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June 2006

仙台フィルさん

三日間六回の公演を終えた。全国何処へ行ってもやんちゃ坊主はいるものだが、今回演奏を妨げてくれるような生徒さんは誰ひとりいなかった。手拍子の反応もいいし良いホールで仙台フィルの皆さんの真摯な演奏は必ずや真っ直ぐに伝わって行くものだと思う。当時駆け出しの小生に対しても団員インスペクターのお二人が必ずリハ本番それぞれ前後にご挨拶に楽屋を訪れて下さる。今回も同様「一緒に良い音楽をしよう!」というオーケストラの姿勢を感じる。何とも気持ちがいい。それも母校の先輩方とあって尚嬉しい。空白の時を経て再び仙台の地を訪れることができただただ感謝。素敵なオーケストラだ。仙台駅で発車を待つ間ビールと寿司で独り打ち上げ反省会。新幹線を飛ばし?サントリーホールへ。Mo.ネーメヤルヴィにご挨拶。日本フィル公演を聴く。久しぶりの実家だな。タキシードを干さなきゃ。(タクシー船堀00:45a.m.)

子供たちの眼差し

本番二日目、小学生のための二回公演。楽器紹介で子供達を見ていると何ていい目をして聴いてくれるのだろうと、音色に聴き入る表情にこちらが惹かれてしまう。一回一回が大切な公演だと実感する。仙台の子供はよく聴いてくれていた。腰が悲鳴をあげていたので、昨晩教わったマッサージへ出向く。そこで聞いた店で晩御飯。あはぁ今日も牛やでぇ。普段食す一年分をこの四日間で摂取した模様。店も替わると不思議と飽きないものだ。一体北朝鮮は何を考えているのだろう。対面を果たせた母親は本当に良かったと思うが、何の解決になっていない。今後の情勢が懸念される。拉致離散家族の安寧をただ願う。(青年文化センター30日13:20p.m.)

三連たん

やわらかい素敵な響きを持った青年文化センターで音楽鑑賞教室の3連日公演の初日。小中学校午前と午後のそれぞれ1回。今回は司会者がいらしたので小学校の楽器紹介と指揮者体験コーナーでおしゃべり。オーケストラは客演コンマスの石田さんをはじめ皆さんが誠実な音楽で応えてくださった。仙台は30度を越す真夏日、杜の都は緑が眩しい。本番後の身体は休息を与えたがっているが、食べなくては元気が出ない。と街に独り繰り出す。なんだかんだ良く歩いた。定禅寺通りの並木が美しい。三連荘初日はまた三日三晩牛タンやぁ。別にべろでなくても良かったのだが気が付くとビールと共にべこべろ。旨いんだなぁこれが。夜はマッサージさんに来てもらう。「何ですか、この身体は。」そう言われてもぅ。(仙台プラザ30日0:26a.m.)

仙台のサウンド

良く通ったな、仙台フィルさんのステージを聴きに。97年に殆どまだ経験の無い小生と出会わせて下さったのは外山先生。長岡でのカルミナ・ブラーナは大きな一歩だった。以来副指揮者のオーディションを2度懲りずに受けた記憶が青年文化センターの玄関を入って鮮明に思い出された。右も左もわからない頃の自身はとにかく経験の場が欲しかった。複雑な心境だ。母校出身の先輩方も多いこの仙台フィルさんと久々にご一緒する栄を得た。懐かしい面々はお変わりなかった。嬉しいな。小中学生のためのコンサートは盛り沢山プログラム。今日も着替えがぎりぎりだ。余りにも睡眠が安定しないからか、ホテルに戻って暫しうとうと。夜は独り焼き肉。タンが旨い。スタミナ補給やな。少し休んでみるとしよう。(仙台0:44a.m,)

ミニコンサート

高校のオーケストラと吹奏楽の校内コンサートがあった。小生はオーケストラの魔笛を振った。直前に小1時間リハーサルをした。弦の意欲はなかなか頼もしいものがある。7分間一本勝負にどれだけ込められるか、高校生のエネルギーは計り知れない。プロセスを知るだけに良く健闘したと思う。でも満足はしない。というよりもっと出来るのだから。大学生より上手く弾いちゃっていいのだし例えばプロのオーケストラに学生の頃から1度でも中で弾く機会を得たらきっと感化されるだろうな。良い刺激を求めてもらいたい。お先に失礼をして新幹線に飛び乗る。何年ぶりだろうか仙台。宿泊先も老舗H仙台プラザ。指揮者は皆さんここに泊まられるのかな?古いが落ち着いたいい空間だ。プロのオーケストラを振る機会を得た最初期の頃が思い出される。びくびくどきどきものだったな。今も大して変わらないか。街に出て早速牛タン。にんまり。(仙台28日0:15a.m.)

踊り子号の風景

梅雨の曇り空が広がる日曜日。青空こそは見えないがどこも紫陽花が鮮やかだ。本番まで一週間となった伊豆フィルさん。パートごとにまとまりのある音が見えて来た。来週全員揃うのかな。今日も着替えが大活躍。同じ頃高校で同窓会が開かれていたようだ。もう20年も昔のことなのかぁ。皆元気かなぁ。伊東でお稲荷さんを買って帰る。食べることは楽しいなぁ。健康診断の結果が届く。食事も気をつけないと。(はやて号宇都宮付近18:45p.m.)

土曜の怒涛

高校はオペラ演習のオーディション。31名の歌を一人ずつ聴く。この生徒たちが将来どうなっていくのか楽しみでならない。メゾの林美智子さんをはじめここから巣立っていった優秀な声楽家がどんどん増えていくのは嬉しいことだ。大学は合唱授業、3時間。課題は山積。ドイツ・カンマーフィルの第九共演、合唱を多くの方から褒めて頂き嬉しい。今年はこれから年末にかけて日本フィルさんとの共演が続く。夜、早速高校オペラ配役決めの会議を4時間余り。今年は少々難航した。教育的な配慮が時間の大半を占める。授業の一環なので役につこうとつくまいとその生徒一人ひとりにとって何かを得られる時間であって欲しいと願うのみ。成長を見守りたい。本番は10月末。ドラマを生み出すドラマがこれから始まる。あれ、何だか8月まで休みが無いぞ。(池袋23:42p.m.)

弦合奏授業

早速先日までの見附での反響が寄せられて来た。今回は自身が弾いたり振ったりする時間は少なかったのだがなぜかそれ以上にエネルギーを使ったようだ。さて高校は通常通り授業はオケ弦分奏。やる気があって嬉しい。そこに応えてあげたいと思うし、応えていこうとする生徒たちのモティベーションは大切だ。次週月曜日に高校内で試演会がある。そこでも一つ本番をするという意識の結果が彼女たちをより高めてくれる時間になるだろう。「魔笛」序曲、難しいんだよね。大変良い機会だ。夕方から指揮のレッスン。見学をしたいと言う学生もあってなかなか刺激的な時間になった。え~もう週末ですか。早いなぁ。どうぞ良い週末を。(池袋22:25p.m.)

うたの力

昨夜は市長をはじめプロジェクトの中心メンバーの方々と会食。心強い顔ぶれに期待が膨らむ。2日目の今も晴天。自称晴れ女の中澤先生はやはり偉大。ハードなスケジュールを毎回渾身の歌で導いてくださった。今日は葛巻小と田井小、それに今町小だ。今回それぞれの学校の音楽担当の先生方と話し合いを持って本番に臨んだ。少しでもその現場の声とニーズを反映させたかったからだ。協力的に動いて下さった各学校の先生方に敬意を表したい。子供は本当に大切だな。もう10年以上前から少子高齢化に教育問題は大きな国の課題として認識されながら、今頃国の長がもっともらしいことを吹いてみせる日本って、それでいいのかぁ?輝く目をした子供が喜ぶ顔を見たいのだから。真剣勝負の2日間。多くを学んだ。次に必ず活かして行こう。尽力下さった方に感謝。一昨日いつもの店が予約で一杯。止む無く新潟に向かう発車時刻までを利用して東京駅の10分間散髪コーナーへ飛び込む。あはぁ、素晴らしい。丸の内官庁街のサラリーマン諸兄に混ざって順番待ち。何の事はない、待ち時間を含めて35分!時間に余裕は持ちたいが便利な世の中だ。お陰で風邪のぶり返し。それにしても今を生きてそこに存在する「音楽」それも人の声の持つ力って何て凄いのだろう。(1:00a.m.)

船橋プロデュース

見附の町で二日間、小中学生のための音楽鑑賞教室を開催した。初日の今日は見附小と今町中。アーティストは長岡出身の大ソプラノ中澤桂先生と地元のピアニスト金子陽子さん。コンサートホールアルカディアが使えず中澤先生にはご容赦願い各学校の体育館を演奏会場に見立てる。更には敢えてピアノをフロアに下ろして頂き子供たちの眼の前にはプリマドンナの姿、そしてその芸術に魅了される。涙無くして聴けないうた。コンセプトは「うたのこころ‐音楽のこころ」久住市長の命を受け働き掛けに全ての関係者が応えて下さった結果だ。若い世代へ、そして全ての市民に音楽を親しんで貰うための土壌づくり。若い優秀なアーティストを起用するのはたやすいこと。そうではなくて。何にその価値を見出だし焦点をあてるかを委ねて頂いている小生が何とかぎりぎり機能している間に体制作りを期したい。見附の第九にどれだけ多くの人のエネルギーを掛けられてここまで続けて来たのか、官も民も当然手を携えて進めるその時が来た。まずそこに「音楽」を下さった中澤先生に心から感謝。(23日0:15a.m.)

ワークショップ 小杉

先月泊った富山のホテルを出て在来線で2駅。小杉駅から歩いたら10数分。県立小杉高等学校は音楽の校長先生。とてもご丁寧なもてなしを受ける。シャイなのか穏やかな生徒さん達。楽器紹介では生徒さんに登場してもらって話を進める。放課後のブラスのリハーサルでは共演をする「威風堂々」をレッスン。歌心のあるブラスだ。きっと9月は良いアンサンブルを聴かせてくれると期待している。オケの二人と駅で別れ、一人富山駅から空港へ。一人打ち上げ反省会。氷見うどんとげんげの干物、ビール!今日までのワークショップで9月に始まる5回公演富山・石川・福井を全てまわった。更に10月以降京都と新潟に8箇所ある。日本海側のびーただ。福井の羽二重餅、富山の押し寿司をお土産に帰宅。(21日池袋22:50p.m.)

おかえりかえるくん

今年も我が家のアイドル、かえるくんがまた植木鉢の間に姿を見せた。冬眠をしていたのか彼らはどこからやってくるのか生態が良く解らないが、既に手からミミズを食す。殆ど昼間こちらを視認できていないようだが、愛らしい目が何とも言えない。夜見附のつるやさんに入る。相変わらず9時を過ぎると静かなというか、ネオンもお店もすっかりと消える。そもそも夜はそれでいいのだが東京にいると小さい子供を連れた親が夜中ファミリーレストランにいたり、困った姿をしばしば目の当たりにする。夜は静かに休息を、何て自ら実践しないとね。岩城先生に佐藤先生の生前のお話が次々届けられる。立派な足跡を残されただけにエピソードは尽きない。とうとう年内の土日は全て埋まってしまったらしい。マネジャーふなぴょんしっかり!(見附つるや17:59p.m.)

140000カウントキャンペーン!

この「音楽の広場」ではこれから、小生とお付き合いのあるアーティストやグループの活動や、コンサートのご案内を中心にコミュニケートのスペースとして情報発信したいと思います。

まず今回はこのブログに移行して初となる 総アクセス数14万カウント(2003年元日より)をゲットされ、その当日もしくはカウンターをコピーして送ってくださった方にその日に小生がいた土地の美味しいお酒または美味しいお菓子をチョイスしてプレゼントいたします。

ブログにしてからその日の来訪者数が表示できないため、レスポンスがいまいち読めない感がありますが、今週半ばが予想達成日です。

ブログへのご感想、励ましのメールなどお待ちしております。  管理人ふなぴょん

高校オーケストラ

昨夜岩城先生の番組を途中から見た。1昨年前までアシスタントを務めさせていただいたくらしき作陽音大の喫茶で先生と二人でベートーヴェン全曲マラソンの話を小1時間したのを思い出す。既に喉の手術をされた後で会話もお辛そうだったが、「今、本番当日何を食べたら良いか考えていてねぇ。」とあれは04年の秋だったと思う。「消化の良い野菜スープか何か」と具体的なプランを語っておられた。昨夜のテレビでもなんとも正直にご自分の想いを語って居られたが、無論岩城先生だからなのだが、あの厳しくも大きな包容力で導かれる先生の笑顔を直に拝見できない寂しさが込み上げてきた。高校のオケを2時間振りながら、意識無く指揮をする境地を語る先生の言葉を思い起こした。モーツァルトの魔笛序曲。音楽をする以前のトレーニングに意識が奪われそうになる瞬間、全ての源は目の前にある音楽、スコアだ、と思い起こさせられる。これからどんどん成長していく高校生、いい音楽してたな。がんがん上手になれ!(池袋21:50p.m.)

脱水4時間

梅雨空の中、久々の伊豆フィルさん。スーパーな眺めの筈の踊り子号もちょっと売りには物足りない車窓の空模様。開始早々大汗。着替えもギリギリ。夏はどうも水分調整が上手くいかない。体力の消耗とそれを補うケアが不十分。後一回で本番だ。人が集まってオケらしくなってきた。急遽電車を遅らせ温泉に立ち寄る。体中がしびれる。生き返った心地。小生が音楽監督を務めている見附の合唱団、菅野先生の指揮で今日が本番だったようだ。何を歌ったのかな?また新たな一週間が始まる。お健やかな毎日を。(総武線快速23:45p.m.)

怒涛の土曜

高校は配役決めオーディション前最後の授業とあって全員を聴いた。コメントを書いているのを生徒は見逃さず授業後殺到。普段からそんな感じだと良いのにねん。大学はハイドン四季とラヴェルの通称「ダフクロ」指揮の見方を教えていかなければ。夜佐藤功太郎先生のお通夜に伺う。生前のお元気な遺影を偲び、多くのシーンを生み出された偉業を念う。合掌。実家に帰ってチャングムを見る。イ・ヨンエのファンらしい。(スーパービュー踊り子11:00a.m.)

ピアニスト体験

6時起きの強攻スケジュール。富山駅前から車で20分、文化庁公演ワークショップ初日は富山市立蜷川小学校。750名を越す比較的大きな学校だ。ヴァイオリンの田村安祐美さんとフルートの末原諭宜さんと共に出前授業。今回の個人的目玉は小生のピアノ伴奏。体育館のフロアにグランドピアノを用事下さり良い音響。まぁ何て良く聴いてくれるのだろう!笑顔の校長は子供が本当に好きなんだろうなと思わせる方。美味しい駅弁をゲットし特急で移動。石川県は小松市立向本折小学校へ。校長自ら送迎下さる。300名規模のまとまりのある学校。放課後に金管バンドのレッスンも行う。みんな素直だ。いやいやピアノは正真正銘の冷汗もの。スリリングながら実は楽しんでいたらしい。素晴らしい二人の音楽に助けられた。小松空港ではお土産たんまりゲット。九月から始まる本公演まであと11校回るらしい。ひょっとしてピアノ上手くなっちゃったりして。(徒歩一之江界隈21:45p.m.)

プラハのビール

「大きく揺れます。」そうアナウンスした機長は相当のベテランに違いない。梅雨入りの北陸富山の上空は強風。その心積もりが安心と信頼に変わる。電話で尋ねること五軒。辿り着いた先は桐朋学園富山校が隣接する(財)富山市文化事業団の運営する芸術創造センター。何とリハーサルや練習のみのスペースが数十とあって安価で広く貸しだしている施設。ぶったまげた。長岡リリックホールも多く練習スタジオを有するが比ではない。1時間15分ピアノをさらう。人はそれを気休めとかあがきと呼ぶ。あはぁ。桐朋に通う東京音大の卒業生にばったり出会う。風雨の強い夜。未明、プラハの春コンクールで審査を務められた指揮者・佐藤功太郎先生が亡くなられた。あれは2000年の春だったな。全てのセッションを終えて先生と二人でプラハの洒落た酒場に入りチェコビールをご馳走になったのを思い出す。相次ぐ指揮者の死。何だか複雑な心境。どうぞ安らかに。合掌。(富山1:55a.m.)

文才

天は二物を与えぬ。と言うのは嘘だ。岩城先生の訃報から1日。沢山書かれたご本を拾って読む。何と自然体で流れるような文章だろう。エッセイストとしてもまた偉大だ。もっと色々お話したかったなぁ。高校へ指揮法の授業をしに赴く。花が奇麗に咲いている。生徒たちの反応が良い。引き続き大学で高校生の指揮レッスン。期待したい。そうかぁ、長岡丘陵公園のバラが見頃だったのかぁ。残念。時間を増やす薬とかないかなぁ。(池袋22:40p.m.)

違いの判る男

長岡の楽器店に飛び込み1時間ピアノを借りる。何だか習いはじめの子供の気持ちがわかるようだ。見附の今町小に赴く。見附市音楽プロデューサーとしての初仕事を次週に控え市内小中学校の先生方と打ち合わせ。中澤桂先生の生の歌を目の前で体感しようというもの。これが次年度以降、行政との芸術文化教育に関わる取り組みを発展させることが出来るか、いわば小生を今後その役割で必要とするかを問う唯一の事業だ。ブダペストのコンクール以来色々なシーンでお世話になった名匠、岩城宏之先生の訃報を携帯のサイトで知る。インスタントコーヒーのCMを小学生の頃見て「指揮者」を認識した最初の存在。97年以来これまで短い時間ながら沢山ご一緒しお話を伺う栄を得た。かつて東京混声合唱団、学習院OBオケ、くらしき作陽音大と活動の場をお与え下さった。若い指揮者にそのようにチャンスを考えて下さる懐の深さ。いつでも発展的な会話を気さくにして下さる姿が偲ばれる。世界をまたにかけ日本の音楽界を牽引してこられた存在は、その功績は計り知れない。かっこいい生き方をなさった方だと思う。「僕のこと先生って呼んだらもう 会わない」なんておっしゃって、「先生、僕らは岩城さんなんて呼べないですよ」と申し上げると、くしゃくしゃっと笑みをこぼしておられた。思い出話は尽きない。首のお医者もご紹介頂いた。これまで20を越す手術を受けられ今その苦しみから開放された。出会いに心から感謝している。どうぞやすらかに。合掌。(1:15a.m.)

高速バス

本番前に伊原直子さんから留守電が入っていた。深く温かい声にまた音楽することのエネルギーを与えられた気持ち。浅い睡眠にも朝食はとビュッフェに飛び込む。目の前で作るオムレツやジュースに感激。敢えて三倍の時間をかけて新潟から長岡へバス移動。途中広がる緑のたんぼに目の保養。市立劇場で財団の職務。夜はそのままフェニックス合唱団。全曲を聴く。レスポンスがよくなってきた。歌い込みと言葉の捌き、そしてサウンドを練ること。共に地道に時間をかけずには成せない。秋が楽しみだ。それにしてもサッカー悔しいなぁ。明け方少し休む。(13日タクシー小松川界隈23:00p.m.)

新潟交響楽団定期

梅雨も穏やかな日曜日。潟響の皆さんとの定期。沢山のお客様を迎えた。考えてみるとなかなか役者の揃ったオーケストラだな。それぞれプレッシャーに打ち克つべくいいソロが随所に聴かれたし健闘しておられた。成嶋志保さんのピアノも素敵。これからはお客様とのコミュニケートや新しいファン層の拡大も求められよう。レパートリーの拡大はもとより創立75年を迎える老舗オケの果たす役割は大きい。どうやら現在ごく限られたアマチュアオケとのお付き合い。2年と言ってもあと定期は3回、第九が2回だが、その先にオケが更に可能性を広げて行けるきっかけ作りが出来ればと思う。課題がはっきり見えて来た。オケの皆さんこれからもどうぞよろしく!長岡や見附からも沢山聴きに来て下さった。ありがとう。(長岡13日1:50a.m.)

梅雨晴れ

9時にとなりのお医者に会いに行く。薬のおかわりをもらい急いで高校に飛び込む。魔笛のアンサンブル、秋の公演に向けて配役決めオーディションが近付き生徒達も意識し始めて来たようだ。夜まで指揮しっぱなしとわかっていてもしっかり振ってしまう.。体力勝負。大学は来月公演のオーディション。250名を越す大所帯だけに個々の声を聴くのはなかなかエネルギーが要る。大宮で昼弁を求めときに乗り込む。五年ぶりの新潟県民会館。潟響さんとのゲネ。全貌が明らかになる。ホテルのそばで軽く夕食。早めに休む。長岡チェリストの片野君とその仲間達のコンサートはうまくいったかな?(高速バス12日12:45p.m.)

梅雨入り

いよいよ来てしまった、梅雨。昼にオフィスに出向く。新しいエアコンが取り付けられた。換気機能もあるのが嬉しい。高校はオーケストラヴァイオリンパート授業。ショパンのピアノコンチェルトだ。思わずポーランドの武者修行を思い出した。また行きたいなぁ。高校の我が花壇は奇麗に咲き誇っている。水遣りの心配は当面無いかな?ピアノを少し弾いた。が~ん。急遽決まった来週の文化庁公演ワークショップ、随分曲数あるぞお。しつこい風邪にげんなり。体温計を購入。お医者の薬を飲み切ってしまった。皆様鬱陶しい梅雨空にもめげずよい週末を。(池袋)

2006年8月 コンサート情報

2006年8月23日(水) 18:30開演

  モーツァルト生誕250年記念

 オペラ「コシ・ファン・トゥッテ」(言語・字幕つき上演)

 大分県立芸術会館 文化ホール

 

 モーツアルト:歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」

  演出 渡邉弘樹  美術 秋満亘   指揮 船橋洋介

  フィオルディリージ 星野尚子 ドラベッラ 河野彩子

  フェルランド Juan Francisco Gatell abre グリエルモ 渡邉弘樹

  デスピーナ 堀口美香  ドン・アルフォンゾ 安藤常光

  ナビゲーター 工藤健太 演奏 アンサンブルGerm

    合唱 大分演奏家協会 「コシ・ファン・トウッテ」合唱団&花音の会

006年8月27日(日)15:00開演

北九州市ジュニアオーケストラ 第24回定期

  九州厚生年金会館  

 ブリテン:青少年のための管弦楽入門

 ビゼー:アルルの女 第2組曲 

 ベートーヴェン:交響曲第5番

2006年7月 コンサート情報

2006年7月2日()

伊豆フィルハーモニー管弦楽団 定期

伊東市観光会館

ドリーブ:バレエ「シルヴィア」組曲

 モーツアルト:セレナード「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」

 メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」より

2006年7月5日()・6日()・7日()

 九州室内管弦楽団 音楽鑑賞教室  (非公開)

 響ホール他

 

2006年7月13日(木)・14日(金)

 日本フィルハーモニー交響楽団 第582回定期  合唱指揮

 サントリーホール

 指揮:沼尻竜典

 合唱:東京音楽大学

 野平一郎:日本フィル・シリーズ第40作<新作・世界初演>
ラヴェル:バレエ音楽《ダフニスとクロエ》全曲

2006年7月18日(火)・19日(水)・20日(木)                                                   

 文化庁「本物の舞台芸術公演」ワークショップ

 福井県立丹生高等学校(本公演9/29)

 福井県越前市立味真野小学校(本公演9/28)

 富山県立小杉高等学校(本公演9/25) 

 大阪シンフォニカー交響楽団メンバー

 船橋洋介(ピアノ おはなし)

2006年6月 コンサート情報

2006年6月2日(金)

 大阪フィルハーモニー交響楽団 大阪市中学生のための交響楽教室 (非公開)

 ザ・シンフォニーホール

 ベートーヴェン交響曲第5番より第1楽章

 貴志康一 大管弦楽のための日本組曲 より 第3楽章 道頓堀

 チャイコフスキー くるみ割り人形 より「花のワルツ」ほか

2006年6月11日()  14:00

 新潟交響楽団 第78回定期

 新潟県民会館 大ホール

 成嶋志保(ピアノ独奏)

 モーツアルト:歌劇「魔笛」序曲

 シューマン:ピアノ協奏曲

 チャイコフスキー:交響曲第4番

2006年6月16日(金)

 文化庁「本物の舞台芸術」公演 ワークショップ

富山県富山市立蜷川小学校(本公演9/26)

石川県小松市立向本折小学校(本公演9/27)

大阪シンフォニカー交響楽団メンバー

船橋洋介(ピアノ・おはなし)

2006年6月20・21日(水・木)

 

 船橋洋介プロデュース

 見附市小中学校 音楽鑑賞教室 ワークショップ

 

 見附市立見附小学校(21日午前) 今町中学校(21日午後)

 葛巻小学校・田井小学校(22日午前)今町小学校(22日午後)

 「うたのこころ 音楽のこころ」

 

中澤 桂(ソプラノ独唱)金子陽子(ピアノ)船橋洋介(おはなし)

2006年6月28日()・29日(木)・30日()

 仙台フィルハーモニー交響楽団 青少年のためのオーケストラ鑑賞会(非公開)

 仙台市青年文化センターコンサートホール

 (小学校)メンデルスゾーン:「夏の夜の夢」より“結婚行進曲”  楽器紹介 マスネ:タイ         スの瞑想曲 1分間指揮者コーナー アンダーソン:フィドル・ファドル チャイコフスキー: バレエ組曲「白鳥の湖」より“2幕の情景”、“4羽の白鳥たちの踊り”、“終曲”
(中学校)ドリーブ:バレエ音楽「コッペリア」より“前奏曲とマズルカ” ロッシーニ:歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲 ファリャ:バレエ音楽「恋は魔術師」より“火祭りの踊り” ブラームス:大学祝典序曲 シベリウス:悲しきワルツ チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」より“イントロダクション”、“ワルツ” 他

ドイツリートの奥義

オフィスを構えてから使っているエアコンがどうも駄々を捏ねているので、新しいものに取り替えることにした。九州のお兄さんが熱弁をふるうTVショッピングで購入。本体を受け取るために昼に池袋へ。大学で久々に広上教授にお目にかかる。小1時間会話を交わす。いつも引き合いに出す戦国時代の話が興味深い。院生のレッスンをして、西武で手土産を求め銀座の王子ホールへ。最も尊敬する音楽家のお一人伊原直子さんと我が高橋啓三師匠のシューマンを聴くリサイタルだ。ピアノのコンラート・リヒター氏の深い洞察力に満ちた音色と共にドイツロマン派の傑作リートの世界が会堂に響き渡る。両者の熱演に、改めて日本の声楽界をリードしてこられた大いなる存在感を感じる。満たされた時間に自然と涙が溢れる夜だ。「詩人の恋」小生もよく歌ったな。

ピアノの練習

どうも本格的な風邪らしい。朝いつもお世話になっている家から歩いて23秒のお医者に駆け込む。抗生物質やら何やら奇麗な色の薬を沢山もらって帰る。夕方大阪から楽譜が届く。来週から大阪シンフォニカー響さんとの文化庁公演の先駆けワークショップに各学校を回る。そこで団員さんと演奏するピアノの伴奏譜だ。ん~何だか譜面を見たとたんお指が金縛り状態。明日から弾いてみよう。(池袋8日22:25p.m.)

ブログ指南

明け方まで寝付けず、美味しいいつもの朝食を逃してしまう。新潟から実家に直行。車に乗り換え池袋の我がオフィスへ。これまでのサイトも支えてくれたかつての生徒さんに足を運んでもらい面倒な設定をお願いした。ゆっくり格闘する時間があればいいのだが。おかげで少しずつ動き出しそうだ。(丸ノ内線8日21:50p.m.)

紫陽花

長岡で室内楽のレッスン。本番を週末に控えバランスを聞く。足早に新潟に入る。3時間フルにリハーサル。ピアノの成嶋さんと最後の合わせ。そのまま年末の第九の打ち合わせと続く。絶対に風邪なんか引くまいと思う時は、気を張っているので乗り越えるが、本番を終えた直後が危ない。早く治さねば。新潟駅の紫陽花が美しい。(近所のお医者7日12:45p.m.)

ベートーヴェンの苦悩

滞在先の小倉、厚生年金会館はなかなか快適なホテル。大阪の本番後に身体を冷やしてしまったようで2日間風邪で変調。前日は2時半から9時、そして今日は10時から4時半とみっちりリハーサル。今その瞬間に伝えておきたいことを取捨選択して子供達に伝えること、5回のリハーサルで何処まで作品の深奥に近づけるか、非常にやりがいのある時間ではある。ベートーヴェンの「苦悩」を解ることは不可能、それでもその精神に近づくアプローチは不可欠。まず音を出すことが困難ながら、それだけでは意味を成さない。直向に奏でる彼らと共に音楽すること、やれることから。小倉から新幹線で博多へ、そこから空港へ。明太子をお土産にゲット。久々の実家。梅雨入りも近いな。(とき号5日12:50p.m.)

北九州ジュニアオケ

大フィルさんと共演したモーツァルトの40番と関西生まれ夭折の作曲家貴志康一の「道頓堀」が何故か明け方まで鳴り響いていた。6時くらいに少し眠ったのだろうか。本番後は肉体と精神のバランスが一致しなくなることがよくある。さて初めて降り立つここ北九州は小倉。ご縁があって北九州ジュニアオーケストラとの初顔合わせ。いやはや何とも恵まれた環境のジュニアオケだろう。立派なリハーサル室、熱心な指導陣に理解ある行政、そして素直な子供達。ここから大分芸短に進学した優秀なメンバーを授業で受け持ったがそれも容易に理解できる。限られた時間の中、8月の演奏会で燃焼できるように求めて行こう。多くの音楽を愛する人材を育んで輩出する、何と尊いことだろう。食べ物も美味しいし、スタッフも素晴らしいし、う~ん、いいところだな。(小倉1:35a.m.)

大阪の中学生

明け方ようやく深い眠りに入ったかと思いきや起床の時刻。少し早起きをしてBSで朝の連ドラを見る。戦争の影に雲行きが怪しくなってきた。大阪フィルハーモニー交響楽団の皆さんと二度目の共演。ゲネリハを経て本番。やんちゃな中学生がわんさかいた。カミカミの案内役も何とか務め、オーケストラは大変よく応えて下さった。感謝。またいつの日かあのザ・シンフォニーホールの指揮者室に入れるよう、精進していこう。しかしモーツァルトは難しいなあ。腰が限界というところ伊丹空港に良いマッサージを発見。鍛え方が足りないのね。皆様良い週末を。(小倉)

はじめまして。

いよいよブログ開始。といっても機械音痴の小生にとって3年半の間慣れ親しんできた従来のサイトから一歩踏み出すのは相当の勇気らしい。全てが試行錯誤だ。どうぞ引き続きご贔屓の程お願いいたします。さて昨夜は寝苦しくて夜中何度も目を覚ます。ぼやけた意識の中でいつも思うことは今何時?あとどの位眠れるの?というもの。まだ暫く眠ることが出来ると分かるとほっと再び眠りに入る。さて夕方の便で伊丹へ。ここはH阪神。最上階23階は前回宿泊した方角と反対側。JR大阪駅や市内、町の灯りが一望できる。ホテルの傍の中華で夕食。ホテル生活の多い職業柄か、部屋に入るとまずその空間の雰囲気を察知する。まず目に入るのは外を望む窓と掛けられた絵画。何故か今日はデラックスダブルルームらしい。2つの不思議な大きな絵が目を引く。明日に備えて少し休んでみよう。(大阪・福島)

  

プロフィール

 東京生まれ。東京音楽大学付属高校を経て同大学ピアノ科卒業。同大学指揮研究科修了。在学中に第1回上海国際音楽コンクール演奏部門に入選。指揮を汐澤安彦、三石精一、広上淳一、Richard Schumacher、ピアノを竹中碩子、故三宅民規、草川宣雄、声楽を高橋啓三、作曲・理論を有馬礼子、伊福部昭、楽器奏法を田中真輔、野口力、松本武全の諸氏に師事。卒業後は岩城宏之、外山雄三、Rudolf Knollなど多くの音楽家の薫陶を受ける。

 国内ではこれまでに、読売日本交響楽団、東京都交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、名古屋フィルハーモニー管弦楽団、セントラル愛知交響楽団、山形交響楽団、兵庫芸術文化センター管弦楽団、広島交響楽団、九州交響楽団、東京吹奏楽団、東京混声合唱団等に客演。

 サンフランシスコ・オペラセンター、二期会、日本オペラ協会(日本オペラ振興会)、水戸室内歌劇場など、各地で「フィガロの結婚」「コシ・ファン・トゥッテ」「カルメン」「ラ・ボエーム」ほか数多くのステージ・オペラ制作に携わり、P.G.Morandi、P.Summers、井上道義、小林研一郎、広上淳一らのアシスタントを務める。99年に新潟・長岡で指揮をしたモーツァルト「魔笛」は、専門誌上において「ドイツAクラスの歌劇場に匹敵する公演水準」と絶賛された。

 97年、第20回マスタープレイヤーズ国際指揮者コンクール(ポーランド)、98年、第12回ニコライ・マルコ国際青年指揮者コンクール(デンマーク)、99年、第2回ロヴロ・フォン・マタチッチ(クロアチア)の国際指揮者コンクールに相次いで入賞。更に00年、第52回「プラハの春音楽祭」国際指揮者コンクールでプラハ放送交響楽団を指揮し、審査員特別賞を受賞した。01年にはオレゴン交響楽団の招きで渡米。楽員の圧倒的な支持を得、同楽団の専属指揮研究員に推挙された。同年、ロリン・マゼール氏が選ぶアジアの有望な若手指揮者10名にノミネートされた。02年には東京フィルハーモニー交響楽団とヴェルディの「レクイエム」を共演し「ひたむきなタクトから導き出される高揚感 あふれる音楽」と専門誌で絶賛された。さらに同年にはハンガリーのブダペストで行われた、第10回ハンガリーテレビ国際指揮者コンクールに入賞を果たした。

 最近では、G・ロジェストヴェンスキー=読売日響、チョン・ミュンフン=東京フィル、V・フェドセーエフ=東京フィルなどの副指揮者として主要な公演の成功に寄与している。NHK・FM「クラシックコンサート」、「サンデークラシックワイド」、「オーケストラの夕べ」、朝日放送系列「題名のない音楽会」などに出演しトップアーティストとのコラボレーションは好評を博している。

 平成14年度江戸川区文化功績賞受賞。平成14年度見附市自治功労者表彰。

 これまでに東京音楽大学および同大学院、同付属高等学校講師。東京音楽大学合唱団指揮者。大分県立芸術文化短期大学非常勤講師などを歴任。                                    

 現在、財団法人長岡市芸術文化振興財団・音楽アドヴァイザー、新潟県見附市音楽プロデューサー。

 02年1月より04年3月まで大阪シンフォニカー交響楽団カヴァーコンダクター(副指揮者)を務める。以来活動の場を拡大し、今後の更なる活躍を嘱望される若手指揮者である。

 05/06シーズンはウィーン楽友協会大ホール「黄金の間(ムジークフェライン)」に於いてヴェルディ「レクイエム」を指揮した他、国内では「愛・地球博」でのコンサートなど全国で精力的に演奏活動を展開。06/07シーズンは大阪フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、兵庫芸術文化センター管弦楽団に初登場する他、東京フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、九州交響楽団、他多数客演予定。08年1月にはプラハ交響楽団との共演を果たし好評を博す。

(2008.4) 

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