーメン。休息は当面取れないなぁ。(池袋31日21:17p.m.)

伝統の付属高校オペラ

久々に自宅から出かける。前日に既に日曜日と、来週からのビータの衣装は池袋に置き留め。高校のオペラ公演、23回目の今回はフィガロの結婚。大学のJ館スタジオは前日までにリノリウムを張り、大道具も仕込まれていた。夕方まで通し稽古。みんな活き活きとしていて頼もしい。色々な想いが過ぎる。しかし、大きなパネルや、舞台転換のスムーズなこと、全ての配役も、しっかりと舞台裏の大切さが解かって卒業していく。生きた実地の訓練でもある。学年を越してさらに、協調性が求められ理想的な音楽教育の場でもある。長いことお付合いさせてもらったなぁ。小生にとっても第1回目の記念すべき公演にフィガロだったかな伯爵役で出たのだから原点のようなものだ。台風が突然やってきた。池袋に一泊。きっといい舞台になるに違いない。焼肉。(30日さいたま市大宮区中学校13:13p.m.)

餃子のまち・宇都宮 陽東中学校

朝から雨が降り続く。宇都宮市街から車で10分。陽東中学校は今回の公演4校目となる。前日に比べて対照的な大きな学校。体育館の面積も5~6倍はあろうか。850名の生徒さんと保護者教職員合わせて1000名規模だ。一番後ろの席までなんとか音楽を音色を届けようと、事務局スタッフもあれこれ考えて下さる。団員さんは楽器紹介も中程まで出張して下さったりベストを尽くして下さる。その気持ちも一人でも多くの生徒さんの心に届いたらと願う。指揮者体験は4名、大健闘。宇都宮駅まで移動し、上りのやまびこに飛び乗る。一度荷物を取り換えて改装した赤坂のサントリーホールに急行。東京音大と日本フィルさんとの共演「アレクサンドル・ネフスキー」の初日。GPには立ち会えなかったが本番には何とか間に合った。残念なのはお客さんの少なさ。オケも指揮者もなかなか集中力の高い演奏をした。12月に今度は日本フィルさんと文化庁公演をご一緒する。その打合わせも少々。長い一日だった。皆さんよい週末を!(池袋23:38p.m.)

ラーメンと蔵のまち喜多方市・入田付小学校

全校生徒29名の喜多方市立入田付小学校は郡山から1時間30分。今日も良く晴れ上がり、途中の棚田や、色付いた山々が心和ませる。これまでで一番小規模の学校だ。体育館も面積の半分以上オケのスペース。それが心配を他所にバランス良く響いた。男の子2人と女の子1人の3名が指揮者体験。町の人達も沢山聞きに足を運んでくれた。考えてみると1年生や2年生は茣蓙を敷いた地べたに座って大の大人が60余名大きな楽器を弾き鳴らすのだから恐がってしまう子供がいても不思議は無い。子供たちは大勢の人や環境に少し戸惑ったのかも知れない。結構シャイだったがとても良く聴いてくれていた。オーケストラは今日もサービス精神旺盛。いいなぁ、札響さん。きっと心のどこかにちゃんとあのサウンドを記憶してくれているに違いない、と信じて。途中喜多方ラーメンを食す。なるほど。帰りは一番長い移動、3時間半。東北道へ出て一路宇都宮へ。夜はお約束の餃子!美味!スタミナスタミナ!(池袋26日23:18p.m.)

小野小町美女伝説

笑顔とがんばりのまち小野町は郡山からバスで40分強。日本晴れの今日は山に囲まれた静かで穏やかな町の町立浮金小学校での公演。標題の言い伝えもあるそうだ。全校生徒50名ほどの小さな学校。子どもたちの素直な反応が何より嬉しい。団員諸兄の楽器紹介にも熱が入る。隣の浮金中の生徒さんも合流。体育館はフル編成のオーケストラで半分以上のスペース。控え室には可愛らしい花が置いてある。心遣いが嬉しい。指揮者コーナーは1.2年生2人の女の子。中学校から男子にも参加してもらう。盛り上がったなぁ。サイン入りの指揮棒をプレゼント。子どもたちの心のどこかに今日の記憶が残っていつの日か何かにつながるといいな。その地を再び尋ねることは難しいのかもしれないが、だからこそ出会いを大切にしたいと思う。校歌も元気良く歌う。夜は素敵な事務局スタッフと会食。明日はどんな出会いがあるかな。(郡山25日1:40a.m.)

米沢の中学生

米沢の駅に程近いホテルから札幌響の皆さんとともにバス移動。向かう先は私立第6中学校。長閑な自然に囲まれたモダンな造りの中学校。早速養護学級の先生から嬉しいメールが届く。控え室も全面ガラス張りには驚き。、まもなくスタッフが衝立を用意して下さり、無事着替えも出来た。文化庁・本物の舞台芸術体験事業、札幌交響楽団演奏会は初日の今日、リハーサルを経て1時間5分のプログラム。純朴な生徒さん達。校歌も元気良く明るい歌声。指揮者コーナーでは男女1名ずつ、さらに生徒さんのあいさつも気持ちの良いもの。楽しんでもらえたかなぁ。オーケストラの芸達者な団員さんにもびっくり。なかなかやるなぁ、札響さん。年内は全7公演。初日を無事終えた。早速夜養護学級の先生から嬉しいメールが届く。今日もまた素敵な出会いがあった。帰りのバス移動は2時間半。車中3年前の中越地震と同時刻を迎えた。色々な想いが再び込み上げて来た。明日も心に届く音楽を。(郡山25日1:20a.m.)

タイプ

大荷物をまとめて、大学へ。正午から先ず指揮のレッスン。我がクラス専攻生2名。ベートーヴェンのフィデリオ序曲とシューマンのライン。何れも難しい作品。敢えて小生のかつての師匠だったら、「んじゃ次は、暗譜してこよう」と言って一蹴するであろうところも、今は求められる教師像なのか、そうはいかない。演奏家は最後は何時だって自分で答えを出すことが求められるわけだから、そこに到達するまでの足掻いたりもがいたりする過程を踏まなければならない。結構手助けしてるつもりなんだけどな、という事例は引き続き、大荷物を背負って音羽の付属高校へ。高校生のオペラ、今回の指揮者として、先生として最後の足掻き。一瞬でも多く彼女たちが輝けるための。いつも言い続けるソルフェージュについて、結局はひとつでも多く、その音を生む瞬間を大事にすることに終始。週末が楽しみだな。気が付くとタイムリミット。学校を飛び出し大宮へ。昼食を摂りそこなう。一本遅く乗った「つばさ号」は夏の冒険旅行以来だ。米沢駅で札幌響のスタッフが出迎えて下さった。初日を控え駅前の焼肉屋で「米沢牛」を堪能。めっちゃ(新広辞苑採用)うまいやん。(郡山24日1:29a.m.)

行楽日和

穏やかな日曜日。夕方、愛車カムリ爺のオイル交換をしに出かける。5000キロごと位に入れ替えているかな。次に行くころは17万キロ突破だろうか。いろいろ問題が無いわけでもないが、やはり生き物みたいに愛着がある。かつては長岡往復だとか長距離も楽しみだったが専ら都内近郊を労わりながら?乗っている。最近音を出すこともなくなってしまったが、我が家のアトラス社製のアップライトピアノも35年の付合いだ。昔の仕事ならではのハンマーや機構は今手に入る何処のものより良いものだったに違いない。しかしそれも消耗品。ヴァイオリンは値打ちも出るがピアノはそうはいかない。きっと山々は綺麗な色に染まっている頃だろう。そんな景色を想像しながら後楽園の脇をカムリと走る。コウラク違いやん。(郡山24日1:09a.m.)

秋の風

先日訪れた鶴岡はもう既に紅葉が見頃だとか。朝晩は少し冷えるようになった。高校はオペラの授業。生徒たちに勢いがあってなかなか見応えのある舞台になりそうだ。もう既に15年近く毎年の公演を指揮させていただいて来た。多くの生徒が巣立って、世の中で活躍し始めている。大学は合唱の授業。オーディションも終え来週末の公演に向けて最終段階。今年の手帳を無くしてから今日の予定、明日の予定が読めない。当然マネジャーに管理してもらっている部分は安心なのだが、それ以外の自ら書き込んで入れた活動が目に見えなくなってる。困ったものだ。家に帰ってふと夜空を見上げると珍しいほど星が沢山輝いていて、東京も今日は空気が奇麗だったのかなとしみじみ。風もひんやり。そうそう、いずれやりたいことに天体望遠鏡をゲットして星を眺める、釣りをする、というのがある。なんだかたまにはのんびりしたいということね。年間60本の本番があって時に温泉に入ったりしながら結構メリハリのついた生活をしているのかも知れない。もっと高くて大きなところから音楽と自身を見つめて行きたい。18日に1日500件のアクセス。過去最高らしい。(池袋21日22:00p.m.)

2007年10月~12月 コンサート情報

2007年10月3日(水) 非公開      

 東京フィルハーモニー交響楽団

 長岡市小学校音楽鑑賞教室”夢づくりコンサート”

 佐藤しのぶ(ソプラノ)

2007年10月4日(木) 19:00開演 長岡市立劇場

 東京フィルハーモニー交響楽団 長岡特別公演”イタリア・オペラとローマの物語”

 佐藤しのぶ(ソプラノ)

2007年10月8日(祝・月) 18:30開演 iichiko総合文化センター グランシアタ

 大分県立芸術文化短期大学 定期演奏会

2007年10月14日(日) 14:00開演 東京芸術劇場

 東京都交響楽団 新星合唱団 コダーイ・ロッシーニ合唱団演奏会  

 土田聡子、渡辺敦子、五郎部俊朗、豊島雄一(以上声楽)

 合唱指揮 郡司博、鈴木直人

2007年10月23・24・25・26日  非公開

 札幌交響楽団 文化庁本物の舞台芸術体験事業 学校公演

  山形県米沢市 市立第六中学校

  福島県田村郡小野町 町立浮金小学校

  福島県喜多方市 市立入田付小学校

  栃木県宇都宮市 市立陽東中学校 

2007年10月26・27日 19:00開演 サントリーホール

 日本フィルハーモニー交響楽団 定期  合唱指揮

2007年10月28日(日) 14:00開演 東京音楽大学Jスタジオ

 東京音楽大学付属高等学校 声楽演習 オペラ発表会

2007年10月29・30・31日 非公開

 札幌交響楽団 文化庁本物の舞台芸術体験事業学校 公演

  栃木県鹿沼市 市立北押原小学校

  埼玉県さいたま市大宮区 市立第二東中学校

  埼玉県八潮市 市立八幡中学校

2007年11月16日(金) 18:30開演 千葉市文化交流プラザ ホール

 東京フィルハーモニー交響楽団/第31回千葉定期

2007年11月23日(祝・金)

 学習院大学定期

2007年11月25日(日)

 新潟交響楽団 第81回定期

2007年11月28・29日

 東京都交響楽団 合唱指揮

2007年12月7日

 東京都交響楽団 音楽鑑賞教室

2007年12月12日

 広島交響楽団

2007年12月15・16日

 見附アルカディア音楽祭

2007年12月18・19日

 日本フィルハーモニー交響楽団 文化庁公演

2007年12月23日(祝・日)

 新潟交響楽団 第九演奏会 リュートピア

2007年12月27日 ほくとぴあ 小ホール

 啓声会(高橋啓三)旗揚げ公演 合唱指揮

日帰り新潟第九

時間を作ってやりたいことが溜まりに溜まっている。午前中に時間を作って銀行へ。オフィスのある豊島区の住民税と、電話料金自動引き落としなんてことをとっとと手続きしたかったのに。でも今日完了した。これで納期毎に出向かずに済む。愛車カムリ爺のオイル交換は後日。小生がプロデュースした長岡のとある中学校の創立記念コンサートも無事終わったようだ。その決算書なんかを打ち込んでいるマネジャーふなぴょんの姿もあった。夕方大宮から新潟に。雨と風の大荒れの天気。年末23日の新潟第九コンサート合唱団の発会式と初回合唱リハーサル。大勢のメンバーが参集。2時間足らずのリハーサルだったが皆良く応えて下さった。後は新潟合唱界の重鎮、箕輪先生にお任せだ。9時までだったので日帰り決行。新潟日報の記者のインタビューにさくっと答え、BSNのカメラも回っていたのかな?第九を大事に歌っている新潟の存在を共にアピールできる舞台にしたいな。ここは越後湯沢。みなさまよい週末を。(とき号10:21p.m.)

枝豆

指揮の補講レッスンをした。最近今伝えないと次はないと思うことがある。でも不本意にもそのタイミングを逃してしまうこともある。努めて今伝えておきたいことを的確に言葉にすること、それはなかなか難しいが大切。時間は有限。リハーサルの極意でもある。受験生のレッスンをして、大学のフェスティバルオケのリハを覘く。近くで鬼子母神のお会式。出店がわんさと賑わう。雰囲気は嫌いじゃない。いかにも身体に悪そうな、でも何故か旨そうな屋台のそれを求める。鶴岡でお土産に買っただだ茶豆のお菓子が美味しい。先日この年最後の枝豆かな?が届いた。形も見た目も良くは無いが極めて味わい深い。どんどん後輩も世の中に出て来て当然追い上げられて来るだろう。それでもこの世界は如何に味があるか、深みがあるか、面白みがあるか、だと勿論思っている。年相応に年輪を重ねて求められる存在でありたいと、ふと季節を終えた好物を口にしながら思う。(最終上りとき号浦佐駅界隈19日22:07p.m.)

さくらんぼぷっちょ

前夜休んだのは相当遅かったが、早起きをしてホテル屋上の温泉に入る。良く晴れ上がった庄内平野を眺めながらひとっ風呂。朝早くから小生の移動のためにお迎えが来る。空港までは車で20分。山々が秋の色合い。空港でご当地ものを発見。ラ・フランス味のハイチュウやさくらんぼのぷっちょだ。ようし、思い立った勢いでぷっちょを4箱ゲット。自宅へ戻り車に乗り換え、先ず高校。指揮法の講座は3年生4名と担当のS先生。1箱5本入りを一人一本ずつ。皆思いのほか大喜び。ちゃんと授業をして、夜は学習院大オケのリハーサル。東京音大前から都バスに乗って聖母病院傍のコミュニティーセンター。ここは人数が多いが、ぷっちょ3箱を学生さんにお土産。これで女子校生も女子大生の心もしっかり掴んだふなぴょんでした。あはぁ、んなわけないやろ。オケもどんどん良くなって行くのだが、難しい作品だけにどこまで導いていけるか、最後は一人ひとりの意識と地道な努力にかかっている。ベストを尽くそう。(池袋18日23:10p.m.)

フォーレ鶴岡の夜

昼間は喫茶店のはしごをしてデスクワーク。相川さんに行ってマッサージ。爆睡してしまっていた。相当たまっているらしい。特急いなほ号は日本海を北上。凪ぎの海は夕焼けに輝く。何だかほっとする光景。これから冬に向かって荒れるのだろうな。吹雪の頃以来、鶴岡の皆さんに再会。来年6月に向けてガブリエル・フォーレの名作「レクイエム」の稽古。合唱団のサウンドが見えた。地道な練習が着実に成果を生んでいる。いい曲ね、フォーレも。予定されている共演オーケストラの事務局と打ち合わせ。更にステージについて団員さんと詰める。そこでも美味しい海の幸。にんまり。すみません、船橋には美味しいもの与えておけば機嫌いいですぅ、みたいやん。本当に心からのおもてなしをして下さる鶴岡の方たち。もう良いお年をということになって来春の再会を楽しみにしよう。(池袋17日23:00p.m.)

新潟の海の幸

ちと前の日はひとり飲み過ぎた。それを察してか我が指揮教室は体調不良者続出に付き休講。本番の明くる日はゆっくりしたいなんて特に最近は考えられない。新潟に移動しオーケストラリハーサル。このオーケストラがどこを目指しているのかを楽しみに通ってきたのだがいよいよ定期もあと少し。団員さんに誘われて県庁の傍の「ととや」さんに行く。いやぁ、旨かった。釜飯の他に地の魚。前日沢山飲んだはずなのにヱビスがすすむ。久々に楽しく会食。やはり美味しいものがあると幸せなんだなぁ。(池袋17日22:47p.m.)

共演新星合唱団

楽壇40周年を迎えられた合唱界の大御所、郡司博氏の指導なさっておられる合唱団との初共演。先ずもってお声を掛けていただきご一緒できたことに心から感謝している。また本番に強い合唱団だということも心強いし、実は一連のリハーサルを通じて多くを学んだ。でも20年近く長岡の合唱団を大切に思ってきたこと当然間違っていなかったし、それらの経験が少なからず活かされた瞬間でもあった。都響さんは絶妙なバランスで応えて下さった。合唱団も一貫した郡司先生の教えを大切にしながら小生に応えようとつとめて下さった。ロッシーニもコダーイも楽しい時間だった。合唱っていいなぁ。歌が小生の原点にあることは間違いないわけで、歌の入っている作品はこれからも大切に取り上げていきたい。出会いに感謝。余りに入り込んでしまってオケも合唱も冒頭お立ち頂いてご紹介することも失してしまった。反省。(池袋17日22:32p.m.)

コダーイという作曲家

ハンガリーには3度訪れたが、コダーイは「孔雀」の変奏曲やガランタ舞曲などを振ったことがある。合唱や音楽教育に力を入れたコダーイは小生が生まれた年に亡くなったことを最近知った。今回のブダバリ・テ・デウムは初めて出会ったなかなかの作品だ。合唱に最高C音を求め、パイプオルガンのバッソオスティナートや4度上行形の永久階段は物凄い効果を生む。決して汚く響く和音は用いていない。祈りを大切に奏でる絶妙な部分も多い。今回の合唱団は250名を越す大所帯。響きがまとまってきた。ソリストの4名もそれぞれにいい味を出していて楽しみな公演。7時過ぎに練習を終える。丁度大学では仕込んだ合唱のMo.稽古があった。最近このパターンがいよいよ増えてきた。池袋は芸劇の傍に宿を取る。(池袋17日22:00p.m.)

上野公園

小さいときに年1度くらい親に連れて来てもらった記憶がある。小生が生まれる前はトロリーバスと言われていた都営バス初期の路線、今井から上野公園行きのバスに乗って1時間以上。でもバスが好きだった。着いてから動物たちに会えるまでも良く歩いたなぁ。大人になってからはすっかりご無沙汰しているがこの日は横目に都響さんの練習場の入った東京文化会館へ。午後3時半から8時半という変則的なリハーサル。名匠・郡司博氏率いる、新星合唱団との初オケ合わせ。その前に2コマオケでのみのリハ。コダーイもロッシーニも手強いがそれぞれに素敵な作品。オーケストラは時間の中で最大限曲の持ち味を出そうと努めてくださる。さらに合唱・ソロが入って絶妙なバランスをとって音楽していく。コンマスの矢部さんも誠実に役割を担う。合唱もここに来て改めて郡司先生の教えが行き届く音楽集団であることを実感。本番を振る以上に汗を掻いた。池袋に立ち寄り、帰宅。(鶴岡16日1:42a.m.)

久々の我が家。必ずしもいつでも熟睡できる環境ではないのだけれど、布団や枕の感じはその瞬間素早く察知する。その感覚が、我が家だぁとふとほっとするものなのだが、最近、本番前日とかリハ当日といった緊張感を持った休息が多いので、良く夢を見る。兵庫の先生に紹介された枕を現在愛用。さらにホテルのベッドが問題となる。固目がいいらしい。首の故障や腰の不調を緩和してくれるベッド、どこが一番かな。チェックしてみようか。ピアノのアレキサンドル・メルニコフ氏に小生の部屋を貸し出す。オケとコンチェルトをやった2日後にリサイタル。彼らもハードな生活なのね。皆どこでも寝られるのかな。小生は取り敢えずどこにも順応できるらしい。(山形・鶴岡17日1:08a.m.)

フルコース

というか最近、ゆっくり食事なんてすることが無い。朝は新潟コシヒカリ新米をいただき、大学へ。2人の学生に2時間指揮のレッスン。元都響のヴァイオリニストO先生が今年から指揮のレッスンに顔を出して下さる。的確なアドヴァイスを頂く。阿部君と学食でランチ。タンメンなんぞを所望する。学生もそのまま高校へ移動。7月以来の我が指揮法講座。3年生4名は相変わらず元気だった。そして夜は芸劇地下のリハ室で14日のソリスト稽古。夜中に夕食。というわけでフルコースはお預け。それは3種7時間のレッスンのことだったらしい。(13日1:38a.m.)

ロッシーニの妙

正直、寝ていない。朝食を断念してチェックアウト。高速バスに乗って大分から羽田へ。途中空港でゲットした大分の椎茸三昧の美味しいお弁当を道つれに。大荷物を自宅へ。1時間仮眠を摂る。再び16万キロを突破しちゃったカムリ君と大久保へ。日曜日の演奏会のソリストと初顔合わせ。テノールの五郎部さんはカルミナでご一緒したことがあった。合唱を迎え3時間余り。ロッシーニは昔余り好きじゃなかったが、面白くて仕方が無い。更に初対面のコダーイ「テ・デウム」は名作だ。合唱団とは2回目のリハーサル。何だか始めて聴くサウンド?場所も違えば、260人の大所帯。しかし初めてお目に掛かった郡司先生の一貫したご指導の証なのだろう、大切なことがしっかりと浸透している。出会いに感謝。大分の学生から沢山メールが届く。(池袋12日22:44p.m.)

芸短学生の晴舞台

演奏会場の「グランシアタ」は滞在している全日空Hの真下にある。いよいよ学生諸君の力を発揮する時がきた。ホールの響きに小生を短大に呼んで下さったK先生が的確なサウンドチェックをしてくださる。更に具体的な問題点をM教授も献身的に伝えて下さる。正に学生と教員スタッフが一丸となって準備したステージ。彼らは音楽短大生だが経験は浅い。合奏の授業を半年受けこの場にいる1年生も大勢。いやぁ、若さの勝利だな。大健闘だ。ドヴォルザークは溢れるようなメロディーをよく歌い込んでいた。サウンドだってなかなか味わえる瞬間を沢山生み出していたんじゃないかな。そして、ボレロ、面白い曲だな。多くのプレッシャーと戦いながら自分の歌を生み出していた。カレリアもほっとしたのか無駄な力の取れたサウンド。みんな、良くやりました。輝いている瞬間を共に出来て嬉しかった。是非自身の次に繋げて下さい。ゲネで聴いた合唱も明るいサウンドだったな。お互いの演奏を彼らは聴いたのかな?とことん宴をお付き合いする。後はみんなの成績を出さなきゃいけないのね。大仕事だぁ。(池袋12日22:29p.m.)

直向さ

怒涛のリハーサルもいよいよ本番前日を迎える。誰もがきっとしんどい筈なのに皆元気だ。小生もちょこっと元気だ。それもお互いにその元気を放射し合っているような。学生さんのオケならではのパワー。各々が自分の音楽と向き合っている「時」がとても良く見える。ボレロは音楽のうねりが見えるようになる。ドヴォルザークも息遣いが見えるようになってきた。ほぼ3日間相当の時間を割いてリハーサルをした。M教授の話のようにヨーロッパではしっかり3日リハーサルをする習慣を聞くとどこか日本は時間に追われているのかな。5時に練習を終え、一人ピアノを借りて2時間ほど弾き込む。途中睡魔に襲われながらも。ホテルに戻り、久々の一人焼肉タ~イム!「無敵の親爺」だったかな。頼みすぎて満腹。学生さんの直向さに元気がでる。(池袋11日21:58p.m.)

ドヴォルザーク三昧

朝10時から夕方6時までのリハーサル、2日目。学生たちの若いエネルギーを感じながら、ドヴォルザークに浸る。8番の交響曲は大自然を讃え心の深奥に迫る内容のある作品だ。ソロも多いし、メロディーメーカーならではの歌の宝庫だ。歌を究めること=音楽の原点。その歌にはリズムがありハーモニーが内在している。それをオーケストラは皆が高いレヴェルで意識を共にしなければならない。でもやはりここは音短大。理解しえる素養を持っている。昼は夏に指揮法を受講した1年生のおうちのラーメン屋さん。なかなか美味しい!昼時は込み合っていた。夜は学生さんや先生と会食。宿泊先の全日空Hの部屋からは別府湾の見事な夜景が癒してくれる。(池袋10日23:16p.m.)

管弦楽特講再開

つい12時間前に長岡を出て、東京羽田で仮眠を摂り、明くる朝には大分に着ける。世の中本当に便利だと実感する。距離は殆ど関係ない。新幹線や飛行機が勝手に運んでくれる。東京フィルさんとの前夜の音楽がまだ頭の中を駆け巡っている中で、大分での4日間がスタート。昼前に市内に入り、先ずトキワ地下のジューススタンドでぶどうジュース一服。メールのやり取りをして、着替えを購入。長岡で使い果たしリハーサル着が足りない。パルコのスタバで気合を入れる。いよいよ芸短。この日は1時から6時。学生の意識は確実に高まっているのを感じながら、これから出来ることを整理してリハにつなげる。しかし困った。メインの手帳を紛失。東京に戻ってから身動きが取れない。あちこち電話を入れるが、手がかりは無い。マネージャーの作ってくれるスケジュール表だけでは一日がこなせない。来年春まで仕事を増やせないぢぁん。夜は「いそ舟」さんで舌鼓。なんでそんなに旨いの?魚くん!大分いいなぁ。どうやら睡眠障害らしい。少し寝てみる。(池袋10日21:58p.m.)

東京フィル長岡特別演奏会

アドヴァイザーを務める長岡の財団も相当のエネルギーを注いで今回の一連の事業最終日。イタリアオペラとローマの風と題したステージ。佐藤しのぶさんの人気と知名度は絶大だ。午後はゲネプロとその前の時間を活用し地元中学生400名にリハーサルワークショップ。吹奏楽の生徒さんが大勢参加。当夜のメイン「ローマの松」や威風堂々の楽器紹介などを交える。熱心な生徒さんたち。吹奏楽の更なるクオリティーを求めて考えたい。市の広報取材。演奏会はほぼ超満員。佐藤さんの華、安定感ある歌唱にお客様は喜んでくださったに違いない。オーケストラも寄り添い奏でる。ローマの松、いい曲だったなぁ。本番では初めて振ったがいつか「3部作」を取り上げたい。今回は指揮者としてのみならず、しゃべったり、東京フィルとの調整、ソリスト選定、スポークスマン的な役割も担うこととなった。献身的な財団のスタッフに感謝。終演後汗が引かず駆けつけて下さった長岡の皆さんとゆっくり話す間も無く、最終のときで東京へ。溜まった分のブログ書き。車内斜め前にしのぶさん。東京駅から5分の乗り換え間に合わず最終を逃し車で羽田へ。長い1日も終了。頂いた枝豆でビール。(5日大分高速別府界隈10:36a.m.)

東京フィル夢づくりコンサート

昨年末から長岡の森市長をはじ財団と教育委員会などと構想を練ってきた、長岡の小学5年生2800名を対象にした音楽鑑賞プログラム、東京フィルさんと共に2回公演を実施。何といっても目玉は佐藤しのぶさんの歌。お願い出来て良かった。船橋洋介プロデュースと銘打った今回の企画は、学校の先生方の声を反映させつつオリジナリティをもった公演となった。特に「運命」の第1楽章だけにとどまらず「苦悩をつき抜け歓喜に至れ」を象徴する3から4楽章をつないで見たり、ビリーブの会場全体での合唱はいい試みだった。オーケストラもとても協力的にお付き合いくださった。感謝。長尾さんに運んでいただいた出来たての差し入れ笹団子大好評。TVや新聞等報道機関の記者会見に臨んだがなかなか内容のある質問も寄せられ、関心の高さを表していた。夜は早速インタビュアの素敵なお姉さんがローカルニュースで取り上げていた。何よりも子供たちが喜んでくれていたかなぁ。その声が聞きたい。そして次へ。(5日ANA機上9:10a.m.)

初顔合わせ

プリマ・ドンナ佐藤しのぶさんと初顔合わせ。東京フィルの皆さんと長岡市立劇場で3・4日の公演のリハーサル。総勢90名の大オーケストラはそのホールのサウンドを素早く感じ取って、ベストの状況を生み出す。佐藤しのぶさんは安定感も去ることながらその場の空気をとても素敵に作り出す。全4曲の歌合せと、2日に行われる子供のための2公演、さらに3日の一般向けのコンサートと盛りだくさんプロ。先月から格闘してきたプログラムの原稿も2種のなかなか可愛らしいピンク!の仕様に仕上がり結構親しめる雰囲気。夜は久々にニューオータニのバイキングで食事。3年ぶりにホテル専属の浅井さんにマッサージしてもらう。こんなに早く宿に戻ることはこれまでに無かったなぁ。子どもたちの笑顔を求めて。(羽田東急H5日2:33a.m.)

後期突入!

早いなぁ、もう10月だなんて。大荷物をまとめて、朝の連ドラとてちてしゃんだかなんだかの初回をちゃんと見て、大学へ。宅配便に長岡と大分への荷物を別送。昼から我が指揮教室後期スタート。モーツァルトの29番と、シューマンのライン。いい曲だ。学生も時間を生み出すのがきっと大変だろう。でも今のうちにがっちり譜面を読み込む習慣を何としても身につけて貰いたい。足早に池袋から大宮へ。電車までの時間で美味しいカレーを食す。少し元気になったところで新潟へ。新潟響さんは、オール・フランスプロ。なかなかお洒落な選曲。見附で6月にご一緒した際のお客様のアンケートを入手。次の日に備えて最終の登りで長岡へ。定宿について、先ず肉。がむしゃらに寝たなぁ。(とき号上野4日23:29p.m.)

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