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July 2007

祈りのとき

寝付けない夜だったが、やはり老舗ホテルの空間はそれだけに落ち着く。朝はその場でコックさんの作るオムレツを頂いて活力を得た。上越新幹線とき号は新潟平野を颯爽と走り抜ける。田んぼも鮮やかな緑に輝く。この夏心待ちにしていた休暇も、海外は断念せざるを得ない。切れちゃったパスポートの更新も申請を済ませたが、もう取りに行く気も失せた。お盆の頃はまた温泉巡りでも考えようか。海外より寧ろ高くついたりして。来年のプラハ演奏旅行はいよいよオプションツアーも決まった。モーツァルトのレクイエムをメインにプログラムを調整しよう。7月も終わっちゃったのね。秋から来年にかけていろいろと大きな演奏会が控えている。大切な夏になる。(池袋1日21:43p.m.)

チョン・ミュンフンと子供たち

初台は朝からリサイタルホールでこれまで8回お付き合いをして来た「東京フィル・ファミリーオーケストラ」のMo.チョン氏との初顔合わせ。スタッフお揃いのオレンジ色のTシャツを着用。終始和やかな雰囲気で、しかも子供達に今伝えたい音楽のエッセンスを説いて下さった。ちょっとほっとした瞬間。あと2回の練習を大切にして本番をマエストロにお渡ししたい。いい時間に携れて嬉しい。長岡の財団職員と打ち合わせをしつつ、小生のプロデュースにお招きする講師と面会。更に10月の事業の打ち合わせをしつつ、こどものための東京フィル企画のコーナーに飛び入り参加。その足で新潟へ。地震のためにほぼひと月ぶりの新潟響。いいプログラムだ。がしかし手強いな。年末第九の打ち合わせ。ホテルはオークラ。久々にコンビニの夕飯。何だかなぁ。(池袋31日21:40p.m.)

堺市栂文化会館ジョイフル・オーケストラ

堺市も政令指定都市になって、市内にいくつも文化ホールがあるようだ。栂(とが)というところで、大阪シンフォニカー響とのステージ。~宇宙への夢~と副題の付されたコンサートは、楽器店や地域の市民オーケストラの協力も得て親子向けの楽しい企画。財団女性職員の活躍は大きい。楽器体験が出来るコーナーを設け、シンフォニカー響の団員も汗を流しながら、子供たちとコミュニケート。素敵な光景。指揮者体験もあり来場された皆さんにとっていい時間になったならと願う。とにかく暑い舞台。文化庁旅公演で大抵の条件には免疫もあるが、脱水は意識を奪う。オケのメンバーにとっても相当の暑さの中、気持ちのいい演奏を奏でて下さった。モーツァルトはやはり天才だね。ジュピターはバイブルのような作品だ。伊丹から羽田へ。東京は雷雨。参院選のニュースも飛び込む。(31日池袋21:23p.m.)

ヨーゼフ・シュトラウス

ヨハンの弟分、天才作曲家シュトラウス一家のひとり。ヨーゼフの書いた「天体の音楽」を大阪シンフォニカーの皆さんとご一緒する。他に「ジュピター」の4楽章や小品を交えた楽しいファミリーコンサートのリハーサル。今ほど科学技術が発達していない当時、その宇宙を彼ら芸術家の心にはどのように投影していたのかと、想像力を掻き立てる。楽しいワルツなのだが、ベートーヴェンの内なる世界も然り、モーツァルトの「ジュピター」同様、音楽と宇宙との共通点や、無限の広がりを感じずにはいられない。リハを終えてリーガロイヤルのランチを頂く。何だかゆっくりと一人で食事をするのは久しぶりかも知れない。こちら関西は既に梅雨明けとのこと。でもからっとせえへんなぁ。(池袋31日20:59p.m.)

大学キャンパス

慶應義塾ワグネルソサェティの学生オーケストラと初顔合わせ。東急東横線に久々に乗り込むのに渋谷で迷った。日吉駅、昔ここの付属高校にお勤めの声楽家との共演でピアノを弾きに来た記憶があるが、何とも立派な駅舎に様変わり。慶應のキャンパスは緑に包まれ何とも気持ちが良い。羨ましい限りだ。フィリアホールでの公演準備初日。流石はワグネルの学生さん皆良く弾いていた。きっとよりクオリティを求めて準備してくれることと期待している。丁度良い時間に羽田行きのリムジンが日吉から出ていた。乗客は小生一人、貸切。ANAのマイレージでゲットした新しいケースを転がし大阪へ。めっちゃ暑いやん!伊丹のリムジンは渋滞。ホテルに着いたのは9時だった。エキストラを急遽探して、食事に出る。夜景は堺市内。(28日リーガロイヤルH18:11p.m.)

夏の風景

都心紀尾井界隈で蝉の音を聞く。いよいよ夏だ。しかしまだ梅雨明けには到っていない。新潟の蛍は今頃だったかな?浴衣姿の女性を街で見かける。季節感溢れる日本ならではの光景だ。今朝は寝苦しさで目を覚ます。大学は受験講習が始まった。暑い夏の闘いだ。参院選は山場。家の目の前にある候補者の陣営が賑やかになってきた。最近キリンのプレミアムも頂く。ちょっと量に注意だな。(27日大阪市内リムジン渋滞中20:11p.m.)

カウントキリ番キャンペーン

公開されているブログを開いてみることが少ないので、210000カウントを越していたことにも気が付きませんでした。どうぞゲットの方ご連絡下さい。この後も212121とか220000や222222なんていうものは勿論、カウントの面白い語呂合わせなどをゲットされましたらコピーを送ってください。気に入ったら何かプレゼントいたします。

暑い夏の到来です。ビールの季節です。どうぞお身体に気をつけてお過ごし下さい。

2007.7.25                                                           船橋洋介

今日も高校オペラ

手帳が白いと何かしら予定を入れてしまう悪癖は健在だ。たまには温泉とか来て見たいものだが、この時期も勢いで予定を入れてしまったきらいがある。今日は11時から15時まで休憩なしの音楽稽古になった。ピアノを弾きながら6つのナンバーを聴く。どんどん良くなって行く。いやきっと高い意識を持てば彼女たちは数年後しっかりいい歌を歌える声楽家に成長して行くに違いない。夏休み遊び過ぎるなよ~。高校生に「マック行こう!」って誘われたがその足で夕方カレー屋さんで昼ご飯をかき込み、麹町へ。指揮のレッスンを終え現在に至る。今日は物凄い暑い一日だったな。来月はいよいよ大分だ。南国チックな風と太陽が迎えてくれるだろうか。その前に大阪だ。シンフォニカーの皆さんお元気かな。(池袋21:20p.m.)

高校オペラ稽古

ニューオオタニ長岡での朝食はしっかり摂って新幹線に乗り込む。12時からの高校オペラのリハーサルに間に合わせる。アンサンブルの音楽稽古、小生がピアノを弾きながらレッスン。やれるのにやらない生徒には厳しく指導する。毎週の授業では細かく面倒を見ることが出来ないので有用だ。大学に移動をして諸々所用をこなす。同級生の生徒さんを紹介される。指揮科受験希望者だ。入試に向けて期待したい。ますます大学の指揮科は賑やかになるな。思い通りには行かないものだ。夏の予定が大幅に狂ってきた。不本意だ。このままだと休暇返上か?(25日池袋21:10p.m.)

久々の長岡

週明けの月曜、いつもは新潟だが今日は17年通っている長岡の合唱団へ。その前に大学で朝から4時間高校オペラのリハーサル。合唱、ナレーション役の重要性を説く。広上主任教授に会い、その足で大宮へ。今日も飛び乗り生活。いよいよ合唱団、発声練習の段取りも忘れかけていた。地震について皆さんにお見舞い申し上げるが胸が詰まった。後に報告があったけれど実は被害は大きい。敢えて前向きに練習再開をと団長の言葉。被害もそうだが、その恐怖はいかばかりかと思うと言葉に詰まる思いだ。柏崎のメンバーは大勢姿が見えた。いい声が響く。来年四月のステージに向けてファイト。たまにしか顔を出さないものだからここぞとばかり打ち合わせ。星が綺麗な長岡だった。(高校24日11:56a.m.)

珈琲の薫り

外出すると良く珈琲をいただく。家では専ら緑茶で、その銘柄も長いこと変わらない。旅先には一杯づつ淹れられるドリップ・パックを持って出掛ける。先日ヨーロッパ旅行のお土産に珈琲の粉を頂いた。がしかし家にはいわゆる珈琲メーカーみたいなものが無くて、何だかその袋は淋しそうに見えてきた。という訳で先日家電量販店に赴き小さめの機械を購入。最近は特に朝早く真夜中に帰宅の日々が続いてたので、早速今日出掛ける前に家で珈琲を淹れてみる。う~んいい香り。それだけで殆ど満足。味もなかなかなものだ。拘ると止まらなくなりそうだ。当分楽しませてもらえそうだな。夜、ドイツから電話が来た。滝野川の少年少女合唱団で教えていた頃の生徒さんだ。歌の勉強を続けている。頼もしい限りだ。何だか力をもらった。明日は久々の長岡だ。元気なお顔に会えるのが楽しみだ。皆様良い一週間を。(池袋23日0:21a.m.)

ファミオケ授業参観

朝から大学は付属高校オペラ音楽稽古2日目。体調管理も仕事のうちと、生徒達に今から教えている。そう言っても大切な時に不調を訴えることはあるわけで、自己管理は必須だ。冷房に負けないように首に巻くストールやら何でも持って来いと。リハーサルに一人欠けるとどれだけ人に迷惑をかけるか、合唱然り、全員野球ならぬ全員オペラだ。夕方来秋予定している「プラハ演奏旅行」の合唱団募集について、One-Musicの遠藤氏と合唱指揮をお願いする山本氏と打ち合わせ。構想が固まってきた。いよいよ来年年明けから準備スタートだ。大勢参加して下さるといいなぁ。車で初台へ。東京フィル・ファミリーオーケストラのリハーサル。ソロ・コンサートマスターの荒井さんも登場。オケの団員さんもメンバーを見守る。いつもと違うのは保護者が大勢見られた。何だかいつも走り回っている坊主達が大人しいぞ!授業参観みたいだ。あはは。Mo.チョン氏が来られないため小生のMo.にお渡しする前最後の練習。終えて荒井氏さんと「チャルダッシュ」を共演。打ち合わせは15秒。久々に弾いた反動だろうか、無性にピアノが弾きたくなった。スリリングだったなぁ。皆様、良い休日を。(池袋23:52p.m.) 

フィガロの結婚

東京音大は創立100周年を迎えて今年9月、上野でフィガロを上演することになっている。指揮科の我々講師陣は全てスタッフ?となっているが、並行して付属高校の声楽演習も今年はフィガロだ。夏休み前に音楽稽古にをと今日から3日間立ち会う。初日は所用で1時間遅れて顔を出したが、明るくみんな元気が良いので本番までいい雰囲気でリハーサルが進められることを祈っている。協調性や主体性を求めている授業だが一人ひとり本当に光るものがあって楽しみだ。歌の先生方も今回は少ないので指揮者の立場から彼らにいろいろ話してあげたいこともある。一人ひとりにチャンスを作って行こう。(池袋23:36p.m.)

ブログと私

しかし、2003年元旦からよく続けて来たと思う。メッセージを発するというよりは、己の記録が主たる目的なので、どれも読み返すとその日の出来事が蘇るのだが、たまにスイッチを入れるDSの「脳を鍛える~」で「先週食べたものは?」見たいな質問にいよいよ答えられない自分が居る。やることを挿みながら今回、今夜は最長13日間分を書き溜める。手帳にその日のテーマや事件を書き込んでおくのだが、こう毎日目まぐるしく色々なことが起きると一度溜め始めるとモチベーションが上がらない。自業自得というやつだ。まぁボチボチ書いていこう。今日は大学に立ち寄り楽譜を作ったりしてみる。大阪の本番も、青葉台の本番も、大分の集中講義も近付いてきたなぁ。九州もいよいよ梅雨明けかな?一日時間の経つのが早過ぎる。皆様お変わりありませんか?そろそろ帰るとしよう。(池袋20日1:20a.m.)

不在者投票

うっかりしていてパスポートの期限が切れていた。この10年随分色んな国に行ったなぁと出入国のスタンプを見ながら思い起こす。手続きをしなくては。区役所で参議院選の不在者投票をする。思いがけずに生まれた時間でのことだ。本来今日は、見附の小学5年生に伊原直子先生の演奏を聴いてもらおうと計画準備していた日だ。早速地震の当日、伊原先生から心温まるお電話を頂いた。大人だって地震は恐いのに、子供たちもまた悪夢を見、心が心配だ。残念だけれど落ち着いたら何か出来ることを考えよう。17日は見附の合唱練習、菅野先生のリハーサルも中止。ホールの安全点検を待とう。区の節目健康診断の結果が届く。ん?何だって?朝ご飯を食べて検査に行ったからに違いない。プラス思考。(池袋20日0:47a.m.)

自然の驚異

地震・雷・火事・オヤジとは子供の頃に聞いたおっかないもの順に並べた言葉だが、まだまだ台風や大雨に暴風、さらに夏の日照りなんかも、昨今の気象異常から脅威は増えている。刻々と被害の状況が伝えられるに連れて、将来東京に同規模の地震があったら壊滅的だろうと背筋が寒く感じられる。いつ東京に地震が来てもおかしくない。小生の住む下町、この辺りは子供のときに地下室を作ろうと穴を1m50ほど掘ったら水が出て来た程、東京湾と仲がよろしい。値上がりしたガソリンを愛車カムリにがぶがぶ飲ませながらふと考えることは、地球上の石油を全て掘り尽くしていったらそのカラの空間は地球規模でぶっ壊れたりしないのだろうか。そんなことも解らないのかと笑われてしまうことか良くわからんが、ニュースを見ながらふと色んなことを考えてしまう。生活が脅かされる環境の中では音楽どころの話ではない。他人事じゃない。譜面も読まなきゃ。(池袋20日0:33a.m.)

何たること!

何故また、新潟に?海の日の連休最終日、再び中越地方に大地震。東京も酔うような嫌な揺れが暫く続いた。これから4日間の予定で新潟、見附へと旅の準備をしていた矢先のこと。地震の規模、音楽仲間のこと、今後の移動のこと、練習会場や本番会場の状況、2度目の恐怖・子供たちのこと、様々なことが過ぎった。新幹線は動かない。午後、メールのやり取りを始める。新潟響の練習日、新潟市は何の影響も無いから予定通りと告げられる。仕事と割り切り、飛行機も調べ車を走らせる覚悟も決めたが終日新幹線は動かず結局、道路開通もタイムリミット。そのやり取りは書く気にもなれない。小生の練習はキャンセル。当然長岡のトレーナー練は中止。準備を進めて来た18・19日の見附での音楽鑑賞教室も中止を余儀なくされた。悪夢。被害が拡大しませんように。(池袋20日0:06a.m.)

地震のお見舞い

余りのショッキングなニュースにただただ閉口するばかりです。被災地の皆様には心からお見舞い申し上げます。

新潟の音楽・合唱関係の皆様、ご無事でいらっしゃいますか?小生が本日リハーサルで伺う予定にしておりました新潟交響楽団、今日練習が予定されていました長岡市民合唱団の皆様、明日の練習が予定されていました見附アルカディア混声合唱団の皆様、どうかお元気でまたお目にかかれますことをお祈りいたしております。

小生は当時、東京・江戸川の実家にて新潟行き、滞在の準備をいたしておりました。新潟をはじめ多くの方にご心配頂いておりましたので、この場を借りてお礼申し上げます。

せめて、被害が拡大しませんように。余震にお気をつけて。

どうか皆様ご無事で。

  7.16                              船橋 洋介

演奏会延期のお知らせ

本日襲った平成19年新潟県中越沖地震の影響で、7月18、19日に予定されておりました「見附市音楽鑑賞教室」は公演の延期を余儀なくされました。何卒ご容赦の程お願い申し上げます。

出演者アルトの伊原直子先生からは「案じております」とのお電話をいただいております。見附市文化ホールは施設の安全が確認されるまで会場の使用を中止するとの連絡を頂いております。今後につきましては、関係者と協議の上、改めてご案内申し上げます。

被災地の皆様のご無事と一日も早く落ち着いた生活に戻ることが出来ますよう、心からお祈り申し上げます。

  2007.7.16         

  見附市音楽プロデューサー             船橋 洋介

 

演奏会のご案内

地震のため延期

来る7月18・19日の両日、小生が音楽プロデューサーを務めています、新潟県見附市で、小中学生を対象にした音楽鑑賞教室を開催します。

今回は、心から尊敬するアルトの伊原直子先生をお迎えし、ピアノには森島英子さんと、名実共に第1人者のお二人に、歌曲を中心とした名曲プログラムで、子供たちに生の音楽を語りかけていただくというステージです。プロジェクトのコンセプトは「心から心へ」。歌を通じて、町全体に「うた」そして、「音楽」が自然に在る、小生の夢です。来年「カルメン」の上演を目指して、子供たちにも音楽や舞台に興味を持ってもらえるようなきっかけにしたいと考えています。

プログラム

日本の歌…この道、待ちぼうけ、夏の思い出、浜辺の歌

ドイツリート…音楽に寄せて、ます

イアリアの歌…カロ・ミオ・ベン、サンタ・ルチア

ピアノ独奏…子犬のワルツorトルコ行進曲

フランスの歌 オペラ「カルメン」からハバネラ、セギディーリァ

みんなで歌おう

コンセプトは「心から心へ」、小学5年生と、中学2年生を対象に各日1回公演ですが、若干席がございます。お誘い合わせの上、是非お出かけ下さい。といってもやはり新潟の方ですかねぇ。

18日は2:00、19日は1:30開演です。入場無料。会場は見附市文化ホールアルカディアです。

イドメネオ オーチャード公演

ニューオータニを7時に出て朝食を求め新幹線に飛び乗る。台風の影響は無く、池袋へ。そこで一番雨に降られたかな。車に乗り換えて渋谷は東急本店の地下駐車場へ。10時に小屋入り。11時のゲネプロに先立ち、舞台周りを確認。天井も奥行きも深いこのホールながら、品の良いステージだった。オーケストラもMo.に応えつつ主体を持って素晴らしいサウンドを生み出した。イリヤの臼木あいさんって若いんだなぁ。良いソプラノ。東京音大出身のメゾ、林美智子、みっちゃん、とてもいい音楽するようになったなぁ。エレットラのカルメラ・レミージョは凄い。自在なテクニックと説得力。福井敬さんは相変わらず安定していて安心できるプリモだ。ウィーンで共演した成田眞氏も流石だったな。そして今回もご一緒させてもらった東京オペラシンガーズの合唱。2日間とも味のある良い声を披露された。一人ひとり歌手として日本の声楽界を背負って立つ人材、これからの活躍を祈って止まない。ご一緒させていただいた皆さんに感謝。(池袋23:33p.m.)

大学授業終了

台風4号の影響が出始める。高校は先週に既に休み前の授業は終了。午前中は所用を済ませカワイ雑司ヶ谷店に車を置かせてもらい、大学の授業へ。第九とアカペラ武満徹氏の作品、それにプロコフィエフだ。20歳の声は若々しい。当然だ。だから難しい。音楽が求める声、どんなに取り繕ったって駄目な訳で、仕方がないと言えばそれまでだが、求められる声の色を深さを、想うこと、後期学生への次なるアプローチかな。授業後1時間一人指揮のレッスン。学生にとって極めて大切な夏休みだ。大雨の中、3リットルのシャンパンボトルを抱えて、池袋を走る。大宮で車掌と目が合う。閉じた扉が開いた。ときに飛び乗り長岡へ。尊敬する長尾弘長岡市民合唱団団長の還暦祝いの会、並びに納涼会に飛び込み参加。こんげ練習に顔出さんでイベントばかり参加してらてぇ。駄目らねか。そりぁそーらろも、これあったらことだすけ、ばーかええねかね。(池袋19日23:00p.m.)

めがね

昨日に引き続き、予定のキャンセルによって壊れていた眼鏡を直しにいった。西武の隣にあるデパートの眼鏡屋で、もう1年前になるのかな、ここでは2つ目となる不思議な色のめがね。鼻の止め具が折れて、以前使っていたものを代用していた。こんな時間でも無いとゆっくり調整も出来ない。しかし20年前のサントリーホールでのシノーポリ=フィルハーモニア管「復活」で眼鏡を掛け始めた頃だったので昨年BSでその放送を見て眼鏡顔になったなぁとつくづく思う。身に付けるものだから、本番中の吹っ飛ばしたり傾いたり、ずり下がったりトラブルは尽きない。「眼鏡は顔の一部です~♪」何てCMが昔あったなぁ。(池袋19日22:35p.m.)

佐藤しのぶさん

予定がキャンセルになって、溜ったデスクワークをしつつ身体を休めようかと思いきや、そんな時に限って色々と難題が降りかかる。でも一つこの秋の演奏会で楽しみな話題は、10月、長岡での音楽鑑賞教室と、東京フィル特別演奏会で佐藤しのぶさんに歌っていただくことだ。子供たちにいい音楽を届けたい、その想いを大変理解下さった。大人のための演奏会でもたっぷり聴かせてくださる。行政に理解があり、市民も文化的なレベルがこれだけ高いと、色々なアプローチも可能だし、財団のアドヴァイザーとしての役割も少し果たせるかと思う。皆様どうぞお出かけ下さい。(池袋19日22:07p.m.)

イドメネオ 初日

上りの新幹線、浦佐、梅雨の晴れ間、青空が眩しい。初台オペラシティでの初日、GPが2時なので1時に間に合わせる。今回の合唱指揮だけなら30分前に楽屋入りで充分なのだが、ひょっとすると裏棒を仰せつかるかも知れない、となると早めに入ってバンダの位置、合唱のモニターと殆ど副指揮者の役割を探し求める。5年前に東京フィルさんの副指揮者のオーディションに参加した記憶があるが、今回も公募をしているが、ちゃんと業務の出来る若手を選び出すんだろうな。という訳で、ゲネプロはバランスをマエストロとやり取りしつつ本番は1・2幕のみ客席で聴かせてもらう。とても締まった演奏、流れもあり素晴らしいものとなった。合唱もソリストもいい音楽をしていた。舞台挨拶を申し上げる。(池袋19日21:42p.m.)

見附の第九 初回練習

行きの新幹線、浦佐の車窓、靄だらけの梅雨空。昨年暮れの悪夢を払拭しリベンジを果たすべく、第15回目のアルカディア音楽祭に向けていよいよ動き出した。真っ直ぐないい声がアルカディアの小ホールに響き渡る。当然20代真ん中だった小生もしじゅうになったわけで、合唱団もご他聞に洩れず一緒に歳を重ねた。人数が問題ではないし、心のこもった歌がそこにあればベートーヴェンは出来る。指導者がどうだからとか、誰だからとかそんなことではなく、真に成熟した自らが主体となって音楽をしていける合唱団に早く成長をしてもらい。それだけだ。いい声にほっとした。雨の中長岡界隈を考え事をしながらうろうろ、夕食に在り付く。長岡の「なし茄子」の漬物が最高に美味しかった。(池袋21:21p.m.)

イドメネオ・ランスルー

昨年同じ東京フィルさんと共演をした和光市サンアゼリアでの「イドメネオ」オケ合わせ。効率の良いリハーサル。漸く全貌が明らかになる。演奏会形式の難しい音源の位置関係を調整。とは言えこの響きの良いホールと本番の2会場と同条件ではないので現場対応だ。ソリスト皆素晴らしい。池袋に戻って、麹町へレッスンしに車を走らせる。何だか休まらないなぁ。(池袋19日21:02p.m.)

久々の東フィルファミオケ

朝から新国リハ室で東フィルファミリーオーケストラの練習。およそひと月ぶりの合奏。パートナーとして連日他の本番やリハに乗っている団員さんも多く駆けつけて下さる。限られた時間で何を特にポイントとして伝えるべきかは、プロもコミュニティオケも変わりはない。もう直ぐMo.チョンをお迎えしてと考えると気合を入れて行かなければ。なんて考えながらあっという間の1時間半。昼を摂るのも束の間、午後はイドメネオソリストオケ合わせに立ち会う。今回は合唱指揮のみの契約だが、結局はソリストと合唱と全体を見る役回り。しかし手際良く、大切なエッセンスをしっかりと抽出しながらリハーサルを進める。長時間にわたり、それは重労働だが生み出されるものは尊い。(池袋19日20:45p.m.)

七夕 ばたばた

高校も大学もお休みをして、新国立劇場のリハ室へ。東京フィル=チョンのオケ合わせに立ち会う。イドメネオ、合唱とオケの初稽古。鋭い指摘が飛ぶ。あのバランスの取りにくい空間ながらMo.は客観的にオケと合唱のバランスを探っていく。今回チョンさんのチェンバロ弾き振りも見所だが、オケはチェンバロが東西の壁になってコミュニケートし辛そうだ。東フィルVn.フォアシュピーラーの近藤さんが東京フィルのウェブサイトで今回の公演のレポートを書いてらっしゃる。小生とオペラシンガーズのことも触れている。全編通すと3時間の作品、どこまで上手に縮小バージョンが完成されるか楽しみでもある。(池袋19日20:28p.m.)

Mo.チョン・ミュンフン再会

こう連日著名なマエストロ達とのお付き合いも刺激的だ。今日は新国立劇場で「イドメネオ」の音楽稽古。6回のプローベを経てマエストロへお渡しする。連日の過密スケジュールでも精力的なリハーサルをなさった。シンガーズの面々もマエストロの作ろうとされる音楽に果敢に反応していた。短時間の中で大切なエッセンスをしっかりと注入していく。見事だ。この後本番までは、チェックマンに変身して、Mo.と歌手達との橋渡し役をつとめることになる。楽しみだ。皆様よい週末を。(池袋22:26p.m.)

フィルハーモニア管=インバル「復活」

合唱指揮として東京音大の今年度1本目の対外的な演奏会、地元池袋は東京芸術劇場での公演。大学2年生の時にサントリーホールの杮落しで亡きジュゼッペ・シノーポリの指揮で歌った同管との共演。あれから20年かぁ。感慨深いものがある。ゲネプロと本番という、学生にとってかつて経験したことのないスケジュールの中、健闘をした。同管の弦の多様なサウンドと木管金管の絶妙なアンサンブルは健在。強攻スケジュールの中連日の本番をこなすにもかかわらずオケのクオリティとマエストロの強靭な語り口によってよい時間が生まれた。お膳立て出来て良かった。学生の殆どは小生が架け橋になっていることを知る由もないが、20年前のあの時のように良い経験の1コマになったなら嬉しいものだ。JAのスタッフ4名と会食。(池袋6日22:11p.m.)

Mo.モーシェ・アツモン

午後から指揮科のレッスン3時間。その後、名フィルの指揮者:モーシェ・アツモン氏の公開レッスンを開催。今年入った門下生を含む5名がモーツァルトとベートーヴェンのシンフォニーを受講。皆いいものを持っている。氏は、各人の持っているものをしっかりと見抜いて、今伝えておきたいこと、必要なことを的確に指摘下さった。その場でどこまで氏の要求、レッスンに応えられるか学生の適応力、瞬時の洞察力が求められる。いいレッスンだった。(池袋6日22:00p.m.)

インバル来校

JAから相談を持ちかけられたのは1年ほど前だったと思う。パーヴォ・ヤルヴィとのベートーヴェンチクルス「第九」もお陰さまで良い評価を得て、それも一つのきっかけとなっただろうか。いよいよフィルハーモニア管=インバル「復活」に先駆け、マエストロの合唱ピアノプローベ。敢えて上司の指摘と違う観点から学生にアドヴァイスを送り続けてきたが、Mo.は細やかなレッスンをして下さった。当然学生のレヴェルが露呈されるが、素材はよい。学生のセンスと意識がどこまで、その芸術家の醸し出す音楽や世界観に応えられるか、18歳から22歳くらいの学生の未知なる可能性を引き出すべく、本番当日のクオリティを予感させる内容だった。その前は午後、オーケストラの授業に立ち会う。そこもまた伝える側と受け止める側の鬩ぎ合い。マーラーは2人のソリスト、楽しみだ。佐藤美枝子さんは3月のカルミナ以来だな。佐藤さんといえば大分。同じ大分芸短の客員教授をしておられる。学生にとっていい時間になったに違いない。(池袋6日4:28p.m.)

経験の力

梅雨空もはっきりしないこの頃。新潟響との本番から1週空いたのでリハーサルをするつもりが、どうやら無いらしい。それなら長岡の稽古を入れたら良かったのだが、仕方が無い。高校の授業に出る。田中千香士先生の高校1年生に対する弦楽合奏。指揮をされるが、それそのものは特段どうという訳ではない。ただ、ひとつひとつの動きそして流れが実に自然なのだ。今何を感じていて何を若い彼らに伝えたいのか、その全てに説得力があって多くを学ばせていただく。15~6歳の生徒たちはどこまで理解し自分のものにしようとそこから努力するかは、彼らの意識の問題だが当然前向きなものになっていく。先生の仰ることをちゃんと受け止めて励めよ、と敢えて言うならそんなところだ。(池袋6日4:12a.m.)

後半戦スタート

メールを使うメインのパソコンが直らず、オフィスのパソコンで代用を試みたりマネジャーふなぴょんは大慌て。そんな中、当サイトはちょっとだけ雰囲気を変えてみました。暑いので少し気分を変えてみようと壁紙を。用事を済ませ、アマチュア合唱団の演奏会にちょっと足を運んでみた。日本にはコミュニティ合唱団やオーケストラが何と沢山あることだろう。立派なプログラムに、あぁお金掛けてるなぁとかいつもと違う発見が楽しい。郊外の大型店舗の隆盛で車が動かず迷惑千万。久々に池袋でCDをあさる。身体に悪いといつも敬遠している大手ファーストフードで軽食。一日が早い。7月もスタート。暑いけど爽やかにやりたいものだ。よい1週間を!(池袋22:52p.m.)

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