レクイエム
今回で4作品目となるMo.チョン氏とのステージ、モーツァルトの「レクイエム」は初台の東京オペラシティコンサートホール。ゲネプロで先ずシンフォニーからサウンドのイメージを徹底的に求める。それに応えようと東京フィルさんも物凄い集中力を見せる。レクイエムでは、空のホールの残響が余りにも多くオルガンと合唱のバランスを気にかける。
本番、シンフォニーから、濃いモーツァルト、人間味と精神性に溢れる。レクイエムも冒頭から荘重な足どり、「祈り」の時。合唱も彼らのベストを尽くした。今回もいい仕事をしてくれたとお褒めの言葉。音楽の持つエネルギーを追い掛けることでテンポも自ずと変化をしていく。そんなライブの妙味を体感した。本番を自ら振る以上に緊張をする合唱指揮の客席での時間は特別なものだ。東京フィルさんに敬意。来年の手帳を漸く求め眺める。時間は有限。(ときトンネル内2日9:51a.m.)